あかパンジー(得意げ)

やっぱ商品は安売りが一番!

 

ロボット

いえ、資本がない個人、中小企業こそ高級路線がいいですよ。

 

今回の要点先読みコーナー

・どの業界の商品にも三つの価格帯がある

・安い価格帯は資本力のある大企業が有利

・普通の価格帯は自社だけのウリを見つけることが重要

・高級路線こそ中小・個人企業に向いている価格帯

 

それでは詳しい内容が気になった方は本文をお読みください。

 

 

 

今回は商品の「価格帯」についてのお話をします。

 

価格帯には大まかに以下の三つの価格帯があります。

 

・安い価格帯

・普通の価格帯

・高い価格帯

 

 

ビジネスを行っていく上で自社の商品やサービスにどのくらいの値段を付けるか?

というのは当然避けては通れない選択の一つです。

 

 

しかしここで

 

「不景気だしとりあえず安くしておけば売れるだろ」

 

と、自社商品の価格帯を適当に決めてしまうと後で痛い目を見る場合があります。

(※低価格帯でビジネスを行うのが悪いという意味ではありません)

 

 

今回の記事はこれから起業してビジネスを初めて行こうという方や、

すでにビジネスを行っているけどイマイチうまく行っていない方向けです。

 

しっかりと読んで、「自社の規模に合った価格帯」でビジネスを行っていきましょう!

 

 

 

安い価格帯について

 

最初は「安い価格帯」についての解説していきます。

 

私は三度の飯より食事が好きなので、

今回ご紹介する三つの価格帯を食べ物で例えて行きたいと思います

 

 

実際に低価格帯の商品と言えば何があるのか?

外食産業で言うところの「牛丼チェーン」などがまさにそれに当てはまります。

 

 

低価格帯の商品の特徴は以下の6点です

 

・安いのでお客さんが大量に来る

・気軽に買えるので来店頻度も高い

・しかしすぐにお客様に飽きられてしまう

・ブランド力を上げるのが難しい

・クレーマーが最も多い価格帯

・大企業が最終的に有利

 

 

安くて気軽に利用できるので、

当然お客様は多く来るしリピートも多くなります。

 

しかしすぐにお客様に飽きられてしまうという特徴があるので、

安さだけではなくお客様を飽きさせない工夫も必要です。

 

例えばハンバーガーチェーンの大手であるマクドナルドや、

牛丼チェーンの大手であるすき家などは、

頻繁に新商品を開発したり様々なキャンペーンを行っていますよね。

 

 

また、低価格帯の商品はクレーマーが最も多い価格帯であるという特徴もあります。

 

高級なレストランと牛丼チェーンでどちらがクレームをつける客が多いか?

とイメージしていただければ容易に想像がつくと思います。

 

さらに低価格帯の商品は来客の数も多いのでスタッフにも負担がかかり、

一人一人のお客様に完璧な対応をするのも難しくなります。

 

そうした事柄も低価格帯の商品にクレーマーが多いことの要因の一つですね。

 

 

 

中小・個人企業に低価格勝負は危険

 

最後に重要なことですが、低価格帯は最終的に大企業が圧倒的に有利。

最後に生き残るのは大企業と言っても過言ではありません。

 

例えば「牛丼チェーンと言えばどこが思い浮かぶ?」と聞かれると、

パッと思い浮かぶのは吉野家・すき家・松屋…と、こんなところだと思います。

 

もちろん、牛丼という商品を取り扱っている企業はもっともっとたくさんあると思います。

しかし実際にパッと思いつくのは大手のみです。

 

 

薄利多売路線では資本という体力が多い企業が強いのは明白です。

 

資本力のある大企業なら少しくらいの赤字やロスなどは気にならず、

広告も大々的にバンバン打てます。

 

 

しかし中小企業や個人ではどうしても小さな赤字やロスが経営に響いてきます。

 

最終的に規模の小さい中小・個人企業は先に資本という体力が尽きてしまい、

体力のある大企業が低価格帯のビジネスでは最後まで生き残るのです。

 

 

私見ではありますが、中小・個人企業やこれからビジネスを始めようという方は、

低価格帯での勝負は避けた方がいいと考えています。

 

巨大な資本を持つ大企業に大して中小・個人企業が薄利多売で挑むのは、

言ってしまえば「戦車VS竹槍」のようなもので勝目はありません!

