優秀な経営者ほど「なぜやるのか?」から思考するらしいぜ!
逆に、上手くいってない経営者ほど「何をやればいいのか」から思考します。
前者を「逆ゴールデンサークル」と言い、後者を「ゴールデンサークル」と呼ぶわ。できるだけ成功者の思考を真似したいものね。
以前
「優れた組織には優秀なリーダーは必要ない?」
「必要なのは従業員同士の信頼関係だった!」
という記事を書きました。
今回も、以前の記事に続き
「優秀な経営者はどういう順序で物事を考えるのか?」
について見ていきたいと思います。
優秀な経営者の思考法が分かれば、
効率良く組織を動かすことができます。
また、無駄な手間をかけないようになるので、
経費を節約できるようになります。
更に
「今やらなければいけなこと」
の優先順位がハッキリするので、
行動が早くなるというメリットもあります。
是非、優秀なリーダーの思考法を学び
自分のビジネスに活用してみましょう。
経営者の思考法「逆ゴールデンサークル」とは?
アメリカの作家であり、人気コンサルタントでもある「サイモン・シネック」は、企業から軍隊など様々なジャンルの組織を細かく分析して「優秀なリーダーの思考法」をまとめたところ「なぜ?」から発想していることが分かった。逆に、上手くいっていない経営者は「なにをやるべきか」から思考することも分かった。更にiPhoneで有名なアップル社は「何を作るか」ではなく「なぜ作るか」を追求したのが成功の要因だと分析した。
ゴチャゴチャと書いていますが、
ザックリと解説すると
優れた経営者の場合は
Why(なぜ?)
↓
How(どうやるのか?)
↓
What(何をやるのか?)
の順番でモノを考えるそうです。
逆に、あまり上手くいっていない経営者ほど
思考の順序が真逆になるだけではなく
What(何をやるのか)
↓
How(どうやるのか?)
の2つの手順までしかモノを考えないそうです。
※Why(なぜ?)まで思考しません。
ちなみに、このような思考法を
「ゴールデンサークル」と言い、
「あまり上手くいっていない経営者」の考えが
一般的なゴールデンサークルと言われています。
※何をやるのか→どうやるのか→なぜやるのか
逆に、優秀なリーダーの思考法は
「逆ゴールデンサークル」と呼ばれているんですね。
※なぜやるのか→どうやるのか→何をやるのか
そう、普通の人間ほどゴールデンサークルで思考して、
一部の優秀な(ある意味おかしい)人が逆ゴールデンサークルで思考します。
具体的な例
ゴールデンサークルで思考する経営者の具体的な例をみてみましょう。
僕が接してきた中でも特に多かったのは
「ホームページを作ればとりあえず大丈夫だろう」
と考えている経営者の方です。
目的(なぜ)からではなく、
手法(なにを)から考え始めます。
たしかにホームページがあれば集客に有利なのは間違いありませんが、
目的も無しにホームページを作るのは危険です。
※外注だと料金も高いですからね。
例えば飲食店を例にだすと、
飲食店はホームページを作ったところで、
WEB広告を使いづらいんですね。
なぜなら、飲食関係は客単価が安い傾向があるので、
CPO(顧客獲得単価)の方が高くなってしまい赤字になりやすいです。
なので、出来るだけ「安い費用で」集客をしなければなりません。
それなら
- 食べログなどのポータルサイト
- SNS
を先に検討してみるべきですよね。
なのに、あまり上手くいっていない経営者の方は
「とりあえずHPが欲しい! 理由は皆が持ってるから!」(手法)
↓
「どうやってHPを作るんだろう!」(手順)
の順番で思考してしまいます。
「なぜホームページが必要なのか?」
と言うことには一切触れません。
逆に、優秀だと言われている経営者は
「SNSでの集客は出来ているから、今度は自然検索からも集客したいな。そもそも集客が必要な場面なのか?」(目的)
↓
「仮に集客が必要だとしたら、どうやれば自然検索からお客さんを集められるのかな」(手順)
↓
「ホームページを作ってSEO対策をすればいいんだな」(手法)
このように、普通の人とは「真逆から」物事を考えます。
未来から逆算する能力とも言えますよね。
無駄が無くなる
更にゴールデンサークルでモノを考える人は
「とりあえず手あたり次第やってみる」
という思考なので、ロスが多かったりします。
※その分経験値は増えるかもしれません。
逆ゴールデンサークルで思考する人は
「なぜ?」からモノを考えるので
「これやらなくてもいいな」
と、早い段階で決断をするので
どんどん効率化していきます。
とにかく
「なぜ自分はこれをやるのか」
を徹底的に洗いだすので
無駄なことは一切やりたがらないし
必要な物はトコトンやるんですね。
コンサルタントの実力が分かるようになる
現代ではオンラインサロンなどの普及により
気軽に知識を学ぶ場所が増えました。
しかし、それと同時に「若干怪しい講師」が増えたのも事実です。
僕の知り合いがあるWEB集客コンサルタントに相談したところ
「ホームページを構築してブログの書き方を教えてもらう」
サービスを130万円で提案された出来事がありました。
これが高いのか安いのかは、読んでいる方にお任せします。
しかし、このWEB集客コンサルタントは
明らかにホームページが必要な状況ではなかったにも関わらず
「とりあえずホームページを作って情報を発信すればいいよ」
と言われたそうです。
後から分かったことですが、
その人はあまり良い噂は無く
集客方法もそれ1つしか知らなかったみたいです。
つまり
「ホームページの集客の仕方しか知らないから、それだけを強引に進めてきた」
というわけです。
逆ゴールデンサークルで思考する人なら
「相手は本当にホームページが必要なのだろうか?」
「必要なかったら無理に売り込む必要は無いから断ろう」
と最初に考えるわけですが、
ゴールデンサークルの人の場合は
「まずはホームページでしょ! 初心者こそホームページからやるべき!」
「やり方は簡単だよ!〇〇を〇〇するだけで作れるよ!」
と、手法からモノを考えるので話がややこしいことになります。
なので、優秀な人から教えてもらいたいと思った場合は、
「とりあえずはコレをやるべき」
といきなり手法を押し付けてくる人ではなく
「なぜ〇〇が必要なんですか?」
と、相手が期待していることを
質問で引き出してくれる人を選ぶようにしましょう。
※結構本気で当たります。
それでも心配なら、こちらから
「私は現在〇〇な状況ですが、なぜ、今の私に〇〇が必要なんですか?」
と質問をぶつけてみるのも良いかもしれません。
「やり方」ではなく、とにかく「目的、なぜ」に絞って質問するようにしましょう。
これだけで相手の全てが分かるとは断言できませんが、
少なくとも優秀な人を絞り込むことはできます。
自分の身を守るためにも、是非実践してみましょう。