あかパンジー(怒り)

何でか知らないけど、

強豪チームよりも弱小チームを応援したくなる…。

うおー!!負けるなー!頑張れー!

 

ロボット

実はこうした「弱者」や「不利な側」を

応援したくなるのは、「アンダードッグ効果」という

心理効果が働いているんですよ。

 

ロボリンちゃん

このアンダードッグ効果は、

実はビジネスの様々な場面でも応用することができるわ。

今回はその方法について解説してくわね。

 

・ニュースを見ていて、悲惨な事件に遭った被害者に同情する

・甲子園をテレビで見ていて、強豪校に当たった弱小校をつい応援してくなる

・運動会などでビリの選手を何となく応援してしまう

 

あなたはこんな体験をしたことはありませんか?

 

私達の普段の生活の中で、気が付くと

 

・劣勢に立たされている人

・評価が低い人

・能力が劣っている人

 

こうした方々についつい気持ちを惹かれ、

応援してしまうことは多々あります。

 

何故こんな気持ちになってしまうのか?

 

それは、「アンダードッグ効果」という

心理が働いた結果!…の可能性があります。

 

アンダードッグ効果とは、

1940年代にアメリカで提唱された心理効果で

 

・劣勢でも頑張る人を応援したくなる

・不利な状況の人を助けてあげたくなる

 

という心理効果です。

(日本で言うところの「判官びいき」というやつですね!)

 

実はこのアンダードッグ効果というのは、

ビジネスにも応用することが可能で、

売上を上げたり口コミを呼んだりと、

様々な使い方があります。

 

今回はそんなアンダードッグ効果について

解説していきたいと思います。

 

これからビジネスを始めていく方や、

ビジネスを行っているけど集客に悩んでいるという方は、

ぜひ最後まで読んで、あなたのビジネスに活かしてみてください!

 

アンダードッグ効果は実際に効果があるのか?

 

アンダードッグ効果とは

 

・確かに負けてる側や弱い人を応援したくなる気持ちは分かる

・けど、その気持ちが実際にどれくらいの影響があるのか分からない…

・現実の「数字」に影響力はあるの?

 

と、疑問に思う方も多いと思います。

 

というわけで、ビジネスへの応用法をご紹介する前に、

このアンダードッグ効果が過去のどのような場面で効果を発揮したか?

その例をご紹介していきたいと思います。

 

負け続けなのに爆発的な人気を博した競走馬

 

アンダードッグ効果が働いて人々から支持を得たり、

売上などが上がったり…という例は数多くあります。

 

しかし、その中でも我々日本人になじみ深い?ものと言えば、

負け続けなのに大人気を博した競走馬である

「ハルウララ」のエピソードだと思います。

 

ハルウララは子供の頃から体格も小さく、

性格も臆病な馬で、あまり競争には向いていませんでした。

 

1998年、高知競馬場で初のレースに参加するも、

5着という結果に終わってしまいます。

 

その後も連敗を続け、

生涯113戦中勝ち星はなし!

まさに向かう所勝ちなし!

 

しかし、そんな連敗をしても頑張る

ハルウララの姿が思わぬ人気を呼び

 

・高知競馬場に4年ぶりに5000人以上の観客が訪れる

・ハルウララの単勝馬券だけで売り上げが1億2175万にのぼる

・あまりにも人気すぎてハルウララの馬券専用の窓口が設けられる

・映画にもなる

 

などなどレース以外のところで大きな成果を残したのです!

 

強い馬、勝てる馬が人気を博する競馬の世界で、

負け続けることによって大人気を博したのは、

やはりこのアンダードッグ効果によるものだと思います。

 

また、この他にも、今でこそ人気アイドルグループの「AKB48」も、

実は最初のデビュー公園では7人しか観客がいなかった…というエピソードがあります。

 

こうした事例から見ても、

アンダードッグ効果は上手く活用することで、

実際に大きなメリットをもたらしてくれると言えますね!

