あかパンジー(怒り)

おい! ふざけんじゃねえぞ!

ロボリンちゃん

(何この人…嫌な人ね。)

 

別の日…

 

あかパンジー困り

実は人に裏切られた過去があるから、上手くコミュニケーションが取れないんだ…。

ロボリンちゃん

あら、そうだったの。大変ね。

 

またまた別の日…

あかパンジー(得意げ)

最初に会った時はどうかしてたぜ! 本当に申し訳ない!

ロボリンちゃん

ええ、大丈夫よ。あまり気にしてないから。

 

ロボット

このように、第一印象で失敗したとしても、その後3回接触した後に謝ることで信用が回復するという研究結果があります。

 

 

人は第一印象が悪くても
その後の努力によって
好印象に変えることが出来ます。

 

むしろ最初に「完璧人間」だと
思われてしまうと逆に厳しいかもしれません。

 

なぜなら、最初に好印象を持たれてしまうと、
全ての行動が「減点式」で判断されてしまうからです。

 

誠実そうな人が猫をいじめていたら
ドン引きしてしまうのはこの為です。

 

逆に、最初に

・怖そう

・不親切そう

という印象を最初に与えておくことで、
全ての行動が「加点式」で判断されます。

 

怖そうな人が普通のことをするだけで

「この人は実は優しいんだな~」

と思うのも、この心理が働いているからです。

 

詳しくは以前書いた

「ゲイン効果」

の記事をご覧ください。

※ゲイン効果についてはコチラ

 

今回はこの知識に加えて

「謝罪を上手に利用することで、
更に悪い印象を良くすることができる」

という事実について
みていきたいと思います。

 

是非ゲイン効果と併せて
使ってみて下さい。

 

今回の内容を覚えておくことで

「ああ、人は第一印象が悪くても
いくらでも挽回が可能なんだ!」

と、気が楽になるかもしれません。

 

 

・第一印象に自信が無くて他人に会えない人

・不快にさせるのが怖くてコミュニケーションがとれない人

 

このような悩みを抱えている人にとっては、
積極的になるきっかけを掴むことができるはずです。

 

3回接触して謝罪をすることで嫌な印象から回復する理由

スリーセット理論とは?

以前、

「相手の評価が上がる謝罪の仕方」

について解説していきました。

※評価が上がる謝罪の仕方はコチラ

 

人間は一度失敗したとしても、
しっかりとした対応をすることで
カバーリングが効くということですね。

 

更に面白い話があります。

 

イギリスのセントアンドリューズ大学で次のような実験がありました。

男性が女性に3回接触して、好感度がどのように変わっていくのかを測定するものです。接触するときの条件は次の通りです。

 

1・最初は悪い印象を与えるように接する

2・二回目には「過去に辛いことがあった」「人とコミュニケーションをとるのが苦手」と伝えておく。

3・優しい態度で相手に接する。更に「今までのこと」を謝罪をする。

 

実験が終わった後に、女性に対して「男性の印象はどのように変わったのか」について聞いたところ「好印象」と答えた人が8割以上になりました。これをスリーセット理論と言います。

 

とても不思議な話ですが、ほとんどの女性は

・最初の悪い印象が無くなった

・むしろ好感が持てる人だと感じた

と言っていたそうです。

 

最初の印象はサッパリと無くなり、
新しいイメージが上書きされていたんですね。

 

この実験の結果から、

「人の第一印象は簡単に覆すことができる」

ということが分かります。

 

なので

「あ~ あの人に悪い印象を
与えてしまったな~」

と、落ち込んでいる人は
3回接触する間に「謝罪」
をすることで印象が回復します。

 

これは営業マンだけではなく、
人間関係に悩む人も
使うことができますよね。

 

僕はどちらかと言えば

「あまり良い印象を持たれない方」

なので、とてもありがたい
心理だと思っています(笑)

 

 

じゃあ第一印象は悪くても良い?

仲が良い男女

「じゃあ第一印象は悪くても構わないんだな!?」

と、思うかもしれません。

 

これも微妙なところですよね。

 

個人的な意見としては

「その時の状況による」

としか言えません。

 

 

優れた容姿の人間は
そうでない人と比べて
人生で得をすることが多いです。

※ハロー効果についてはコチラ

 

最初に言っておきますが、
最もベストなのが

「良い印象のまま最後まで貫く」

ことかもしれません。

 

しかし、人間は嫌な部分が必ずあるものなので
理想論に近いんですね。

 

更に、最初に

「完璧な人だ」

と思われてしまうと、
常にそれを維持しなければならず
苦労してしまう場面もあります。

 

逆に、

「変な人だな」

「怖い人だな」

と思われた場合は、
最初は厳しいのですが
後々楽になります。

 

このように

・最初に得をするのか

・後々得をするのか

の違いでしかないんですよね。

※もちろん「清潔感を出す」などの、
最低限の努力はどちらも必要です。

 

ここから先は個人的な
意見になりますので、
苦手な方はご注意ください。

 

僕個人としては…

 

・接触機会が少ない→第一印象を良くする

・嫌でも接触する機会が多い→あまり自分を作りすぎない

 

このように使い分けるのが
ベストだと思っています。

 

例えば、飲食店の従業員などの

・深い関わりが無い

・少し距離を置いた関係

このような場合は、

一度悪い印象を与えてしまうと
挽回する機会が無いので
第一印象は良くした方が良いと思います。

 

人々に夢を与える仕事をしている人も、
第一印象は良くしたほうが得をします。

 

しかし、

・組織内

・友人間

など、後々深い関係になりそうな相手には、
下手に自分を作りすぎるとボロが出たときに辛くなります。

 

このように、

「後に接触機会が確保されている場合」は、
変に自分を作らないようにして、
「加点式」で相手に評価してもらいましょう。

 

作りこんだ関係は一見仲良く見えますが、
実際に距離はそうでもない場合が多いのです。

結局最後は「素の自分を見せる」ことをしなければ、
いつまでたっても信頼されません。

※自己開示についてはコチラ

 

極端な例えになりますが…

 


女性:わ~! そうなんだ! 嬉しい♡ いつもありがとね(*´ω`*)

男性:いえいえ、こちらこそ喜んでいただけたようで何よりです。また機会がありましたら是非ご一緒しましょう!

女性:はーい!


 

なんて関係が「プライベートな人間関係で」
ずっと続いていくとは思えません…(笑)

 

本当に仲が良い人はむしろ、

 


女性:どこいくの?

男性:コンビニ

女性:おにぎりよろしく

男性;b


 

くらいの会話になるはずです。
※自分の先入観かもしれません(笑)

 

このように、

・深い関係になりたい人

・浅い関係のままで終わりそうな人

を見極めて、ハロー効果とゲイン効果を
使い分けると良いかもしれません。

 

ちなみに、僕はとにかく

「変なやつ」

という第一印象を持たれやすいので、
強制的に「ゲイン効果」になります…。

 

まっ、しょうがないね!

 

というわけで今回はこの辺で
終わりたいと思います。

 

最後までお付き合いいただき
ありがとうございました!

 

営業に使える心理テクニック