収益シミュレーション

 

今回の要点先読みコーナー

 

・収益シミュレーションをせず、見切り発車でビジネスを始めると大損する可能性がある

・5段階の顧客心理とCPOの知識を使って、事前にある程度収益を予測することが可能

・CPOはあくまで実践してみないと正確なデータは取れない

・フロント・バックの仕組みを作ることでCPOを下げ、利益を上げることが可能

 

それでは詳しい内容が気になった方は本文をお読みください。

 

 

・「つまんない会社勤めにおさらばして、脱サラしてラーメン屋を始めるぞ!」

・「昔からちょっとお洒落な雰囲気の喫茶店を経営するのが夢だったんだ!」

 

そんなこんなで店舗を買い、設備を整え、勢いよくスタートしたはいいものの、

結局は鳴かず飛ばずで閉店してしまい、後に残ったのは膨大な借金だけ…。

 

実は現在、起業してそのビジネスが成功する確率は5%と言われています。

 

5%と聞くとずいぶん低い確率に聞こえますが、つまり20個のビジネスを設置すれば1つのビジネスが上手く行くということです。

(適当に考えたものではなく、あくまでしっかりと考えたビジネスの場合です)

 

 

しかし、いきなり見切り発車で一つのビジネスに全財産を投じてしまっては、

20個のビジネスを設置する余力も残さないまま終わってしまう可能性が大です!

 

今回は見切り発車でビジネスを始めて失敗してしまうのを防ぐためにするべきこと、

「収益シミュレーション」のやり方について解説していきます。

 

ビジネスというのはやってみなければ分からない点も多々ありますが、

あらかじめ大体の収益を予測することもできます。

 

そして、しっかりと収益シミュレーションをすることで、

上手くいかないビジネスを事前に察知することも可能です。

 

今回の記事があなたのビジネス成功の手助けになれれば幸いです。

 

 

収益シミュレーションに必要な知識とは?

 収益シミュレーション

収益シミュレーションは

 

CPO

5段階の顧客心理

フロントエンドやバックエンド

 

と言ったビジネス知識を応用することで計算することができます。

 

今回の記事ではそれぞれの説明は省きますので、

詳しい内容は上記のリンクからご覧ください。

 

 

収益シミュレーションの手順

 

今回は「ファン客層を1人得るまでの段階で利益が出るか?」というのを基準に、

収益シミュレーションを立てていきたいと思います。

 

 

まずは何人の見込み客が必要かの確認

 

まずは5段階の顧客心理に基づいて、1人のファン客を得るには

何人のお客さんを連れてくればいいのかをおさらいしてみましょう。

 

まず、1人のファンを得るためには、10人のリピーターが必要です。

 

そして、10人のリピーター客を得るには、100人のお客様が必要です。

 広告はいくらかかるのか

つまり1人のファンを得るためには、

100人の方に商品を購入してもらう必要があるということです。

 

 

広告費はいくらかかるか?

 

5段階の顧客心理を元に、何人の方に商品を購入してもらえばいいのかが分かりました。

 

では次は、100人に商品を買ってもらうにはいくらの広告費がかかるかを計算していきます。

 

広告費は使用する広告媒体によっても費用が変わるので一概には言えませんが、

今回は例としてPPC広告を参考にしたいと思います。

 

PPC広告とは、Yahoo!やGoogleなどの検索結果の上の方に

自分のホームページを載せることができるというものです。

 

このPPC広告というのは基本的に1人のお客さんを連れてくるのに

5000円~3万円ほどの費用がかかると言われております。

 

※上記の数字はあくまで一例で、商品によってはもっと安く集客できたり、

もっと費用がかかる場合もあります。

 

つまりPPC広告を使って100人の方に商品を購入してもらう場合、

最低でも「5000円×100人=50万円」の広告費がかかるわけです!

 

このように、5段階の顧客心理とCPOの知識を使うことで、

目標までの合計広告費を計算することができます。

 

また、1人連れてくる費用がよくわからない!という方は、様々なビジネスで目標とされる

「1人連れてくるのに5000円~8000円の間に抑えること」

を参考にシミュレーションしてみましょう。

 

つまり、大抵のビジネスはお金でお客さんを集める場合、

1人5000円~8000円はかかるものと考えておいた方が良さそうです。

高額商品の場合はもっとかかる場合があります。

 

収益シミュレーション2

 

売上はどれくらいになるか?

