競合のLPやHPを分析する場合は、最低でもガイドコンテンツがしっかりしているかを確認するといいぜ! 動きやすさや見やすさも重要だ!
お客様の声や実績も要チェックですよ。
人は、多数派の発言は正しいと思い込む心理があるからです。
最近見られる掲示板で会話をしているように見せかけて、
さり気なく販売に繋げようとするサイトはこの原理を利用しています。
普通のHPにも応用できるのでぜひ取り入れていきましょう。
前回はテンポよく競合を分析するために「検索結果の画面だけで」調べる方法をご紹介しました。
今回の知識と組み合わせることで、より一層ライバルのサイトを丸裸に出来るようになります。
今回は更に深く踏み込んで「実際の競合のLPやHP」を分析する方法をご紹介します。
ページの質を調べる要素は細かく分けると沢山ありますが、
最低限「ここさえ押さえておけば大丈夫」というポイントに絞ってご紹介します。
その理由は、偵察する競合の数は沢山あるので、
いちいち全てに全力を出すと時間や労力が無くなってしまいますよね。
なので、パッと見て「弱いな」と思うところはすぐに切り上げ、
その分浮いた時間を強力な競合の分析にあてることができるようになります。
弱そうなところに3の時間を使用する。
強そうなところには7の時間を割く。
このようなペース配分が出来るようになるので、
後の作業を楽にするためにも必ず覚えておきたい知識になります。
このページの目次です。
競合のLPやHPを分析する方法
前回の手順と同じく、キーワードごとの競合を分析します。
実際に広告文をクリックしてサイトを見てみる
前回、検索結果に表示させた広告文を実際にクリックしてみましょう。
まだ、サイト内を自由に回遊せずに「クリックした先にあるページ」のみ調べていきましょう。
※ネット用語では「ランディングページ」と呼ばれています。縦長のページのことを指すと思われがちですが、着地した最初のページのことを言います。
目立つ場所にキャッチコピーなどの重要な要素が書かれているか
実はオンラインの広告でも、チラシなどのオフライン広告でも、
人が「最初に注目して見る場所」は決まっています。
横書きの場合は一番上、縦書きの場合は右側ですね。
ここでは解説しきれないので、興味のある方は下記のリンクをご覧ください。
※見やすい広告のレイアウトとは?F字、Z字レイアウトについて
そのような重要な場所に、
・いまいち良くわからない言葉が書かれている
・関係ない画像が貼られている
こんな感じのサイトが多ければ「競合は弱いかもしれない」と判断できます。
なぜなら、先ほどのリンク先にも書いていますが、
お客さんはページの中から必要な情報を2秒以内に探し出して、
必要な物が無ければ離脱してしまうというデータがあるからです。
基本的には「検索した時のキーワード」に対する答えが書かれているかもチェックしましょう。
例:除雪業者と検索して出てきたページなのに除雪機が売られている、など。
たまに「運営者のポエム」や「関係のない自己満足の画像」が貼られているサイトを見かけますが、
そんなサイトが多ければ多いほどチャンスだと思えます。
見栄えが良いサイトに騙されてはいけません。
「うわー…こんな立派なサイトじゃ勝てないよ…」
としり込みしてしまう気持ちも分かります。
見た目はあくまでも必要な要素のうちの1つに過ぎないと心得ておきましょう。
いくら見た目に力を入れていたとしても、反応がとれなければ意味がありません。
自分のサイトではしっかりとキャッチコピーをその場所に配置しましょう。
簡単にまとめると、
・お客さんが将来どうなるか?というベネフィットが書かれているのか?
・ターゲットが明確に絞り込まれているか?(2つ以上の条件で絞られているか?)
・キャッチコピーのすぐ下に更に詳しく説明したリードコピーが書かれているか?
・具体的な数字や根拠が書かれているか?
・お客さんの未来の映像に近い動画や画像が表示されているか?
良く見られる場所に、このような要素を含んでいる競合が多ければ要注意です。
反応率を上げるために必要な要素が含まれているのか?
ページの上部を確認して「強い競合だな」と思った場合は、更に下の方にページをスクロールさせましょう。
次にチェックしておきたい要素は次の通りになります。
・商品の魅力が伝わってくるのか?他と差別化されているか?
・商品の価格は市場の相場に比べて高いのか?安いのか?
・高い場合はどんな要素でカバーしているのか?(付加価値を付けている要素を探す)
・お客様の声、販売実績、メディア掲載実績などの「世間から認められた証拠」があるのか?
・プレゼントやキャンペーン、特典が用意されているのか?
