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露骨で分かりやすいドアインザフェイスね。
最初に「大きな提案」をして断られた後に、小さな提案をすることで提案を受け入れてもらえる確率が上がります。
これは「ドアインザフェイス」と呼ばれている手法ですね。
よく、営業マンが愛用しているテクニックでもあります。
・百戦錬磨のナンパ師
・車のディーラー
なども、日常的に使っていることが多いノウハウです。
また、この手法とは反対の方法で、相手を少しずつ誘導するやり方はフットインザドア法と呼ばれています。
どちらも手順は微妙に違いますが、目的は
「相手を思い通りにコントロールする」
というところが共通していますね。
怖いですね…(笑)
一応、あまりにも有名すぎるテクニックなので、引っかかる人も少なくなってきたとは言われています。
しかし、有名になったとはいっても
「このテクニックを使って他人をコントロールしようとしている」人が世の中にはまだまだ沢山います。
アナタも実際に
「最初に紹介された商品は高くて買えないけど、こっちなら手が出そうだな」
と思って、物を買ったときはありませんか?
それが「質の良い商品」なら話は別ですが
「詐欺の商品」だった場合は目も当てられません。
そんな人たちからコントロールされない為にも、しっかりとした知識を身につけておきましょう。
今回の知識を身につけることで、
・相手に騙されにくくなる
・知らないうちに売り込まれているのを防ぐ
というメリットを得ることが出来ます。
人生を豊かにするだけではなく、損をしない為にも必ず覚えておきましょう。
ドアインザフェイスとは?
最初に少しだけ触れましたが、ドアインザフェイスは基本的に
「最初に断られてもいいような、大きな提案をする」
「その後、小さな提案をして承諾してもらう」
という流れで構成されています。
人は相手のお願いを「何度も断る」うちに、無意識に「罪悪感」を感じてしまいます。
そんな相手の「気遣い」に付け込んだ手法なんですね。
(こうして文字に起こしてみるとエグいな~)
どのようにして使うの?
では、具体的にドアインザフェイスはどのような場面で使われているのでしょうか。
いくつか参考に見てみたいと思います。
恋愛に使う
この手法は「恋愛」「ナンパ」にもよく使われています。
試しに、本屋さんなんかに売っている「ナンパ本」を読んでみると高確率で紹介されていることが多いです。
やり方は、
男「ご飯食べに行こう」
女「え~ ごめんなさい… 用事が…」
男「じゃあ、連絡先だけでも教えて!」
女「え~…別にいいけど…」
こんな感じです。
なんか相手が可哀想ですね(笑)
しかし、人は最初の印象が悪くても、後の立ち回りでいくらでも挽回が可能です。
最初は多少ウザがられようが、ドアインザフェイスで相手との接点を作ります。
その後、他の心理効果を使いながら、少しずつ好感度を上げていく感じですね。
ザイオンス効果なんかが良く紹介されていたりします。
ザイオンス効果とは、人は接触機会の多いモノに好感を持ちやすいというものです。
こんな感じで、ナンパの世界では当たり前のように使われているテクニックになります。
セールスに使う
こちらも非常に多く使われています。
最初に高額の商品をオススメした後に、格安の商品を売り込むわけです。
※実際は格安ではない場合もあります。
そうすることで、お客さんの中で
「このくらいなら別にいいかな…」
と、妥協っぽい考えになってしまうんですね。
※罪悪感もあります。
その結果、商品を売りやすくなります。
また、人はコントラスト効果といって、
「最初に見たものと、次に見たものに差があった場合、実際の差よりも大きくひらいて見える」
という心理効果があります。
つまり、
最初に「20万円」を見た後、次に3万円を見ると安く感じます。
普段は「3万円は大金」と思ってしまいますが、最初に高額な値段を提示されることで感覚がマヒしてしまうんですね。
車のディーラーなんかは「売り込みのプロ」なので、このテクニックを当たり前のように使っています。
車を買った後に、カーナビなどのオプションを進められた時はありませんか?
あれも上手にコントラスト効果を利用しているんですね。
使い方は色々あります
このように
「最初に大きな提案をした後に、次に小さな提案をする」
という条件さえ満たしていれば、色んな使い方が出来ます。
ナンパやビジネスだけではなく
・家族に要望を聞いてもらいたいとき
・友達に動いてもらいたいとき
など、幅広く使うことが出来るでしょう。
しかし、このテクニックは、相手の「罪悪感」に付け込んでいるという事実もあるので
下手に使いすぎると嫌われる可能性もあります。
必ず「相手が良い方向に進むように」使うようにしましょう。
決して自分だけが得をするように使ってはいけません。
その時は「騙せている」と思っていても、長い目で見てバレる場合があります。
しかも、現代はネットの普及により「悪い噂」が広まりやすいです。
その点もしっかりと視野に入れながら、常にWINWINの関係を目指して心理学を使っていきましょう。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました!