今回の要点まとめコーナー
・人間関係には6つの形がある
・誰かが損をしているような関係は、後々トラブルを起こす可能性がある
・お互いがWIN-WINになれないなら、あえて話を白紙に戻す勇気も重要
・WIN-WINの関係を作るためには、7つの要素を意識して相手と向き合おう
それでは詳しい内容が気になった方は本文をお読みください。
今回は有名なベストセラーである「7つの習慣」の中から抜粋して、
「相手とWIN-WINの関係を築く方法」をご紹介していきます。
相手とWIN-WINの関係を築くというのは、
ビジネスを成功させる上で重要なことであると同時に、
日常生活の人間関係を良好なものにするためにも大事なことです。
また、WIN-WINの関係を築けずにいると、
後々になって大きなトラブルに発展してしまうこともあります。
今回は将来起業したいという方の他にも
・いつも自分だけが周りから不遇な扱いをされる…
・中々人と仲良くなることができない…
という方にもぜひ読んでもらいたいと思います。
今回の記事を読んで、あなたも良好な人間関係を築いていきましょう!
このページの目次です。
人間関係の6つの形とは?
7つの習慣では、人と人との関係は大きく分けて6つの形に分かれると言われています。
1:WIN-WIN
・「相手も自分もお互い満足している」という状況
・強い信頼関係の上で成り立つ状態
2:WIN-LOSE
・最も世の中に広まってしまっている考え方
・「自分だけが得をし、相手は損をしている」という状態
・この状況の根底には「相手が得をする=自分は損をする」という考え方がある
(もし今現在自分がこうした状態にあると思う方は こちらの記事も参考になると思います!)
3:LOSE-WIN
・「自分は損をしているが、相手は得をしている」という状況
・相手に嫌われたり、衝突したりすることを避けるためにこうした状況に陥る人が多い
・そうした人は、この状況がWIN-WINだと勘違いしている場合が多い
4:LOSE-LOSE
・「相手も自分も損をしている」という最悪の状況
・相手を負かしたいがために、自分にも利益のない行為をしている場合なども含まれる
・WIN-LOSEやLOSE-WINなど、どちらかに負担がかかっているような関係はこのLOSE-LOSEに発展してしまう可能性がある
5:WIN
・相手のことは一切考えず、ひたすら自分だけの利益を考えている状態
・このような考えの場合WIN-LOSEなどの状況に発展しやすい
6:NO Deal(ノーデュエル)
・「お互いに取引をしない」という状況
・お互いにWIN-WINになる案が出なかった場合、取引をしない方が良い場合もある
・お互いに損をせずに済むので信頼関係も崩れず、次の機会を得ることもできる
当然お互いに満足できるWIN-WINの関係を築くことができれば最高ですが、
残念ながら世の中では一方が得をし、一方が損をするWIN-LOSEの状況がよく見られます。
また、誰かと衝突するために自分の意見をぐっと抑え、
納得できないまま相手の言うとおりにしているLOSE-WINの状況もよくあります。
(あなたは心あたりはありませんか?)
しかしこうしたどちらか一方が損をしているような状況では、
結果的にどこかに欠陥がある関係になってしまったり、
重大なトラブルが起きてしまうことも珍しくはありません。
では、一体どのようなトラブルが起こるのか?
身近な例を挙げてご紹介していきたいと思います。
WIN-WINの関係を築けない場合に起こるトラブルとは?
例えば分かりやすい例を挙げるとブラック企業などは
WIN-LOSEの典型的な例と言えます。
会社が社員を酷使し、本来払うはずの給料や残業代などを払わない…。
会社がWINで、社員はLOSEの関係にありますよね。
しかし、このようなどちらかがLOSEの関係というのは、
必ずどこかに問題点が発生します。
例えばこのブラック企業の場合、社員の残業代などを
未払いにすることで経費が浮くので企業側は勝っているように見えます。
しかし、激務や酷い待遇に耐えかねて社員が
すぐに辞めてしまうというのは容易に想像できますよね?
そして、企業側も社員が減った状態では業務が正常に回りませんので、
新しい人材を確保するための手間とコストが発生します。
これがWIN-LOSEを強いていたために発生した企業側の問題点の1つです。
また、それだけで済めばまだ良い方で、
もしも複数の社員が同時に辞めてしまったらどうでしょうか?
