おっ手紙がきたな!どれどれ…「キーキーうるさいために訴えます!?」だって!?
なんだこの手紙は…失礼なヤツだな!結局は売り込みのダイレクトメールかよ!!
他の日…
今度は違うところから手紙が来たぞ。どれどれ…「キーキーうるさすぎて訴えられました。アナタも注意してください」だって?
なんだこの手紙は!面白いヤツだな!
「この世で一番開封率の高いダイレクトメールは、税務署から送られてきた封筒である」
という言葉を耳にすることがあります。
正にその通りですよね(笑)
人間には自分が生きていくために自らを守ろうとする「自己保存」の本能があるので
- 将来的に危険な目に遭うかもしれない
- 今すぐ行動しなければ酷い目に遭うかもしれない
という状況に強く反応してしまいます。
また、将来的な不安感を強調して相手を誘導する手法の1つに「ネガティブフレーム」なんてものもありますが、話が脱線してしまうので、ここでは控えておきます。
このような心理や本能があるために、税務署からのダイレクトメールには飛びついてしまうんですね。
税務署から送られてきたメールに【重要】とか【警告】などと書かれていたら、普通に考えても結構恐ろしいですよね(笑)
しかし、このノウハウを普通の会社が真似したところで、本当にビジネスに活かすことができるかどうか?と言われれば少し疑問に思います。
例えば、あなたの自宅のポストに、名前も知らないような企業からダイレクトメールが届いていたとして、
〇〇の為に訴えます
〇〇の為に規約違反になります
警告:〇〇してください
という言葉が書かれていたとしたら、開封はするかもしれませんがその会社から商品を購入したいとは思いませんよね。
そんなわけで、今回は
「相手に失礼だと感じさせないようにしつつ、税務署からのダイレクトメールと同じ効果を得る方法」
についてご紹介したいと思います。
結構シンプルですが、効果は絶大なので覚えておいて損はないです。
このページの目次です。
言葉の矛先を「自分」にする?
冒頭でも少し触れたように、人間は
「基本的に危険に対して敏感に反応する」
ということが分かりました。
しかし、直接ダイレクトメールの送り先の人に対して
「〇〇しなきゃ〇〇しちゃうよ?」
と指摘すると、高圧的な印象を与えてしまう可能性があります。
※コイツは一体何様なんだ、と思われちゃいますよね。
そこで便利なのが
「自虐」
になります。
〇〇の為に訴えます→〇〇の為に訴えられました。アナタもご注意ください。
規約違反の為に〇〇します→規約違反の為に〇〇されました。〇〇にはご注意を!
このように、ターゲットを相手から自分にするだけでも、かなりトゲが無くなります。
自虐的な態度を取りつつ、遠回しに
「アナタもこうなる可能性がありますよ」
と、伝えられれば十分です。
このような手法を知っていれば、嫌な出来事があったとしてもプラスの方向に転換できるようになります。
リスクヘッジにもなるので、地味ですが結構使えるノウハウかもしれませんね(笑)
人間は他人の不幸が好き?
実は人間は
「他人の不幸が好き」
という心理があります。
メジャーな言葉で言うところの「他人の不幸で飯がうまい!(メシウマ)」ですね。
なので、今回のノウハウは人間の心理に基づいた手法となるために、
一見ふざけているようにも見えるかもしれませんが、意外にも効果があります。
また、今回のノウハウの応用編として
「謝罪も効果的」
ということも覚えておいて損はありません。
よく、飲食店のキャッチコピーなどでも
謝罪:作りすぎて商品が余ってしまいました
謝罪:いつも待ち時間が長くて申し訳ございません
という広告文が使われていたりするのも、
「攻撃する対象を自分にする」
ことで、他人の注意を惹きつけている手法と言えるでしょう。
まとめ
以前、長野県にある「食の合戦」というイベントにコンサルタント兼販売員として参加した時に、
「すみません、調子に乗りすぎて商品を作りすぎてしまいました…」
と看板を作って宣伝したところ、売り上げが例年の2倍以上になった経験もあります。
あまりにもひどい自虐は見ていて不快になってしまいますが、
「こいつ可愛いな」
「自分よりも下だな」
と思わせるようなものなら、どんどん公表して行った方が良いかもしれませんね。
そういう意味でも、プライドの高い人間よりも低い人間の方が世渡りが上手だったりします。
というわけで、今回もこの辺で終わりたいと思います。
おつかれさまでした!