ニーズとウォンツとは?

 

 

今回の要点先読みコーナー

・商品にはニーズ商品とウォンツ商品の二種類が存在する

・自社商品がどちらの商品か?どちらの要素が足りないかを知ることが大事

・足りない要素を補うことによって、最高に売れる商品に近づくことができる

 

あかパンジー(得意げ)

ニーズ(必要性)商品は「出来れば避けたいんだけど、購入しなければならない」という、歯医者みたいなものが当てはまるな!

ロボット

ウォンツ(欲求)商品はその逆で「自分から買いたい!と思ってしまうもの」ですね。キャラクターグッズなどが当てはまります。

 

あかパンジー(得意げ)

今回の内容は自分の商品が何なのかを分析する方法、そして弱点を補う方法について詳しく書いているぜ!

 

今回は「自分の商品を分析し、売れる商品に近づける方法」をご紹介します。

 

 

実は商品には二つの属性があることを、

あなたはご存知でしょうか?

 

商品には

 

・必要があるから買うニーズ(必要性)商品

・必要はないけど欲しくなるウォンツ(欲求性)商品

 

この二つの属性が存在します。

 

 

商品というのはニーズかウォンツのどちらかが飛び抜けて高くなければ売れません。

逆に、ニーズとウォンツの二つを兼ね備えた商品というのは、

圧倒的に売れる商品になる可能性があります。

 

自分の商品がどちらの属性の商品なのかを理解し、

足りない属性を補うような工夫をすることによって、

両方の属性を備えた「圧倒的に売れる商品」に近づけることが可能です。

 

 

今回は二つの属性の解説と、

足りない属性を補って売れる商品に近づける方法の一例をご紹介します。

 

 

ニーズ・ウォンツ商品の例をご紹介

 

まずはニーズ商品とウォンツ商品にはそれぞれどんなものがあるのか?

その一例をご紹介していきます。

 

 

ニーズ商品の例

 

ニーズ商品というのは前述の通り、

「必要性があるから買う」という商品です。

 

逆に言うと「必要性がないなら買う必要はない」という商品とも言えます。

 

 

このニーズ商品にはどんなものがあるのか?

分かりやすい例を挙げるなら「歯医者さん」です。

 

「虫歯でも何でもないけど歯医者に行きたくてたまらない!」

…という欲求を抱く人というのはあまりいないと思います。

 

歯医者というのは

 

・「虫歯が痛い!」

・「最近なんだか歯がグラグラする…」

 

など、歯に異常が起こって初めて行きたくなるものですよね。

 

つまり歯医者というのは「歯を治さなくてはいけない!」という必要性があって、

初めて需要が生まれる「ニーズ商品」と考えることができます。

 

ニーズ商品の特徴

 

 

また、別の例を挙げるなら「水道管工事」などもニーズ商品と言えます。

 

 

日頃から「うちの水道管を自分好みにチューニングしたいぜ…」

と考えている人はいるのでしょうか?多分いないと思います。

 

しかし、もしもある日あなたの家の水道管が破裂し、

水がダダ漏れ状態になったらどうでしょう?

 

一刻も早く修理しないと水道のメーターが際限なしに回り続け、

とんでもない損害になってしまうかもしれません。

 

そうなるとテレビを見るのもご飯を食べるのも中断し、

急いで業者を探して電話をしますよね?

 

 

このように、水道管工事は強い必要性がある

ニーズ商品であると考えることができます。

 

 

ニーズ商品とはこのように、

「必要だから買う」という商品・サービスだと考えてください。

 

 

ニーズ商品は安さ重視

 

ニーズ商品を取り扱う上で問題点があります。

 

それは、「ニーズ商品は価格を比較されやすい」ということです。

 

 

例えば歯医者というサービスの場合、

同じ「歯が治る」という結果が手に入るなら、

安い歯医者さんの方がいいですよね。

 

水道管工事についても同じことが言えます。

 

どうせ水道管を直してもらうなら、

安く修理してくれる業者の方が選ばれます。

 

 

お客様にとって得られる結果が同じなら、

かかる費用は安い方が喜ばれるのは当然です。

 

ニーズ商品というのは価格競争が起きやすい業界と言えます。

 

ニーズ商品は価格競争になりやすい

 

 

しかし値下げばかりではお客様を連れてくることはできても、

肝心の利益の方が少なくなってしまいます。

 

利益が少ないと資本が少ない中小企業はいつか潰れてしまう可能性があります。

 

 

価格競争が起こりやすい業界ではありますが

 

・虫歯の治療の時も痛くない!

・最短30分で水道管工事が終わる!

 

などなど、安さ以外の面で他社と差別化し、

値下げしなくてもお客様に選ばれる商品・サービスを作ることが大事です。

 

他社商品との差別化をする方法に関しては、

過去記事の「USPとは?差別化できない商品はお客様に見向きもされない!?」

をどうぞご覧ください!

