気になるキーワードで検索したときに、検索結果に出てきた情報だけでも競合を分析することができます。
・タイトルにキーワードが入っているか
・ディスクリプションがキーワードに入っているか
・自社の売りが書かれているか
・キーワードに対する答えが書いているか
これらを最低限チェックするだけでも、そのキーワードにどれくらい競合がいるのかが分かります。
WEBビジネスを始めると、「いかに競合を分析するか」が重要になってきます。
なぜなら、WEBに限らずビジネスは常に「市場・顧客」「競合」「自社」の3つを比べて分析していかなければ、
成功する要因(KSF)を考え出すことが出来ないからです。
ざっくり言ってしまうと「売り上げを上げるヒントが分からない」ということですね。
ちなみに、この分析する3つの要素はビジネス用語では「3C分析」なんて言われていたりします。
今回は、検索結果に出てくる情報だけで競合を調べる方法について解説していきます。
本来は1つ1つの競合のページを見たほうがいいのですが、
実は検索結果の情報だけでもある程度の競合の強さが分かってしまいます。
全て分析するに越したことはありませんが、少しでも無駄な時間を減らしたい人向けの
「要点だけを抑えたノウハウ」になります。
浮いた時間を他の作業にあててテンポよくビジネスを運営していきましょう。
このページの目次です。
なぜ競合のホームページを分析する必要があるのか?
本題に入る前に「なぜ分析する必要があるのか?について見ていきましょう。
ホームページ作成と言えば、昔は敷居の高いものでした。
その証拠に、一部の会社が持っているだけだったんですよね。
しかし、お手軽にホームページを作成できるソフト(ワードプレスなど)の普及により、誰でも簡単に作れるようになりました。
今では、ちょっと勉強すれば自作できますし、安い費用で初期設定をしてくれる業者や個人も複数見られます。
更に、ホームページは上手くいくと安い費用で顧客を獲得できるので、どの業者もそれなりに力を入れています。
大手はまだ「自社の情報を隠すように」意識していることが多いのですが、
中小企業はそんなことをする余裕はないので、自社の情報をホームページ上で出し惜しみなく提供しているケースが増えています。
なので「相手のホームページを分析する」という行動は、「WEB戦略の方法」を見るだけではなく、
ライバルの戦略や戦術まで把握することができるんですね。
競合の動きを常に分析して、自社の利益を出すヒントにするためにも、分析の方法は覚えておきましょう。
リスクを抑えることができる
競合を先に偵察することで「今後のビジネスでの展開が有利」になります。
強力なライバルがたくさんいる業界よりも、緩い業者が多い事業を始めたほうが勝率は高くなりますよね。
また、ライバルを予め分析しておくと「相手と同じ手で戦う」ということが無くなるので、自分自身の強みを活かして戦うことができます。
自分の実力や立ち位置が分かる
更に競合を細かく分析することで、自分の現在の「強さ」を把握することができます。
強いところを把握するだけではなく、弱点を知っておくことで
・そこでは戦わない
・何かで補う
など、具体的な戦術を考え出すことができます。
このようにWEB戦略は「自社と他者を常に比べて行う」のが当たり前の時代になっています。
まさに、これからの時代は必須と言える知識なんですね。
検索結果の情報を使って競合を分析する方法
まず、競合を調べる前に大前提として覚えておくべきことがあります。
それは、検索した時の「キーワード」ごとの競合を調べること、です。
例えば、
「歯医者 〇〇町」と検索した場合、その時に検索結果に表示されたサイトを全て分析しましょう。
・自然検索(SEOで決められたランキング)
・業者の広告(課金して表示されているランキング)
が。1ページに20~24個ほど表示されます。
※SEOって何?検索順位ってどうやって決まってるの?と言う方はコチラ
※課金して表示されているリスティング広告って何?という方はコチラ
1ページに表示されている、これらの広告を全て調べましょう。
余裕があれば2ページまで調べておくと、色んなヒントが得られるかもしれません。
少なくとも1ページ目に表示されているものは必ず調べておきましょう。
この時点で競合が1つも表示されない場合は、ライバルが居ない業界の可能性もあります。
また、強そうな競合が1つだけ出てきたとしても、そのほかのページが全く関係ないことが書かれている場合は「GOサイン」を出すのもありでしょう。
強くもなく弱くもないページがビッシリと表示された場合は、ライバルが多い業界かもしれません。
この辺の判断も検索結果からある程度は予測できます。
1・検索結果に出てきた広告文に「キーワード」が入っているのかを調べる