 

安易に「安ければ売れる!」と考えて安売り路線に行くと、

大企業と真っ向からぶつかってしまう可能性もありますので注意しましょう。

 

 

 

普通の価格帯について

 

次は普通の価格帯についての解説です。

 

飲食店で言うならファミレスなどの、

高すぎず安すぎない価格帯と言ったところでしょうか。

 

 

相場通りの価格帯の特徴は以下の2点です。

 

・中途半端な価格帯なので「わざわざその店にいく必要がない」と思われがち

・競合他社との差別化を図り、独自のウリを出す必要がある

 

 

普通の価格帯は特別安いわけでもないので、

値段でお客さんを呼ぶことができません。

 

お客さんの需要や欲求に合った独自のサービスを開発したりして、

他社との差別化をすることが重要になってきます。

 

そのため競合の偵察やお客様へのアンケートなどの情報収集に力を入れ、

自社だけのウリを作っていくことが重要です。

 

 

高い価格帯について

 

最後は高い価格帯についてです。

 

飲食店で言うならテレビなどでも取り上げられる高級なレストランなど、

高級路線の商品です。

 

 

高い価格帯の特徴は以下の5点です。

 

・個性を打ち出しやすいので他社との差別化が簡単

・クレーマーが少ない

・全国などに大規模展開しなくても、地域密着型でもやっていける

・一回の利益が大きい

・当然来客数・来店頻度は薄利多売路線より少ない

 

 

高級路線の商品は当然一回の利益も多く、

薄利多売のように数をこなしても稼げない…ということがありません。

 

また、客層も低価格路線に比べて良くなり、

クレーマーも減ります。

 

 

また、一回の利益が大きいこともあって全国展開などで取引の場を増やさなくても、

地域密着型でも十分に運営していくことが可能です。

 

考えてみれば「全国展開している高級寿司店」というのは、

あまり聞いたことがありませんよね。

 

 

最後に最も重要なポイントですが、

高級路線の商品は他店との差別化がしやすく、

独自のウリを作りやすいというのも特徴です。

 

薄利多売路線では数をこなさなければいけない上に利益を削っているので、

商品やサービスの質にお金と時間かけることが難しくなってきます。

 

しかし高級路線では一回の利益が大きい上に来店頻度や来客数も多くはありません。

 

そのため一人のお客様にたっぷりとお金と時間をかけたサービスを提供することができ、

価格ではなく商品やサービスの質の面で他社と差別化することが可能になります。

 

 

…と、良いこと尽くしのように見える高級呂線ですが、

当然に値段に見合った商品・サービスを提供するというのが大前提です。

 

くれぐれもその点だけお忘れなく!

 

 

 

中小・個人企業こそ高級路線で行くべき

 

私見ですが、中小・個人企業にこそこの高級路線で展開するべきだと思います。

 

どうしても大企業との体力勝負になってしまいがちな薄利多売路線に比べて

 

・来客数・来店頻度が少ない

・でも一回の利益は多い

・クレーマーも少ないのでクレーム対応の時間も節約できる

・大量展開などの必要もない

・他社との差別化も簡単

 

という高級路線の特徴は中小・個人企業にこそ噛み合っています。

 

 

これから独立して起業しようという方や、

中小・個人企業を経営してらっしゃる方はぜひご一考ください!

 

 

起業前の必須知識:商品の価格帯についてのまとめ

・どの業界の商品にも三つの価格帯がある

・安い価格帯は資本力のある大企業が有利

・普通の価格帯は自社だけのウリを見つけることが重要

・高級路線こそ中小・個人企業に向いている価格帯

 

 

 

最後になりますが、この中のどの価格帯が優れていて、

どの価格帯が劣っているということはありません。

 

どの価格帯の商品もしっかりと世の中に定着して受け入れられています。

 

しかし、中小・個人企業なのに「安売り路線でバンバン売るぞ!」と意気込み、

結果的に大企業との安売り合戦に負けてしまった…というように、

自社の規模に見合わない選択をすると失敗をしてしまう場合もあります。

 

 

それを踏まえた上で、あなたの商品はどの価格帯で展開するかを考えてみましょう!