 

 

ウォンツ商品の例

 

では次はウォンツ商品の例です。

 

ウォンツ商品というのは前述の通り、

「必要ではないんだけど買う」という商品のこと。

 

その一例を挙げるなら、例えば「高級食材」などがそうでしょう。

 

 

普通に生活していく上だけなら、

別に食べ物は高級な物である必要はありません。

 

そこらのスーパーで売っている肉や野菜、

コンビニで売っているレトルト品などでも十分です。

 

しかしその一方で

 

・高級寿司

・トリュフ

・ブランド牛肉

 

などの高級な食材を食べたいという欲求を感じる人は後を絶たず、

一定の需要があります。

 

こうした高級食材などは「必要ではないんだけど食べてみたい」

というウォンツ商品と考えることができます。

 

ウォンツ商品の特徴

 

 

また、別の例で言うならフィギュアやロレックスの時計などの嗜好品です。

 

 

フィギュアといのは他人から見ればただの人形とも言えますが、

欲しい人からしてみれば欲しくてたまらないものです。

 

現に近年では一体1万円以上もするフィギュアも数多くあり、

アニメや漫画のキャラクターを細部にまでこだわって再現した、

高品質な物が人気を博しています。

 

 

ではロレックスの時計などの場合はどうでしょうか?

 

こちらも「時計」という機能だけが必要なら、

わざわざ60万以上もする高級品にする必要は全くありません。

 

そこらで売ってる千円とかの安い時計でも、

十分に時間を確認することは可能です。

 

しかしそれでも

 

・「ロレックスの時計が欲しい!」

・「かっこいいロレックスの時計を身につけたい!」

 

と感じる人は後を絶ちません。

 

 

こうした嗜好品もウォンツ商品として考えることができます。

 

 

ウォンツ商品はいくら高くても買う!?

 

価格を比較されやすいニーズ商品と違って、

ウォンツ商品には「高くても買われる」という特徴があります。

 

 

例えば、日頃から節約を心がけている人が

実はパソコンを自分で組み立てたりカスタマイズする趣味があり、

パソコンに使われているパーツの総額が数十万以上だったり…。

 

また例えば、せっせと月々の出費を切り詰めている人が、

ある日高級車を買って「これ前から欲しかったんですよ~」と言ってみたり。

 

倹約家だと思っていた人が意外な物にお金を使っていたという例、

あなた自身やあなたの身の周りでも思い当たることはありませんか?

 

 

このように、人は自分が「欲しい!」と感じていることに関しては

お金を惜しまないことが多々あります。

 

悪い例で言えばダメだと分かっているのに風俗に通いつめたり、

お気に入りのホストに貢いだりして身を滅ぼす人もいるくらいです。

 

 

ビジネスを行う上でこの「欲しいという欲求」

…すなわちウォンツを感じさせることができるかどうかは成功の鍵になります。

 

 

足りないニーズ・ウォンツを補って最強の商品にする

 

冒頭でもお話しましたが、

このニーズとウォンツの両方の性質を持った商品というのは最強の商品です。

 

自分の商品がニーズとウォンツ、どちらの商品なのかを把握し、

足りない要素を補うことによって両方の性質を持った商品に近づけることができます。

 

 

例えば、広告文で足りないニーズ・ウォンツを補うことも可能です。

 

 

先ほどニーズ商品の例として挙げた歯医者ですが、

歯医者に足りないウォンツ要素を付け足す場合

 

・「健康で白い歯が異性にモテる秘訣ですよ!」

 

など、「異性にモテたい」という欲求を刺激するような文言を加える事によって、

ウォンツ要素をアップさせることができるかもしれません。

 

 

また、ウォンツ商品の例として挙げた高級食品にニーズ要素を付け足す場合

 

・「有効成分の○○が豊富に含まれていて、美味しいだけではなく心臓病予防にもなる!」

 

など、「健康の維持に必要」という方向で商品をアピールすることによって、

ニーズ要素をアップさせて最強の商品に近づけることができると思います。

 

最強の商品のイメージ図

 

 

その他にも、自分の業種に足りないニーズ・ウォンツを補うために、

新たなサービスを作ってしまうというのも考えられます。

 

例えば歯医者の場合、先ほどの「白い歯がモテる秘訣」という文言だけではなく

 

・白い歯を維持するための定期講座

・白い歯を維持するための定期検診

 

などのサービスを作ることも考えられます。

 

歯医者というのは通常歯に異常が出ない限りは利用されることはありませんが、

こうしたウォンツに訴えかけるようなサービスを実施することによって、

定期的に集客することが可能になるかもしれません。

 

 

足りないニーズやウォンツを補い、

最強の商品に近づけることで売上アップを狙うことが可能です。

 

ニーズとウォンツについてのまとめ

・商品にはニーズ商品とウォンツ商品の二種類が存在する

・自社商品がどちらの商品か?どちらの要素が足りないかを知ることが大事

・足りない要素を補うことによって、最高に売れる商品に近づくことができる

 

 

自社商品がニーズ・ウォンツのどちらの商品なのか?

どちらの要素が足りないのか?

 

これを知り、両方の属性を持った商品・サービスに近づけることを意識ことで、

より売れる商品やサービスに近づけることができます。

 

 

あなたの商品はニーズ・ウォンツどちらの商品でしょうか?

今すぐ分析してみましょう。