今度自分のお店を開いて商売をするんだ!
お客さんをバンバン呼んでガッツリ儲けるぜ!
お!ここのテナント安いじゃねーか!
経費削減でここでお店を開くか!
~半年後~
全然お客さんが来なくて早くも経営がピンチだ!?
何でお客さん全然来ないんだろ…。
商品には自信があるし、広告も出してるんだけどなー!?
店舗販売のビジネスの場合、
そのお店の立地条件はすごく重要よ。
入りづらい立地だとお客さんも自然と減るもんだわ。
じゃあ今回はどんな土地が良くて
どんな土地がダメなのか教えてくれ!
また違う場所で店出すから!
(懲りねーなこいつ)
- 「あれ?あそこの土地の店また新しい店になってる…」
- 「あそこの土地って色んなお店が建つけどすぐ潰れるな…」
- 「あの土地は呪われてるんだろうか…」
あなたの街にはこんな「新しい店が建ってもすぐ潰れる土地」はありませんか?
飲食店などの店舗型のビジネスをする時は、
「どんな土地にお店を建てるか?」というのは重要な問題ですよね。
どれくらい重要かと言うと、例えば飲食店の場合なら
「売上の7~8割は立地で決まる」と言われた時代がある程です。
飲食店に限らずとも、店舗販売のビジネスの場合は
立地による影響と言うのは大きいと思います。
もしあなたが「これだ!」と目を付けた土地が、
実は冒頭のような「色んなお店が建っては潰れを繰り返している土地」だったら…。
せっかく高いお金を払ってお店を作っても、
大損して終わってしまう可能性も大ですよね。
というわけで、今回は店舗を建てる上で
どんな土地が良くて、どんな土地が悪いのか?
というのをテーマにお話ししていきたいと思います。
「将来お店を構えて起業したい!」
とお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
このページの目次です。
良い立地・悪い立地ってどう違うの?
一般的に良いとされている立地
まずは一般的にお店を出すに当たって好条件とされている
土地の特徴についてご紹介していきたいと思います。
店舗販売の立地において好条件とされるのは
- 人が集まる場所であること
- 人通りが多い場所であること
という特徴を持った土地の場合が多いです。
例えば
- 駅の近く
- 繁華街の中
- ベッドタウンの近く
- 街のメインとなる大通り
などがそうですね。
こうした人通りの多い場所・人が集まりやすい場所の近くというのは、
自然とお客さんが立ち寄りやすいというだけではなく、
お店を建設している途中の段階ですでに
「あ、ここに何か建つんだな」
と認知してもらうことができるので、
開店前から広告活動をすることもできます。
また、交差点の角地などもアクセスがしやすいので、
出店する上で有利な土地と言われていますね。
他にも「観光地や目印となる建物などの近く」というのも
お店を構える上で有利に働く場合があります。
観光地というのは自然と人が集まりやすい場所なので、
その近くにお店を構えるのが集客の上で有利なのは説明するまでもありません。
目印となる建物などの近くが有利というのは、
広告などで店舗の位置を分かりやすく説明しやすいためです。
また、お店の場所が説明しやすいというのは何もお店側だけではなく、
一度来店したお客さんにとっても同じことなので、
知り合いなどに教える時も説明しやすく、口コミも期待できます。
逆に集客に不利な土地ってどんな土地?
では、逆に集客が難しい土地というのはどんな土地なのでしょうか?
一般的には先に挙げた「好条件の土地」とは
逆の条件の土地がそうだと言えます。
つまり
- 人通りが少ない土地
- 人が集まるような場所がない土地
ということですね。
駅などの人が集まる場所から離れた土地や、
街の大通りから外れた、人通りが少ない通りなどが挙げられます。
一見好条件に見えてもダメな場合もある
また、一見一通りが多そうだったり、人が集まる施設の近くにあるような土地で、
集客に適した土地のように見えても、些細な要因によって
「良さそうに見えたのに実はダメだった…」
という悲惨な事態に陥ってしまう場合もあります。
例えば、近くに警察署などがある場合。
警察署の近くというのは、別に何も悪い事をしていなくても
何となく緊張感を感じてしまいますよね。
そのため、車を運転している人などは
お店ではなくてスピードや交通ルールを破っていないか?
という方に気が向いてしまってお店に気付かない場合もあります。
また、あえて緊張感を感じるような警察署の近くではなく、
別のお店を利用しようという方もいるでしょう。
警察署の近くというのは何かトラブルがあった時などに
迅速に対応してもらえそうで、お店を出すのに好都合な気もしますが、
逆にお客さんにプレッシャーを感じさせてしまう場合もあります。
その他の例を挙げるなら、
例えば「大通りだけど駐車スペースがない」という場合。
こうした例に当てはまるお店は僕自身も見たことがあります。
大通りにある居酒屋さんだったのですが、
狭い土地で駐車スペースがなく、
お客さんがアクセスしにくいというのがネックでした。
車社会の地方の場合は、こうした
- 駐車スペースがあるか?
- 車が入っていきやすい土地か?
というのは特に重要な問題になりそうですね。
(秋田とか特にな!)
他の例を挙げますと、踏切の近くの土地なども
集客に不利な場合があります。
踏切があると車は一度一時停止しなくてはいけませんので、
踏切付近の道路というのは渋滞などが起きやすかったりします。
そうすると運転手の方々も
- 早く渋滞を抜けたい
- 後ろの人に迷惑だから、真っ直ぐ通り抜けよう
という風に考えてしまうこともあり、
お店に寄ってくれなかったりします。
一見好条件そうな土地に見えても、
ほんの少しの要因で実は集客が難しい土地の場合もありますので、
注意が必要ですね。
逆に、少しの要因で売上が上がることも?
「好条件そうに見えて実はダメな土地」がある一方で、
「ほんの少しの要因で売上が伸びた土地」という例もあります。
例えば、ある飲食店では横断歩道の位置が十数mズレて、
お店のちょうど正面に横断歩道が来ただけで
売上が15%も伸びたと言うお話もあります。
また、あえて大型スーパーやデパートなどの近くにお店を構えて
集客が上手く行ったというケースもあります。
大型デパートやスーパーというのは人が集まりやすい場所の一つなので、
理に適っていると言えば適っていると言えますよね。
専門の業者に調査を依頼するのも有効
店舗販売というのは、些細な条件の違いによって
人入りが良かったり悪かったりしますので、
もし不安なら専門の業者に立地調査を依頼するのが堅実です。
立地調査では、その土地周辺の交通体系や
人の流れなどを調査することができるので、
その土地が自分のビジネスに向いている土地かどうかを
より正確に予測しやすくなります。
お店を構えると言うのは大金がかかるので、
その場の雰囲気やその時の気分で決めれるものではありません。
しっかりと吟味して、慎重に決めてほしいと思います。
それでは、今回はこれにてお終いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。