1人や2人の穴ならまだカバーできるかもしれません。
しかし、大勢の社員が同時にいなくなってしまっては業務を正常に回すことは困難となり、
結果的のそのトラブルを契機に会社自体が潰れてしまいかねません。
さらに、今はネットによって情報が簡単に拡散してしまう時代で、
2ちゃんねるなどの掲示板サイトでは「見つけたブラック企業を報告するスレッド」
なんてものも作られる時代です。
もし退社した社員がこうしたサイトに書き込みをした場合、
会社のイメージに傷がついたり人員の確保作業が困難になったり…という
悪影響もないとは言い切れません。
WIN-LOSEの関係というのは言ってしまえ
突けば崩れる砂の城のような関係でもあるのです。
このような脆い関係はLOSE-WINでも同じです。
どちらか一方に負担がかかっているような関係は、
最終的にお互いが損をするようなLOSE-LOSEの関係になってしまうかもしれません。
WIN-WINまたはNO Dealを狙おう
どちらか一方が損をするような関係は、後々トラブルが起きて
お互いに損をしてしまう結果になってしまう可能性もあります。
ではどうすればいいのかと言うと
・まずはお互いに満足できる案を探す
・もし案が出なければ取引をしない(話をなかったことにする)
という姿勢が大事です。
どちらかに無理を強いるような関係になる前に話を白紙に戻せれば、
お互いに損をすることもありません。
結果、お互いの関係が悪化することもないので、
また次の取引の機会も生まれる可能性が出てきます。
「まずWIN-WINを狙い、ダメならNO Deal」という意識を持つことが、
トラブルの無い関係を維持する上で重要と言えます。
WIN-WINの関係を築くために必要な7つの要素
ここまでで
・どちらかがLOSEの関係は上手く行かない
・WIN-WINを狙えないならNO Dealを狙う
ということを解説してきました。
最後に「WIN-WINの関係を作るために必要な7つの要素」を解説していきます。
WIN-WINの関係を作っていくには以下の7つの要素が必要です。
1:豊かな人格
・「相手が得をすれば自分は損をする」という考えを消し去ることが大事
・そもそも「相手が損をすれば自分は得をする」というわけでもない
・「幸せの総量は有限ではなく、相手も自分も得をする方法はある」という考え方が大事
2:相手のWINを考えることができる思いやり
・自分の損得ばかりを考えていてはWIN-WINの関係を作ることはできません
・相手のWINを視野にいれることができる思いやりの心を持つことが重要です
3:自分のWINを主張する勇気
・相手ばかりに気を使い、自分の主張を抑えていてはLOSE-WINの関係になります
・相手への思いやりと同時に自分のWINを主張する勇気も必要です
4:相手との信頼関係
・WIN-WINの関係を築くには、相手との深い信頼関係を築くことが大事
・相手と信頼関係を築くことでお互いの意見を主張し合い、受け入れることもできる
5:相手との合意
・お互いの認識に誤解があるまま話を進めると、後になってトラブルが起こる
・相手の意見と自分の意見をしっかりと話し合い、お互いの合意を得ることが大事
6:良好な信頼関係を維持するための仕組み
・相手との信頼関係を築くには、相手も自分も満足できるルールが必要である
・例えば、長い残業を強いているのに残業代をみなし残業制にするなどは社員の不満を買う
・自分と相手、双方が満足できる仕組みを作ることがWIN-WINの関係につながる
7:相手も自分も満足できる結果にたどり着くための4つの過程
・WIN-WINの関係を築くためには、結果に至るまでに正しい過程を経る必要がある
・まずは「お互いを深く理解すること」
・次に「お互いが得たい結果を明確にすること」
・そして「お互いが満足できる結果を得るために解決すべき問題点を明確にすること」
・最後に「結果を得るための方法の選択肢を出すこと」
この中のどれが欠けてしまっても、相手とのWIN-WINの関係を築くことはできません。
もしあなたの人間関係の中で仲が悪い人がいたり、
そりが合わないという方がいるなら、
もしかしたらこの7つの要素のどれかが欠如しているのかもしれません。
まずは自分自身をしっかりと見つめなおし、
この7つの要素を元に良好な信頼関係を築いていきましょう。
WIN-WINの関係についてのまとめ
・人間関係には6つの形がある
・誰かが損をしているような関係は、後々トラブルを起こす可能性がある
・お互いがWIN-WINになれないなら、あえて話を白紙に戻す勇気も重要
・WIN-WINの関係を作るためには、7つの要素を意識して相手と向き合おう
相手とWIN-WINの関係を築いていくことは、
ビジネスだけではなく普段の人間関係を円滑にする上でも重要なことです。
相手を深く理解し、相手と自分双方が納得できるような道を探すことで、
トラブルのない良好な人間関係を作ることができます。
あなたもぜひ、普段の生活に取り入れてみてください。