 

アンダードッグ効果をビジネスに活用する方法

 

ビジネスの相談

 

では、次はアンダードッグ効果をビジネスに活用し、

集客効果や口コミ効果を高める方法をご紹介していきます。

 

広告にストーリーを取り入れる

 

企業などのホームページを見ていると

 

・創業当時はまだ従業員も少なく~

・それでも何とかお客様を満足させようと~

 

などなど、会社の歴史や過去の大変だったエピソードなどを

ご紹介している場合がけっこうありますよね。

 

このように、過去に大変だったお話などを

ホームページに記載しておくのも、

アンダードッグ効果を発生させるのに

一役買ってくれるかもしれません。

 

また、こうしたストーリーを記載する際には、

過去の記事でもご紹介した「神話の法則」という

お話の書き方を応用することで、

より読者の感情を引き付けることができると思います。

 

ミスをキャンペーンに繋げる

 

例えば、誤って必要以上に商品を発注してしまった場合などに

 

・「間違って大量に発注してしまいました!」

・「何とか在庫処分したいので、安売りします!」

 

という風に、ミスを理由にして安売りをして

結果的に在庫を上手く処分できた!

というのはビジネスではよくある話です。

 

こうしたキャンペーンが結果オーライで終わるのは

 

・明確な安さの理由があり、安心感があること

・アンダードッグ効果が働いて同情を引くこと

 

という二つの理由が考えられます。

 

また、僕が過去に長野で「食の合戦」という

B級グルメの集まりのイベントに、

知り合いのお菓子屋さんのスタッフとして参加した時も

 

「昨日皆さんにご好評いただいたので、調子に乗って作り過ぎてしまいました」

 

というメッセージを立て看板に書いたところ、

道行くお客様が注目してくれて、

人だかりが出来たのを覚えています。

 

こうしたあえて失敗をさらけ出すという手法は、

以前の記事でご紹介した「自己開示」にも通じるところがあり、

親近感も湧きやすいのかもしれませんね。

 

あえてトラブルを晒し、口コミを呼ぶ

 

ある会社では

 

・店舗が火事になって全焼

・しかも店舗だけではなく在庫品5000万円相当も燃えてしまう

・さらには火災の原因が特定できずに保険も中々下りない…

 

という困った状況に陥ってしまったのですが、

そこであえて店舗が火事に見舞われたことなどを広告で報じ、

その上で在庫スペースも限られているため、

赤字覚悟の大安売りをするというキャンペーンを行いました。

 

その結果、通常時の7倍のお客様を集客でき、

売上は4倍にものぼったそうです。

 

また、過去に日本橋の東急百貨店が閉店する際などは、

一週間で1年間分の売上を上げるという信じられない事態が起きています。

 

先ほどご紹介したミスをキャンペーンに繋げる手法のより強化版のような感じですが、

何かトラブルなどがあった際に、それを上手く理由に絡めた安売りキャンペーンを行うことで、

大きな売り上げを上げることも可能です。

 

もし事業を行っていて何かトラブルがあっても、

発想一つでこうしたチャンスを作り出すこともできます。

覚えておいて損はないでしょう!

 

アンダードッグ効果の決め手は「必死な努力」

 

やる気

 

ここまでご紹介したように、

意外と侮れない効果を発揮する

アンダードッグ効果ですが、

一つだけ注意して欲しい点があります。

 

それは、アンダードッグ効果が発生するのは、

「必死に努力している様子が伝わる場合のみ」ということです。

 

例えば、甲子園で強豪校と当たった弱小校が、

「どうせ相手は強豪校なんだから勝てる訳ない」と、

見るからに気の抜けたプレーをしていたら、

あなたは応援する気持ちになるでしょうか?

 

そんな投げやりな気持ちでプレーをしているなら、

「こんなんじゃ負けてもしょうがないな…」

と思ってしまいますよね。

 

弱者を助けたい!という気持ちも、

その弱者自身が努力を怠っているようでは芽生えません。

 

アンダードッグ効果というのは、

単に不利な側や弱者を助けたいという心理ではなく、

あくまで

 

・必死に頑張っているのに成果が出ない人

・全力を尽くしているのに負けている側

 

こうした人々を助けたくなる気持ちであると考えましょう。

 

まとめ

 

スッキリ

 

今回のお話はこれでおしまいです。

少しでも、あなたのビジネスのお役に立てれば

僕も嬉しく思います。

 

アンダードッグ効果を覚えておけば、

もし何か良くないことがトラブルが起こったとしても、

逆に逆手に取って広告に活用して、

売上を上げたり口コミを呼ぶ材料にすることができます。

 

ただし、アンダードッグ効果が発生するのは

あくまで「必死に努力している場合」なので、

普段からの企業努力や、

その努力を世間にアピールする姿勢も大事だと思います。

 

それでは、最後までお付き合いいただき、

ありがとうございました。