ロボット

自分の部下や後輩などが仕事でミスをした時などは、

やむを得ませんが叱ってそのミスを正してあげなくては

いけないということもあります。

 

ロボリンちゃん

ただし、ただ感情のままに口汚く罵るだけでは

人の上に立つ人間としては3流以下よ。

 

ロボット

誰かを叱る際、対応を間違えると

信頼を失ったり、素直に言うことを聞いてくれない場合もあります。

 

ロボリンちゃん

今回は誰かを叱る際に、相手に余計なプレッシャーを

与えないで諭すための3つのコツを紹介するわ。

 

経営者の方、または課長や部長などの

人の上に立つ立場の方は時として

 

・部下の仕事の失敗

・いつも仕事に遅刻している部下がいる

 

などなど、こうした場合は不本意ながらも

叱らなければならない時があると思います。

 

しかし、この時正しい叱り方をしないと、

こちらの言いたいことがしっかりと伝わらないばかりか、

部下との関係にも亀裂が入ってしまう可能性もあります。

 

そしてその結果

 

・気まずくなってコミュニケーションが取れず、仕事の能率が下がる

・同じようなミスを繰り返してしまう

・余計なプレッシャーを与えてかえってミスが増える

 

などなど、事態が悪化してしまうこともあります。

 

というわけで、今回は部長や課長、

先生やキャプテンなどなど、

人の上に立って指導する立場にある方には

是非とも覚えておいて欲しい「叱る時の3つのコツ」

について解説していきたいと思います。

 

ぜひあなたの生活に活かしてみて下さい。

 

目を見て叱るのはNG

 

怒る人形

 

まず一つ目のポイントは、

「叱る時は相手の目を見ないこと」です。

 

日本ではよく

「話す時は相手の目を見て話せ!」

と教えられてきます。

 

目を見ずに話すのはよそ見をしているように見えて、

会話に集中していない=適当にあしらっているように見えるということで、

失礼だというイメージがあるというのが原因だと思います。

 

しかし、目を見るという行為は

動物界では「威嚇」の意味があります。

 

そして、我々人間もまた動物の一種です。

そのため、目を見て話すというのは

「威嚇し合いながら話す」のと同じです。

 

したがって、余計な緊張感やプレッシャーが生まれてしまいます。

 

そんな環境で自分のミスを指摘されたら相手はどう思うでしょうか?

当然焦り、動揺し、あなたのせっかくの忠告やアドバイスも

上手く吸収することが出来ないかもしれません。

 

そのため、叱る時は「目を合わさないようにする」のが

叱り方の一つコツです。

 

皆の前で叱らない

 

危険!

 

次のポイントは「大勢の前で一人の人間を叱らないこと」です。

 

人間には誰しも「重用感の欲求」というものがあります。

 

これは

 

・自分の価値を皆に認めてほしい

・皆に尊敬されたい

・自分の優秀さを認めてほしい

 

という欲求です。

 

そんな重用感の欲求を持っている人間という生き物を、

他の人たちが見ている前でミスを指摘し、

りつけたらどうなるでしょうか?

 

当然、自尊心を大いに傷つけられ、

怒りや悲しみ、羞恥心などの感情が大きくなりすぎてしまい、

忠告やアドバイスに耳を傾けるどころではなくなってしまいます。

 

そして、そんなヒドい行為をしたあなたに対しても

嫌悪感や憎悪を覚えます。

 

そのため人間関係に亀裂が入り、

場合によっては

 

・さらに反発して結果的に足を引っ張る

・嫌気が差して会社を辞める

・逆上して口論や喧嘩などのトラブルが起こる

 

ということも十分に考えられます。

 

また、周りの人からしても、

叱られている雰囲気から来る影響を

脳のミラーニューロンという細胞が受信し、

無駄にテンションが下がってしまいます。

 

ミラーニューロン細胞について、詳しくはリンク先の記事をどうぞ!

 

なので、大勢が見ている前で一人を叱るようなことはやめましょう。

これっぽっちもメリットはありません。

 

誰かを叱らなければならない時は、

まずは人気のないところで叱りましょう。

 

グダグダと長ったらしく叱らない

 

禁止!

 

以前の記事で、「人は話のゴールが見えないと集中力が落ちる」

というお話をしたことがあります。

詳しくはリンク先の記事をご覧ください!

 

これは人を叱る時も同じです。

 

ダラダラとした終わりの見えない話をされると、

何を言われたのかも定かではなくなってしまいます。

 

しかもそれが自分に対する批判なんだから

不快感も相当なものとなります。

 

「叱る」という行為の目的は「相手を不快にさせること」では決してありません。

あくまで悪かった点や改善点を伝え、次に同じミスや事故を起こさなくするのが目的です。

 

要点だけを簡潔に、短時間でスッキリと話を済ませるのが重要です。

 

行動だけを叱る

 

最後に最も重要なことを一つ。

 

それは「誤った行動だけを叱り、人格否定などをしない」ことです。

 

人を叱る時、ついつい

 

・お前はいつもボーッとしているから…!

・いつもだらしない生活をしているから…!

 

などなど、話が飛躍してしまって誤った行動自体ではなく、

相手の人格などを否定するような言葉を言ってしまう方もいます。

 

しかし、この手の発言は全く無意味です。

強いて言うなら「叱る側のうっぷん晴らし」くらいの意味しかありません。

 

例えばあなたが書類を作成する際などに

誤字・脱字をしてしまい、

そのことについて上司から

 

「お前はいっつもボーッとした顔をしてるからこんなくだらないミスをするんだ!」

 

と言われたらどうでしょうか?

 

僕だったら口では言えませんが、内心

 

・(顔は関係ねーだろ…)

・(下らねーいちゃもんつけてねーで早く書類修正させろよ…)

 

と考えてしまうと思います。

 

このような人格否定をされては、

素直にミスを訂正しようという気持ちも起こりません。

ただただ相手の反感を買ってしまうだけです。

 

部下のミスによって余計な仕事が増えたり、

仕事が予定よりも遅れてしまい、

それによって苛立ちが募る気持ちも分かります。

 

しかし、かと言ってその怒りを部下にぶつけても、

あなたの気持ちがスッキリするだけです。

 

人格否定された部下の心には怒りや憎しみ、

悲しみばかりが広がり

 

・「絶対言うこと聞くもんか!」という反感

・「何で僕はいつもこうなんだろう…」という自己嫌悪

・「次ミスったら何を言われるか…」というプレッシャー

 

こうした負の感情ばかりが溜まっていきます。

 

そしてその結果、他のミスにつながったり、

さらに厄介なトラブルに発展もします。

 

「罪を憎んで人を憎まず」ということわざがあります。

叱る内容も「誤った行動について」だけで、

誤った行動をした本人を責めても意味はありません。

 

感情的になって相手の人格を否定するようなことは言わず、

ただただ事実のみ、誤った行動のみを訂正しましょう。

 

悪い面だけではなく、良い面も見よう

 

ここまで相手に余計なプレッシャーを与えないように叱るための

方法をいくつかご紹介しました。

 

しかし、いくら配慮しても叱られると

気持ちが落ち込んでしまうのは事実です。

 

なので、悪い面だけではなく良い面も見て、

そこを積極的に評価し、褒めてあげることが大切です。

 

そうすることで、下がったモチベーションを回復させることができます。

 

今回のお話は以上です。

少しでも皆さんのお役に立てたなら幸いです。

 

それでは、今回も最後までお付き合いいただき、

ありがとうございました!