
(パソコンをいじりながら)次はこれを頼む!

(電話をしながら)ああ、少し待ってください。 (部下を見ながら)今電話中! 〇〇しといて!

みんな俺についてこーい! おらああああ!

赤パンジー君は優秀なリーダーだなぁ。

そう? 無駄なことばっかりやってるし、実際は「優れたリーダー像」からかけ離れているわよ。

おい!
「優秀なリーダー」という言葉を聞いて、
どんな人物像を思い浮かべますか?
一般的には
- 常に他人に指示を出している
- 周りの人間をグイグイ引っ張っていく
- 実力と才能が備わっており、作業スピードが誰よりも速い
このような印象があるかと思われます。
しかし、ある人気コンサルタントが
様々な組織を分析したところ
「優秀な企業ほど、リーダーの実力は関係なく、従業員同士の信頼が厚い」
ということが分かったそうです。
つまり、個人や中小企業ほど魅力的に見えるリーダーが存在し、
優れた組織ほど強力な指導者が存在しなかったんですね。
というわけで、今回は
「優れた組織はどのように作られているのか」
について見ていきたいと思います。
今回の記事を読むことで、
- 本当に優れたリーダーとは何なのか
- 組織の信頼関係を高める方法
が分かります。
アナタがもし、何かしらの組織を運営している場合は
必ずと言っていいほど覚えておきたい知識になります。
優れた組織ほど強力なリーダーがいない
冒頭でも少しだけ触れましたが、
優れた組織ほど強力なリーダーがいるわけでは無いそうです。
アメリカの作家であり、人気コンサルタントでもある「サイモン・シネック」は、企業から軍隊など様々なジャンルの組織を細かく分析して「優れた組織はどのような特徴があるのか」調べたところ、従業員同士が信頼しあっている企業ほど優秀な成績を残していることが分かった。
簡単にまとめると、優れた組織には
- 従業員同士の信頼関係が厚い
- 従業員が上司の指示を待っているのではなく自発的に行動している
- 従業員に「ある程度の決定権」が与えられている
このような特徴があったと言います。
決して、優れたリーダーが指示を出して
仲間を引っ張っているわけではありませんでした。
会社が優秀なのはリーダーではなく
働く従業員のおかげ、という結論に達したわけです。
もっとストレートに言ってしまうと
アニメなどでみる優秀なリーダーは必要ないんですね。
優れたリーダーは「お先にどうぞ」と言う?
更に優れたリーダーは
「俺についてこい!」
というタイプよりも
「お先にどうぞ! ご飯は自分が最後に食べるからね!」
と言ったように、相手の気持ちを尊重する人が多かったようです。
こちらも先ほどの話と共通していて
「仲間から信頼のあるリーダーほど優秀な組織を作ることができる」
と言えます。
決してガッつかずに、他人に譲ることが出来る余裕がある人ほど
信頼が集まりやすいということでしょう。
優れた組織ほどリーダーからのプレッシャーが無い?
以前、
「会社の無駄なルールを全て無くして、自由に任せたら利益が増えた組織の話」
や
「ビジネスにおける戦術と戦略の違いとは?勝手に利益が上がる会社の作り方」
でもお話しましたが、
伸びる会社は全て
「従業員がある程度の自由を与えられていて、のびのびと仕事をしている」
と言う特徴があります。
逆に、無駄に威圧したり面倒なことばかり押し付けていると
全く動いてくれない部下になってしまうんですね。
なので、組織の信頼関係を高めようと思ったら、
- 細かく指示をするのではなく、簡単な決定権を与える
- 嬉しいことは従業員に先に経験させる
- リーダーは「全体の舵をとる」と言うことに集中する
この3点を強く意識したほうが良さそうですね。
このように、専門的なことは能力のある部下に任せて
自分はマネジメントに徹したほうが良い組織を作ることができそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
いつもに増してフワっとした抽象的な記事になりましたが、
「優れたリーダー」のイメージが変わった人もいるかと思います。
僕も以前までは
- 忙しそうにパソコンを触りながら指示を出す
- 電話を中断して部下に指示をだし、再び電話に戻る
このような、漫画に出てくる「できるエリート」を
優秀なリーダーだと思っていました。
しかし、マネジメントやビジネス知識を煮詰めていくにつれて
ああいう人は逆に煙たがられるかもしれないという結論に達しました。
※そもそも、マルチタスクは効率が悪いことが分かっていますしね。
というわけで、リーダーのイメージが変わったところで、
今回の記事はこのくらいで終わろうかなと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。