
今回の会議では絶対に私の意見を通すわ。
負けられない戦いがあるんです。

会議というのは誰かが意見を言うと、
その直後にそれに対する反対意見が出ることが多いそうです。
だから、反対意見が出る前に賛成意見を言ってくれる人を探すと
有利に進めることが出来るそうですよ。

なるほど、じゃあロボット君に
私の援護射撃を任せようかしら。

えっ
会社で仕事をしていると
「今日の会議ではどうしても通したい意見がある!」
という時がもしかしたらあるかもしれません。
あなたはそんな経験はありませんか?
もしくは
「会議や話し合いの時、いつまあの人には言いくるめられてしまう…」
と感じてしまうことはないでしょうか?
今回はそんな
- 会議で自分の意見を通したい時
- いつも言いくるめられてしまう人に対する対策
どちらの面でも有効な
「会議を有利に進めるための法則」である
「スティンザー効果」について解説していきたいと思います。
この法則を知っておくことによって、
大事な会議の際に自分の意見を通しやすくなります。
また、いつも誰かに言いくるめられてしまう…という人は、
もしかしたらその人がこの法則を有効に活用しているのかもしれません。
知識を持っているだけでも流されにくくなりますよ。
- 「近々大事な会議がある!」
- 「絶対に負けられない会議があるんです!」
という方は、是非読んで実践してみてください。
スティンザー効果とは何か?
まずはスティンザー効果に対する解説をしていきます。
スティンザー効果とは、
アメリカのスティンザーさんが30年もの歳月をかけて
実験し続けたデータを元に作られた法則です。
具体的にどんな内容なのかと言うと
- 1:以前の会議で意見の対立した人同士は向かい合うように座ることが多い
- 2:誰かの発言が終わった時、次に出る発言はそれに対する反対意見の場合が多い
- 3:会議の議長のリーダーシップが強い場合は、隣同士でのおしゃべり(私語)が発生しやすい
- 4:議長のリーダーシップが弱い場合、正面の相手と私語が発生しやすい
という法則です。
思い返してみると、このような経験がある…
という方はけっこう多いのではないでしょうか?
すぐに飛んでくる反対意見が議論をこじらせる
このスティンザーの法則で今回重要なのは2つ目の
「誰かの意見の後はそれに対する反対意見が多い」です。
つまり、あなたが何か大事な意見を言ったとしても、
それに対する反対意見がすぐに飛んでくる…ということですね。
せっかくあなたが大事な意見を言っても、
すぐに反対意見が飛んでくるとそこから議論は
こじれこじれになってしまい、上手くまとまりません。
もしくは長々とした言い争いの結果結局
あなたの意見が却下されてしまうかもしれません。
そうなってしまうと、
せっかくあなたが頭を捻って考えた虎の子のアイディアや、
会社やチームのためを思っての意見も無駄になってしまいます。
会議を有利に進めるためのコツはサクラを用意すること!
では、会議の主導権を握り、
自分の意見を上手く通すにはどうすればいいのか?
ちょっと直球な言い方になってしまいますが、
「サクラを用意する」というのが効果的です。
あなたが意見を言った後、
すぐに反対の意見が飛んできます。
しかし、この反対意見よりも早く
「賛成意見」を出してもらうことによって、
「バンドワゴン効果」という心理効果を発生させます。
バンドワゴン効果とは、過去記事である
「バンドワゴン効果:なぜお客様の声を掲載すると売上が上がるのか?」
でもご紹介した心理効果ですが、簡単に説明すると
「多くの人に受け入れられている選択肢を正しいことだと感じる心理」のことです。
反対意見よりも早く賛成意見を言ってもらうことによって、
僅かではありますが自分の意見を「複数の人間に選ばれている意見」
という風に周囲にアピールすることができます。
その結果、反対意見も出しにくくなるため、
会議の流れを自分の方に向けさせることができ、
結果的に自分の意見を通しやすくなるということです。
また、「いつも〇〇さんに会議で言いくるめられる」
という方は、もしかしたら相手がこうした根回しを行って
会議の場を掌握しているのかもしれません。
知識を持っているだけでも雰囲気に流されにくくなりますよ。
自分の意見に賛同してくれる人を見つけておこう
今回の内容は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
サクラを用意するというのは少しズルいような気もしますが、
会議の主導権を握って自分の意見を通すには有効な手段です。
なので、ど~しても通したい!というナイスアイディアがある時などは、
予め同僚の方などに自分の意見をお話しておいて、
賛同してくれる人を見つけておくと言うのも良いかもしれませんね。
ただし、便利な手段だからと言って
自分ばかりが得するために濫用してはいけません!
結局そうしたモラルを欠いた行動は、
自分自身に跳ね返ってきてしまいますからね。
それでは、またお会いしましょう!
さようなら。