・スタッフの写真や、人柄が分かるような要素が含まれているのか?
・ゴチャゴチャして見にくいサイトではないか?
・お客さんが行動する要素(誘導)が含まれているか?
世の中には更に細かく分析している人もいますが、とりあえずこのくらい調べておけば大体の強さが分かります。
自分が特に注意して確認するのは、
「お客様の声や動画」
「見やすさ」
「行動しやすさ」
この3つです。
なぜなら、人は社会的証明の心理と言われる
「他人がやっていることは正しいと思い込む習性」があるからです。
前に僕に相談にきた業者の方に「お客様の声を追加したほうが良いですよ」とアドバイスしたところ、
反応率が2倍近くまで跳ね上がったケースがあります。
近いうちにお客様の声を使った手法が禁止になる可能性も見えてきましたが、
まだまだ強力なノウハウなので実績がある方は是非使ってみましょう。
タイトルやディスクリプション、キーワードを見る
SEOチェキという無料ツールを使えば、競合のページにある
・タイトル
・ディスクリプション
・キーワード
などなど、色んな情報がすぐに分かってしまいます。
その情報を参考に、
・競合はどのキーワードで勝負しているのか
・ディスクリプションにはメリットやデメリットが書かれているのか
・未来像が簡潔にかかれているのか?
・クリックしたくなる文章になっているのか?
など、簡単にチェックしていきましょう。
現在はあまり重要ではありませんが「meta keyword」を入力しているページもあります。
そのキーワードも確認しておきましょう。
こうすることで、自分が思いつかなかったようなキーワードが見つかります。
自分が知らなかった情報をすぐに得られるのも競合分析の強みですね。
ホームページ全体の作りを見る
ランディングページの確認が終わったら、ホームページ全体の作りを見ていきましょう。
今見ていたページは、もしかしたら「競合がたくさん持っている中の商品の1つ」の可能性もあります。
なので、1つのページだけではなく全体も確認する必要があります。
最低限押さえておきたい要素は次の通りです。
・他の商品はあるのか? フロントエンドやバックエンドはどれなのか?
・電話番号はしっかりと見える場所に設置されているのか?
・コンセプトやこだわりがしっかりと伝わっているのか?
・2クリック以内に全てのページにいけるのか?(ガイドコンテンツはあるのか)
・初見のお客さんでも迷わずに販売ページまでたどり着く導線がしっかりできているのか?
・会社概要や経営理念などのポリシーはあるのか?
・支払方法は分かりやすく表示されているか。
・メルマガやTwitter、フェイスブックなどお客さんを囲い込む仕組みがあるのか?
・よくある質問が用意されているのか?
こんな感じになります。
特に重要なのは
「少ない動作で色んなページにとぶことが出来るのか?(サイト内の動きやすさ)」
「しっかりとした誘導はあるか?(ガイドコンテンツ)」
「電話番号はあるのか」
この辺はかなり重要なので抑えておきましょう。
良いホームページなのに電話番号が分からずに離脱してしまうケースもあります。
また、ガイドコンテンツとは
「〇〇の方はコチラ」とか「〇〇特集」などの、狙っているユーザーを誘導させるための仕組みのことです。
先ほども少し触れましたが、お客さんは「有益だな」と思う情報を2秒以内に見つけることが出来なければ、すぐに離脱してしまいます。
競合のLPやHPを分析する方法まとめ
いかがでしたか?
項目がたくさんあって「うわっ…大丈夫かこれ?」と思った人もいるかもしれません。
僕が実際にそうでした(笑
でも、やっていくにつれて
「手を抜くところ」
「力を入れるべきところ」
が、少しずつ分かってきます。
パッと見て「強いか弱いか」が分かるようになってくるからですね。
なので最初は大変かもしれませんが、エクセルなどに1つ1つ項目を作って、
ライバルを記録しておくといいかもしれません。
競合の戦略や戦術を真似するなんて卑怯だ、と思うかもしれませんね。
でも、アナタが頑張ってホームページを作ったとしても、
高確率で真似をされる可能性があります。
※コピーコンテンツというわけではありません。
なぜなら、先ほどご紹介した無料ツールのように、
簡単に競合を分析することが出来る時代になってしまったからです。
文章や戦術を丸パクリしなくても、似たような動きをすることは出来ます。
試しに色んなサイトを見てみると、どこも似たような戦術をとっていることが分かると思います。
便利な時代になった反面、このようなデメリットもあるということですね。
では2回に分けてWEB上で競合を偵察する方法をご紹介してきました。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。