チンパンジー(不安)

うーん、僕の家ではバナナを作るのは得意だけど、

リンゴを作るのはどうも上手くいかないんだよな~。

 

あかパンジー(得意げ)

うちの果樹園ではリンゴを作るのは得意だぜ!

赤いからな!

 

チンパンジー(不安)

(多分関係ないよ)

 

あかパンジー キレる

でもバナナ作りは上手く行かないんだ!

俺が赤いからか!?

 

ロボリンちゃん

どうでもいいけど、

ならチンパンジー君がバナナを作って、

赤パンジー君がリンゴを作って、

それをそれぞれ分け合えばいいんじゃないの?

その方が効率的だと思うわ。

 

あかパンジー(驚き)

その手があったか!!

 

「人に任せず、何でも自分でやって解決してしまう!」

 

個人でビジネスを行っている方や、

中小企業の社長さんなどにはこうした方が多いかもしれません。

 

しかし、何でも自分でこなしてしまうばかりに、

 

  • 「いつも忙しくて大変!」
  • 「時間が足りない!」

 

という悩みを抱えてしまうこともよくあると思います。

 

また、何でも一人でやってしまうと、

実は一つ一つの作業の効率が悪くなってしまう…

というデータもあります。

 

何でも一人でこなしてしまう人と言うのは

万能でデキる人のように映りますが、

実は損をしてしまっている場合もあります。

 

というわけで、今回は「何でも自分でやってしまうから忙しい!」

という人が楽になれるような法則である

「比較優位性の法則」について解説していきたいと思います。

 

「いつも忙しくて時間がない!」と感じている方は、

是非読んでみてください。

 

比較優位性の法則とは何か?

 

比較優位性の法則

 

まずは今回のテーマである比較優位性の法則についての解説です。

 

比較優位性の法則というのは、

19世紀のイギリスの経済学者である

デヴィット・リカードさんが提唱したもので、

どんな法則かを簡単に説明すると

 

「得意な仕事に集中した方が仕事の効率は良くなる!」

 

というものです。

 

この比較優位性の法則が出来た背景には、

こんなお話があります。

 

当時、イギリスは毛織物を作るのが得意で、

簡単に量産することができましたが、

その反面、ワインを作るのは苦手で

量産するのが困難でした。

 

一方、イギリスの貿易相手の国であるポルトガルは、

イギリスとは違ってワインを作るのが得意でした。

 

そこでイギリスは自国で苦手なワイン作りを頑張るよりも、

得意な毛織物を作る方に専念し、

その毛織物とポルトガルのワインを交換してもらおうと考えました。

 

イギリスは毛織物、ポルトガルはワインという風に、

お互いの得意な部分に力を注ぎこんだこの貿易作戦は成功し、

両国にとって有益なものとなりました…めでたしめでたし。

 

様々な分野に通じる比較優位性の法則

 

…と、このように、元は貿易から発した比較優位性の法則ですが、

一般に広く伝わっていくことによって貿易以外の色んな事に通じる法則となっていきます。

 

例えば電話受付専門のスタッフがいたり、

クレーム対応専門のスタッフを用意している…

というのも、この比較優位性の法則が活かした措置だと思います。

 

過去記事の

「ワーキングメモリーを鍛えれば仕事の効率が上がる!3つのトレーニング法」

でもご紹介しましたが、人間は基本的には、複数の物事を同時に進めるよりも、

一つの物事に集中した方が効率良く作業できるものです。

 

そのため

 

  • 自分の得意な分野の仕事に集中する
  • 苦手なことは他の得意な人に任せる

 

というスタイルを取ることで作業の効率も良くなり、

一人一人の時間も無駄なく使えてゆとりも生まれます。

 

なので、自分では難しいことや苦手なことなどは、

無理に自分一人で抱え込まずに他の社員に任せたり、

外注のスタッフを雇ってお願いしてしまった方が

ストレスも少なく効率的に仕事ができると思います。

 

何にでも口を出す上司は仕事の邪魔!?

 

余談ではありますが、会社にはよく

「どんなことにでも口を出してくる上司」

という存在がいますよね。

 

しかし、どんなことにでも口を出すと言うのは、

言ってしまえば自分から進んで複数の仕事をやろうとしているということなので、

当然仕事全体の効率も悪くなってしまいます。

 

加えて、現場で働いている専門のスタッフにとっては、

一応上司なので話を聞かなければならず、

作業時間を無駄に割いてしまうことにもつながります。

 

そして、専門外の上司の意見を尊重しなくてはいけないがために、

作業が乱されてしまってさらに効率が悪くなってしまう可能性も大です。

余計なストレスも当然かかってしまうので気持ちよく仕事もできません。

 

というわけで、何にでも口を出したがる上司というのは、

自分のみならず他の人の作業効率までも下げてしまう場合があります。

 

諺にも「餅は餅屋」「蛇の道は蛇」というものがあります。

どちらも「専門の人には敵わない」と言った意味の言葉です。

 

専門職の部下に生半可な意見をして時間を奪うくらいなら、

飲み物の差し入れでもして労い、やる気をアップさせるように動いた方が

上司はいいのかもしれませんね。

 

得意なことに集中して、苦手なことは他の人に任せよう!

 

集中して作業する人

 

何でもやってしまう人と言うのは

何だか「デキる男」「デキる女」という感じがしてカッコいいですが、

その実、仕事の効率が悪くなっていたり、

無理をしていてストレスを溜めてしまっている可能性もあります。

 

得意な事に集中し、

苦手なことは他の得意な人に任せる。

 

こうすることによって仕事の効率も上がり、

ストレスも少なく仕事をすることが出来ます。

 

「何でも自分でやっていて忙しい!」という方は、

試しに他の人に仕事を振ったり、

外注さんなどを雇ってみるのもアリかもしれませんね!

 

今回はこれにておしまいです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!