 

ここまででかかる広告費の合計額を出すことができました。

 

次はお客様100人+リピーター10人+ファン1人に商品が売れた場合、

そこから広告費を引いて利益が出るのかを計算してみましょう。

 

例えば1万円の商品を扱っているなら

 

「1万円の商品×111人に売れた=111万円の売上」となります。

 

そこから広告費である50万円を引くと残りは61万円なので、

利益が出るビジネスであるということが予測できました!おめでとう!

(実際はそこからさらに仕入れにかかる費用などの経費を引く必要があります)

 

簡単な計算式

 

しかし、これはあくまでCPOが5000円で済んだらの場合であり、

もしも1人のお客様を連れてくるのに3万円かかった場合は…

 

「111万の売上-300万円の広告費」となるので、利益が出ないことになります。

 

CPOが実際どれくらいになるかというのは、

実際に広告を出してみて経過を見てみないと正確なデータは分かりません。

 

少しの間運用してみてCPOを観察し、

予想以上に広告費がかかるようならそのビジネスを打ち切るのもアリですね。

 

行動派

 

フロントエンド・バックエンドを活用して利益の拡大をはかる!

 

ここまで収益シミュレーションのやり方を解説してきましたが

 

・「もっとCPOが安くなればいいのに!」

・「もっと単価の高い商品を売れれば売上が上がるんじゃないか…?」

 

と思う方もいると思います。

 

そんな時こそしっかりと「フロント商品」と「バックエンド商品」を設定しましょう。

 

おさらいですがフロント商品というのは

 

・低価格な商品

・無料のサービス

・安価なお試し品

 

などの、言ってしまえば「手に取りやすい客寄せ商品」のこと。

 

いきなり高額な商品を売りつけようとするお客さんも警戒して

中々思うように商品を買ってはくれません。

 

なので、先にこの手に取りやすいフロント商品を紹介することで、

自社商品に対して興味を持っているお客さんを集め、顧客情報を集めます。

 

そして、そこで得た顧客リストに対して本命である利益を出すための商品。

すなわちバックエンド商品を紹介していきます。

 

「お客様」の中から10~30%の人が「リピーター」になってくれるのと同じように、

フロント商品を購入した方の10~30%の方がバックエンド商品の購入につながります。

 

広告でいきなり高額なバックエンド商品を紹介するのではなく、

お手軽なフロントエンド商品を紹介することで広告の反応率を上げ、

大量に入手した顧客リストに対してバックエンド商品を売り込んでいく…。

 

こうすることで、広告費を抑えお客様を囲い込み、

利益を上げることが可能です。

 

計算式

 

そればかりか、顧客リストを確保しておくことで

 

・お客様への手厚いアフターフォローが可能になり、満足度UPがしやすくなる!

・満足度が上がったお客様がリピーターやファン客にランクアップしてくれる!

・後に開発した新商品なども、新規開拓の手間を省いて紹介していける!

 

などなど、メリットは盛りだくさんです!

 

ビジネスを行う上で、「フロントで集め、バックを売る」という仕組みはとても重要です。

 

あなたもしっかりとフロント・バック商品を開発しておきましょう。

 


 

 

起業失敗を抑える収益シミュレーションまとめ

 

・収益シミュレーションをせず、見切り発車でビジネスを始めると大損する可能性がある

・5段階の顧客心理とCPOの知識を使って、事前にある程度収益を予測することが可能

・CPOはあくまで実践してみないと正確なデータは取れない

・フロント・バックの仕組みを作ることでCPOを下げ、利益を上げることが可能

 

ビジネスを成功させる上で、行動力があるというのはとても重要な要素です。

 

しかし、だからと言って「やればなんとかなる!」と見切り発車せず、

しっかりと収益を予測することも同じくらい重要なことと言えます。

 

ビジネスを始める前に、まずはしっかりと収益シミュレーションをしてみましょう。

 

…また、収益シミュレーションをしたからと言って「よし!早速店舗を借りて設備買って…」

といきなりお金を大量に投じて良いというわけではありません。

 

というわけで、収益シミュレーションの次は何をすればいいか?

その内容はこちらの記事をご覧ください。