
見やすい広告は必ずF字やZ字のレイアウトで作られています。
更にどの広告でも最初に見える部分はかなり重要だと言われています。
それは、お客さんは2秒以内に目的の情報を見つけられなければ、
離脱してしまうというデータがあるからです。
ホームページやチラシを作成しているときに、
「あれ?どういうデザインにすれば見やすくなるんだろう」
と、思ったときはありませんか?
結局自分なりのアレンジを加えた結果、全く反応がとれないチラシになってしまった…
そんな経験がある方は是非今回の内容をマスターしてください。
結論を言ってしまうと、
「アナタが作ったチラシは『ある一定の箇所』しか見られていません」
どんなに頑張ってデザインを練り込もうが、必死に文章を書き上げようが
『全体の2割』ほどしか注目して見られていないのです。
今回はその根拠と簡単な対策について解説していきます。
- 会社で広告作成を任されている人
- 個人で事業をしていてホームページを自作しようとしている人
このような立場の方達にとっては間違いなく必須のスキルになります。
このページの目次です。
人は「Z字」と「F字」のように眼を動かす癖がある
人は広告を見た時に「Z字」や「F字字」に眼を動かす習性があります。
AmazonやGoogle、Yahoo!など有名なサイトをよく見てみると、
Z字やF字にコンテンツが配置されていることがわかります。
そんなZ字やF字について簡単に見ていきましょう。
Z字レイアウトとは?
よく昔から広告業界などで使われていたレイアウトです。
人は「紙媒体」の広告を見た時に「目線」の移動の仕方がZになっているので、
それに合わせて文字や画像を配置します。
イメージではこんな感じになります。
最初に左上から右上に向かって一直線に眼を進めます。
その後、右上から左下に向かってざっくりと視線を移動させます。
最後に左下から右下に向かって再び一直線に視線を動かすわけです。
ここで覚えておきたいポイントは
「これは横書きの時の眼の動き」ということですね。
縦書きの文章やチラシの場合は、N字の動きをします。
F字レイアウトとは?
2006年にジェイコブ・ニールセンという方が232人を対象にして、人がホームページを見る時に「どんな目の動きをしているのか?」を調べたところF字のような動きになった。
これがF字レイアウトの始まりですね。
ここでも覚えておきたいポイントがあります。
それは「F時はホームページを見る時の動き」ということですね。
ホームページを見るのが当たり前になってきた現代人「独特の動き」なんです。
この技術を「そのまま紙媒体」に持っていったとしても、上手に機能するか分かりませんので、ご注意してください。
どんな順序でF字に動くのかと言うと、
最初の動きはZ字と同じで、左上から右上に移動します。
次に1つ下の行の左から右まで一直線に移動します。
最後に一番左側から下にまっすぐ目を移動させます。
これを繰り返して、人間の目は縦に長いホームページに対応しているんですね。
更に人はこの動きを2秒以内に行っており、
「必要な情報が無いな」と思った場合は、すぐに違うチラシやホームページに切り替えるというデータもあります。
人が『2秒』以内に見つけられる位置に「重用な言葉や画像」を設置しましょう。
これが出来なければ、ライバルにお客さんを根こそぎ取られてしまうでしょう。
「Z字」と「F字」の中に重用なコンテンツを設置すること!
ここで重用なのが、
「人が目を動かす範囲に重用な文章や画像を設置する」
ということです。
どんなに素晴らしい文章を書いたとしても目に止まらなければ意味がありません。
よく人通りが少ない場所に設置されている昔の広告なんかを町で見かけたりしますが、
小さな紙一枚の世界の中にも「よく人が通る場所(見られる場所)誰も通らない場所(見られない場所)
があります。
まずはそこをしっかりと把握した上で、デザインを決めると良いでしょう。
いちばん重要な場所にはキャッチコピーを設置しよう
「キャッチコピー」なんて言葉を聞くようになりましたよね。
あれは、一言でお客さんを引き込む為にあるものです。
ここでは詳しいキャッチコピーの作り方は避けますが、興味のある方はコチラの(すぐに使えるキャッチコピー7パターン)ご覧ください。
F字とZ字の2つに共通して言えるのが
「左上から右上は一番見られる場所」ということです。
この場所に設置する画像や言葉は、必死に考えたほうが良いでしょう。
時間を割くべき場所はここです!
ここがダメだった場合、下の文章を読んでもらえない可能性すらあります。
「パレートの法則」でも言われていますが
「100ある物事のうち、本当に重用なのは20しかない」のは広告にも当てはまります。
この「左上から右上」の一直線のラインがパレートの法則で言うところの「重用な部分」なんです。
この「重用な部分」には「ついつい先を読みたくなる言葉や画像」を入れましょう。
・皆に馬鹿にされていた私…誰もが無理だと言っていた演奏会で、多くの人が涙を流したワケとは?
・大型のセンターは走れない…この人物が現れるまでは誰もがそう思っていた。(タマモクロスのパクリ)
・1日わずか5分のトレーニングでムッキムキのマッチョになる方法を教えます。
などなど、とにかく「続きを読ませたくなる言葉」を考えましょう。
リレーのバトンを次の言葉に繋ぐイメージですね。
コピーライティングの世界では「キャッチコピー」で見ている人をキャッチした後に、
「リードコピー」と呼ばれる、キャッチコピーでは説明しきれなかった部分を説明する文章を書きます。
これも「F字」や「Z字」のノウハウと深いつながりがあったんですね。
最後は「Z字」や「F字」などの手法ではなく結果を求める
広告を作っていると「どんな感じのレイアウトにしようかなー」と、
ついつい悩みすぎてしまうものです。
しかし、本当に大事なのは「広告の反応率をあげる」ことです。
なので、
まずは世の中にリリースしてみる→それを元に改善をしていく
この2つのサイクルをしっかりと回していくのがベストな立ち回りだと言えます。
- 文章ではなく画像を貼り付けてみたら反応率が上がった
- 動画を入れてみたら反応率が上がった
結果が出れば何でもOKです。
結果を細かく記録して改善あるのみですね。
どんなに小さくても、あとはそれを改善するだけですから。
「○○じゃなければだめ!」
「ここは○○にしよう!」
と、揉めてリリースが遅れてしまうのは勿体無いですよね。
というわけで今回の知識も、とりあえずやってみてダメなら少しずつ形を変えると良いでしょう。
最後までお付き合い頂きありがとうございました!