あかパンジー(驚き)

係長に確認を取って、課長に確認を取って、部長に確認を取って…

一つの案件だけでどんだけ確認とらなきゃいけないんだ!

 

ロボット

実はこうした会社の階級制度は、

会社の動きを遅くしたり社員の自主性を低下させたりと

デメリットも目立つようになってきています。

 

ロボリンちゃん

階級や役職に囚われずに

成功している会社も出てきているわ。

今回はその例を紹介していくわよ。

 

例えばお仕事の際、

何かの案件で上司の確認を取らなくてはいけない…

ということは日常的によくありますよね。

 

けど、まずは主任に確認を取って、

その次に課長に確認を取って、

その次は部長に…と言う風に、

延々と上の人上の人へと確認を取らなくてはいけないという場面、

ぶっちゃけて言うと面倒だな…と感じたことはありませんか?

 

余談ですが、僕が高校生の時、

自分のパソコンが欲しくて夏休みの間に

スイカ農家でバイトをしようとした際、

担任の先生に許可を取り、学年主任に許可を取り、

生活指導の先生に許可を取り、校長先生に許可を取る…

という作業をしたことがありましたが、

正直「なんてメンドくせぇ学校なんだ…」と思いました。

 

ちょっと話題がわき道に逸れてしまいましたが、

実はビジネスにおいて、会社が成長するためには

こうした細かい階級制度や肩書というのは

かえって邪魔になってしまうというのをあなたはご存知でしょうか?

 

今回はアメリカの実業家であるリチャード・シェリダン氏の残した言葉から、

会社の階級制がもたらすデメリットについて解説していきたいと思います。

 

「これから会社を起こしたい!」という方は、

是非会社作りのための参考にしてみてください!

 

会社の成長に階級は邪魔!?

 

会社の成長に階級制度は不要

 

冒頭でもご紹介したアメリカの実業家である

リチャード・シェリダン氏。

 

この人は元々は会社勤めをしていて、

大企業の副社長にまで登り詰めた経歴を持った方です。

 

そんなリチャード氏ですが、

ある日、会社組織の煩雑さに嫌気が差して会社を退職。

 

そして、自分からソフトウェア開発会社である

「メンロー・イノベーション社」を立ち上げました。

 

そんなリチャード氏ですが、

会社の成長と階級制度に対して

 

「企業の業績向上のために部や課、ひいては肩書は一切不要」

 

という考えを提唱しています。

 

階級制度がもたらすデメリットとは?

 

会社の階級制度によって生まれる問題は大きく2つあります。

 

一つは、意思決定が遅くなること。

 

冒頭の例でもご紹介したように、

一つの案件を通すために主任に確認してもらい、

課長に確認をしてもらい、部長に確認をしてもらい…。

 

その他にも、事あるごとに会議をしなくては

物事を決定することが出来なくなったりと、

とにかく動きが遅くなってしまう。

 

そして、そうこうしている間に動きの速いライバル会社に

先を越されてしまい、市場への参入が遅れる…。

 

社内であーだこーだと会議をしてる間にライバルに先を越され、

取れるはずの利益を取り損なった…なんてことになると、

目も当てられませんよね。

 

しかし、細かい階級制度によってこうした事態が発生しやすくなってしまうのも事実です。

 

また、もう一つのデメリットは社員の自主性が奪われることです。

 

階級があることによって社員はひたすら

「上の指示、上の指示」で動くようになり、

自主的に動く姿勢が無くなってしまいます。

 

これは指示待ち人間が量産されてしまって

結局動きが遅くなってしまうだけではなく、

いざとなると責任の押し付け合いに発展したり、

問題を人任せにしてたらい回しにしたりと、

様々問題点が発生してしまいます。

 

近年ではすっかり定着している会社の階級制度ですが、

実は知らない間にこうしたデメリットにより

会社に損害を与え続けている可能性があるのです。

 

肩書自由のメンロー・イノベーション社

 

その一方で、会社の階級制度に嫌気が差して

自分で会社を起こしたリチャード氏の

メンロー・イノベーション社では、

なんと肩書というのは決められておらず、

社員一人一人が勝手に好きな肩書を決めて良い決まりとなっています。

 

そして、事務所は壁を取り払われた大部屋一つで、

社員は全員が週変わりで二人一組を組み、仕事をするというルールがあります。

(この他にも様々な画期的なルールがありますが)

 

肩書が各々の自由なので、皆が平等です。

いちいち何かの決定をする度に何人もの人に

お伺いをたてに行く必要もありません。

 

そして、部屋も大部屋で壁などもないので、

目当ての人とすぐにコミュニケーションを取ることもできます。

いちいち同じ社内にいながらメールでやり取りなんてする必要もないので、

行動がとてもスムーズです。

 

そして、週変わりで二人一組のペアを組んで仕事をすることにより、

「同じ会社なのに話したことがない」という人も少なく、

パートナーとの情報交換によって社員はどんどん、

勝手にレベルアップしていき、自主的に行動するようになります。

 

メンロー・イノベーション社はこうした既存の会社にはない

独自の社風で、2001年の創業以来ずっと黒字経営を続けており、

「アメリカで最も幸せな会社」とも言われています。

 

堅苦しい階級制度は今後廃れていく!?

 

自由な環境

 

今回はメンロー・イノベーション社の事例を元に、

階級制度がもたらすデメリットについて解説させていただきました。

 

もちろん、会社にしっかりとした役職があるお陰で発生するメリットもあると思います。

 

しかし、スピードの速さが重要になり、

会社のトップの力が物を言うワンマン経営ではなく、

社員一人一人が頭を働かせて自主的に動く企業が台頭してきている昨今、

意思決定が遅く、社員の自主性を妨げる階級制度は

今後淘汰されて行ってしまう可能性も十分にあります。

 

社員一人一人が自主的に動く、

メンロー・イノベーション社のような会社作りこそが、

今後の社会をリードしていく企業の在り方なのかもしれませんね。

 

それでは、今回も最後までお付き合いいただき、

誠にありがとうございました!