~映画館にて~

 

なかよしパンジー (泣き

なんて悲しい映画なんだろう…。

悲しくて泣けてきた~。

 

あかパンジー困り

(隣が泣いているせいで俺ももらい泣きしてしまいそうだ…。)

 

ロボリンちゃん

こうした他の人などの感情が自分にも

移ってきてしまうことを「情動伝染」と言うのよ。

そしてこの情動伝染は生身の人間からだけではなく、

文章などからでも起こることが往々にしてあるわ。

 

ロボット

今回はその情動伝染を広告に活かし、

広告の反応率を高めるコツについて解説していきますよ。

 

突然ですがあなたは、例えば映画などを見る際、

感動的なシーンで他の人が泣いているのを見て、

ついつい自分も泣いてしまった…という

いわゆる「もらい泣き」などを経験したことはありませんか?

 

もしくは、誰かが不機嫌で気が立っているのを見て、

何となく自分も不機嫌になってしまったり。

 

こうした他の人の感情が自分に伝染してしまうことを、

社会心理学の言葉では「情動伝染」と言います。

 

過去記事の

「【ミラーニューロン細胞】成功したければ成功者の側にいなさい」

でもご紹介しましたが、人間の脳の中にはミラーニューロン細胞という、

外部からの影響を自分にも反映する「モノマネ細胞」が存在します。

 

他の人が泣いているのを見てもらい泣きしたり、

他の人が怒っているのを見て自分も不機嫌になってしまう情動伝染は、

こうしたミラーニューロン細胞の働きによるものだと考えられます。

 

僕が友人などと一緒に外食に行った際、

相手が食べている物を見てついつい

「自分もその料理にしとけばよかったな…」

思ってしまうのも恐らくミラーニューロンのせいでしょう。

 

そして、実はこうした情動伝染の仕組みは

ビジネスの世界でもよく使われているのをあなたはご存知でしょうか?

 

というわけで、前置きが長くなってしまいましたが、

今回はこの情動伝染を広告などに活用する方法をご紹介します。

 

ほんの少しの工夫で活用できる上に、

広告の反応率をアップさせるテクニックの一つとして使えるので、

 

  • これからビジネスを始める方
  • 広告を作って自社商品を世間にアピールしたい方
  • コピーライターを目指している方

 

こうした方は是非覚えておいてください。

(そして活用してみてください)

 

情動伝染を使った広告の一例

 

情動伝染

 

「ビジネスの世界では、この情動伝染をどんな場面で使っているのか!?」

 

…と言うと、主に広告のキャッチコピーや見出しなどの部分で活用され、

読み手の目を引いたり興味を持たせるという使い方が多いですね。

 

例えば、ネット上の広告として有名な

 

うわっ…私の年収低すぎ…?

 

などはこの情動伝染を活用しているキャッチコピーの好例と言えます。

 

何だかこのフレーズを見ただけで、

ショックを受けている様子がまざまざと伝わってきますよね。

 

そしてそれだけではなく

 

  • 一体どれくらいの年収なのか?
  • もしかして自分の年収と同じくらいだったりして…

 

という感情も同時に沸き起こってきて、

ついつい続きが気になってしまいますよね?

 

情動伝染の鍵は感嘆語

 

この情動伝染を広告のキャッチコピーや

見出しなどで引き起こすにはどうすればいいか?

 

そのコツは「感嘆語」を活用することです。

 

感嘆語というのは何かと言うと

 

  • えっ!?
  • 夢みたい!
  • 本当に!?
  • えぇ…?
  • そんなぁ…

 

などのような、僕たちが普段の会話でよく口にしている

感情の動きがよく表れている言葉のことを指します。

 

先ほどの例で言うなら最初の「うわっ…」の部分ですね。

 

また、文章の所々に「!」「?」「!?」という記号を

入れるのも感嘆語的な表現として有効です。

 

こうした感嘆語というのは普段の会話ではよく口にするのに、

文章などの場合は普通はあまり使うことがありません。

 

しかし、ことコピーライティングでは

こうした感嘆語を活用することが

広告の反応率を高めるためのコツの一つだったりするんです。

 

読み手にどんな感情を持ってもらいたいのか考えよう

 

この感嘆語をキャッチコピーや見出しなどに使う場合、

まずは読み手にどんな感情を持ってもらいたいのかを考え、

それに見合った言葉を使う必要があります。

 

例えば、新商品などの広告で

読み手に目新しさや驚きといった感情をもってもらいたいなら、

「えっ!?」「本当!?」という感嘆語を活用するがいいかもしれません。

 

また、先ほどの年収低すぎの広告の場合は読み手に不安感を感じさせて、

続きが気になって仕方ない!という状態にするのが狙いだったのかもしれません。

 

だからこそ「うわっ…」という、

ショックを受けた時に思わず口にしてしまうような言葉を

チョイスしたのかもしれませんね。

 

  • 読み手にどんな感情を持ってほしいのか?
  • 自分だったらその感情を持った時に何て言うだろ?

 

こうしたことを意識して考えてみるといいかもしれません。

 

応用編:ツァイガルニク効果との応用で続きがさらに気になる!

 

また、この感嘆語を活用した情動伝染の仕組みは

 

人は完成・完了した事柄よりも未完成の事に対して強い印象を受け、興味が湧く

 

という人間の心理、「ツァイガルニク効果」と合わせることで

より効果的なキャッチコピーや見出しを作ることが可能です。

ツァイガルニク効果に関して、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

ビジネス書のタイトルっぽく例を出すなら

 

「知らなかった!広告の反応率を5倍に引き上げる7つのテクニックとは!?」

 

と言った感じでしょうか。

 

感嘆語による情動伝染に加えて、

ツァイガルニク効果を絡めることで

より読み手の興味を引くことが可能です。

 

キャッチコピーや見出し、

ブログのタイトルなどなど、

様々な場面で使えるので、

ぜひ試してみてください。

 

情動伝染の仕組みを使って広告の反応率を高めよう!

 

驚いている雲

 

今回は簡単にではありますが、

感嘆語を使った情動伝染の仕組みで

読み手の興味を引く方法をご紹介させていただきました。

 

普段の文章や見出しに感嘆語を加えることで、

より読み手の感情に訴えかけて興味を引くことができます。

 

そして、その結果続きの文章をしっかりと読んでもらいやすくなり、

広告の反応率のアップにもつながります。

 

ぜひあなたも活用してみてください。

 

それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。