自分が検索したキーワードが「タイトル」に入っているのかを調べましょう。
例えば「歯医者」で調べた場合、そのキーワードがしっかりと含まれているのかをチェックします。
・〇〇町から徒歩〇分にある「はーちゃん」の公式サイトです
・歯医者をお探しの方は私たち〇〇にお任せください。
この場合、後者のような文章が沢山出てきた場合、「競合が多いのかな?」と判断できます。
キーワードが左詰めになっているか調べる
更に、キーワードが文章の左にあればあるほど検索エンジンの中では有利になりやすいので、
キーワードが左詰めになっている広告文の数も探しておきましょう。
・痛みに耐える辛い日々…もう我慢しなくてもいいんです。歯医者にお任せください。
・歯医者をお探しなら〇〇にお任せください。アナタの痛みを全て取り除きます。
この場合は、後者の広告の方が「歯医者」というキーワードが左詰めになっているので、
SEO的に強い競合の可能性があります。
逆に、狙いたいキーワードが左詰めになっていないサイトが沢山表示された場合、
その競合たちは「もしかしたら弱いのかな?」と判断できます。
相手が売りにしている「強み」を見る
検索結果に表示されている広告文が「何を武器に売り込んでいるのか」も調べておく必要があります。
・格安の〇〇修理!即日対応可能
この場合は「安さ」と「施工の早さ」を売りにしていますよね。
このような競合が多い場合は逆に、
「年間1000件の施工実績! 万が一の補償も充実」
という強みを押し出せば、競合にはないメッセージをお客さんに届けることができます。
お客さんが全て「安さを求めている」わけではないので、そういう顧客層を集めることができます。
「競合と差別化する」のが、ビジネスの基本になるので、相手が売りにしているパターンを広告文から抜き出していきましょう。
2・ディスクリプションを見る
次に検索結果に表示されたディスクリプションを見ましょう。
ディスクリプションとは検索結果に表示された「タイトル」の下に書かれている紹介文です。
この紹介文の中に「キーワード」がしっかりと含まれているのかも確認しておきましょう。
なぜなら、検索したキーワードが紹介文の中に含まれていた場合「太字」で表示されるようになります。
太字で表示されることで、お客さんも「自分が検索したキーワードが含まれているサイトだ」と判断した結果、クリックされる確率が上がります。
例)〇〇市 歯医者 で検索した場合
〇〇町にある駅から徒歩〇分の歯医者です。辛い痛みがありましたら、まずは一度ご相談ください。
こんな感じで太字で表示されるので見やすくなります。
ディスクリプションの文字数
ここではあまり関係ありませんが、自分がサイトを作るときにはディスクリプションの文字数に気を付けましょう。
大体パソコンで検索した場合は120文字
スマホで検索した場合は50文字
これ以上文字数があったとしても、検索結果上では表示されることはありません。
なので、この少ない文字数の中で、
・キーワードをしっかりといれる
・お客さんがクリックしたくなるような情報を書く
を意識しましょう。
競合を調べるときも、ディスクリプションにキーワードが含まれていなかったり、
全く関係のないことが書かれていた場合はチャンスです。
ディスクリプションはSEOの順位には関係ない
ひと昔前はSEO対策をしようと思った場合、
・ディスクリプションの文字数を調整する
・キーワードを最低でも1~2回含める
といったことをしなければいけませんでした。
しかし、現在はGoogleのCEOも「ディスクリプションはSEOには関係ない」と公言しているので、
そこまで神経質にならなくても大丈夫です。
※極端に単語を羅列したり、同じキーワードを3回以上繰り返したりするとペナルティになる可能性もあります。
なので、今後のディスクリプションの役割は
「とにかくサイトをクリックさせる役割に徹する」
ようにした方が結果が出やすいかもしれません。
この目的を達成するために
・キーワードを文章内に含める
・簡潔にページの説明をする
必要があります。
これも競合を判断するうえで重要な要素になるので、
しっかりチェックしていきましょう。
まとめ
出来れば全てのサイトを実際にクリックしたほうがいいのですが、
このようにキーワードやディスクリプションを見ただけでも競合の強さを判断できる場合があります。
上手にノウハウを使い分けて、時間をうまく節約しつつホームページを運営していきましょう。
では、次回からは実際に相手のページを見て、競合を分析する方法について解説していきます。
今回のお付き合いいただきありがとうございました。
また、こちらの知識と合わせて読むことで、より一層細かく競合を分析することができます。