やる気が無い時に無理やり気合を入れてしまうと、逆にやる気が無くなる恐れがあります。
人間には生理的覚醒による優劣反応の強化と呼ばれる心理があって「気合を入れると今の感情が増幅する」ように出来ているからよ。
だから、やる気が無い時は「とりあえず少しだけやってみよう」って感じで小さく行動することをオススメするぜ!
突然ですが、
「あ~、なんかやりたくないなぁ」
「全然やる気がでないんだけど」
「この作業嫌いなんだよなぁ」
と思っているのに、無理やり気合をいれてしまうと逆にやる気が無くなります。
「え!? 気合ってやる気を出すために入れるもんじゃないの!?」
と思う人もいるかもしれません。
僕も以前は
「よっしゃああ!やってやるぜえええ!」
と気合を入れることで、無限にやる気が溢れてるものだと勘違いしていました。
※熱血系の少年漫画に憧れていたものですから…
頑張って気合を入れているくせに、だんだん弱っていく姿は
他人から見ればかなり面白かったかもしれません。
※僕は悲惨な目に遭いましたが…
というわけで、今回は
- 辛い時に気合を入れるのは逆効果なこと
- 辛い時にやる気を出す方法
についてご紹介したいと思います。
今回の内容をマスターすれば、僕のように空回りすることも無くなるでしょうし、
知らないうちに他人に「気合」をかけて、追い込んでしまうということも無くなります。
何気にマネジメントにも使える知識なので、部下がいる方などは是非とも覚えておきたい知識になります。
生理的覚醒による優劣反応の強化とは
人間には生理的覚醒による優劣反応の強化と呼ばれる心理があります。
かなりざっくりとかみ砕いてしまうと、
- やる気が無い時に気合をかけると、やる気のなさだけが増幅(強化)される
- やる気があるときに気合をかけると、更にやる気が増幅(強化)される
といった感じになります。
要するに一言で説明するなら
「気合は今の自分の気持ちを増幅させるという効果しかない」
ということになります。
その為に、「辛い時に気合を入れたとしても逆に辛くなるだけ」なんですね。
スポーツなどでも気合をいれることで動きが良くなる人などがいますが、あれは
- 最初からそのスポーツが大好き
- プラス思考
だからこそ、効果があると言えます。
全ての人が「そのスポーツが好き」とも限りませんし、気分が良いわけでもないので、
指導者の方などは「気合」を変に押し付けすぎたりしないように注意しましょう。
※ネガティブな気持ちを、無理やりポジティブに変換してしまうと精神的にも参りやすいです。
※詳しくは「ネガティブをポジティブに変える方法!」をご覧ください。
気分が乗らない時は「とりあえずやってみよう」と言い聞かせること
では、気分が乗らないときはどうすればいいのでしょうか。
答えは簡単で、
「とりあえず少しだけやってみようかな」
と、少しだけ行動してみることです。
やる気が出ない、作業が続かないのは脳の消費量からすれば当たり前?
上記の記事でも紹介していますが、人間の脳はエネルギーの消費量が凄まじいです。
なので、
「全部終わらせよう」
「8時間頑張ろう」
と思ってしまうと、脳が「面倒くさそうだな」と判断して、
リミッターをかけてしまうんですね。
人間は行動の後に感情がついてくるので、
実際に動きだすことができれば、あとは知らないうちに「やる気」が沸いてきます。
その結果、すんなりと最後まで作業が持続したりするものです。
※例えば掃除も一度やり始めたら止まらなかったりしますよね。
つまり、
- 最初はだれでもやる気が無いのが当然
- 行動すればやる気が後からついてくる
- 待っていてもやる気は降ってこない
と割り切って考えることで動き出しやすくなるかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
やる気があったり、好きなものに関しては従来通りの「気合」で乗り切るのもありかもしれませんが、
やる気が無い場合は、まずは少しだけ動いてみるようにしましょう!
※自分の今の状況に合わせて使い分けるといいかもしれません。
また、指導者であり、すぐに気合をかけたくなるようなタイプの方は
「気合をかける前に、まずは作業を好きにさせることから始める」
ようにした方が良いです。
そうしなければ、
怒る→部下のやる気が無くなる→仕事が嫌いになる→気合いをかける→更にやる気が無くなる
という、負のスパイラルにハマってしまいます…(笑)
なので、まずは「作業を好きになってもらうことから」始めるように心がけるようにしましょう。