あかパンジー(得意げ)

夏休みの宿題?1週間も根詰めれば余裕で終わるだろうし、

それまでは全力で遊びまくるぜ!

 

夏休み終了後

 

あかパンジー(驚き)

一週間で宿題全部終わらせるなんて無理に決まってた…。

俺は何故あんなことを言ってしまったんだ…。

 

ロボット

人間にはこのように、何かに取り組む際にかかる労力や時間を

楽観的に考えてしまう心理があり、その心理を「計画錯誤」と言います。

今回はそんな計画錯誤に惑わされないための4つの方法をご紹介しますね。

 

・「三日くらいで終わると思ってた仕事が、実際やってみたら五日かかってしまった…」

・「夏休みの宿題をラスト1週間で終わらせようと思ってたけど、普通に無理でした…」

 

あなたはこんな「実際やってみたら想像してたよりも大変だった!」ということはありませんか?

(僕?僕はしょっちゅうあります)

 

やる前は楽勝だと思ってたのに、実際やってみると大変だった…

なんてことが続き、仕事が遅れたりしてしまうと、

周囲の人からの信頼も失ってしまって良いことがないですよね。

 

何故こうした「予想よりも大変だった!」ということが起こってしまうのか?

それは人間の「計画錯誤」という心理が関係していると思われます。

 

今回はその計画錯誤について解説し、

その対策も同時にお伝えしていければなと思います。

 

事前の見積もりが甘くて失敗することが多い!というあなたは、

是非読んでみてください!

 

計画錯誤とは何か?

 

計画錯誤とは?

 

まずは計画錯誤というのがどういった心理なのか?

というのを解説していきたいと思います。

 

計画錯誤とは簡単に説明すると、

「何かの物事を達成するのにかかる時間や労力を楽観的に見積もってしまう」

という心理のことです。

 

ちなみにこの計画錯誤は男性に多い傾向があるという話もあります。

 

僕を含め、計画の見通しが甘くて後々後悔するようなことが多い方は、

この計画錯誤思考が強いのではないかと思われます。

 

計画錯誤に関する実験

 

この計画錯誤の心理を実証するために、

カナダの心理学者であるロジャー・ビューラーさんはある実験を行いました。

 

それは、複数の学生にあるテーマでレポート書くという課題を用意し、

「この課題をいつまでに提出できますか?」と聞くというものです。

 

学生たちは平均して34日ほどでレポートを提出できると答えたようです。

 

しかし、実際に課題を提出してもらったところ、

課題を提出するまでにかかった日数は平均で56日もかかったとのこと!

 

当初の予想よりも20日以上も時間がかかってしまっています。

見通し甘いにもほどがあんだろ!って感じですね。

(まあ僕も人のこと言えないんですけどね)

 

このように、人間は往々にして甘い見通しを立ててしまい、

結局作業が当初の予定よりも遅れてしまうということがよくあるのです。

 

計画錯誤をなくすための4つのポイント

 

ワンポイント

 

では、この計画錯誤をなくするためにはどうすればよいのでしょうか?

その4つのポイントをご紹介していきたいと思います。

 

物事の基準を把握する

 

まず一つ目は、「この作業がどれくらいかかるのか?」や、

「これをやればどれくらいの成果が出るのか?」など、

これから行う作業の成果やかかる費用・時間などの基準点を知っておくこと。

 

例えばビジネスの話で例えるなら、

「100人の見込み客に広告を見せれば、そのうちの1~2人が商品を購入してくれる」

など、過去の傾向から分かるデータを把握しておくことがそれにつながります。

 

(ちなみに上記の法則は「5段階の顧客心理」というものの一部です。詳しい内容はリンク先をご覧ください)

 

・「その作業にどれくらいの時間がかかるか?」

・「それをやることでどういった成果が出るのか?」

・「それをやるのにどれくらいの費用がかかるか?」

 

こうした物事の基準点を予め把握しておけば、

勝手に頭の中で作った甘い見通しを口に出す必要はなくなりますよね!

 

常に最低値で考える

 

2つ目のポイントは「常に最低値・常に最悪の場合を想定する」ということ。

 

物事の基準値などを調べても、先ほどの

「100人の見込み客に広告を出せば1~2人が購入する」のように、

振れ幅がある場合もあります。

 

こうした際に「じゃあ良い方の2人が購入するを前提に考えよう!」と考えてしまうと、

もしそうじゃなかった場合にまた計算が狂ってしまい、

あなたの評価が落ちるだけではなく周りにも迷惑がかかってしまう場合があります。

 

物事の基準点に振れ幅がある場合、

その中でも最低値を基準にして考える。

 

こうすれば万が一計算が狂っても、

それは「良い方に予想外な結果が起こった!」

ということになりやすいので、

余計なダメージを負うことも少なくなります。

 

自分を機械だと思わない

 

3つ目のポイントは「自分が機械のように仕事をこなせると思わない」こと。

 

例えば一つ6分で終わる仕事が100件あったとしましょう。

 

この時に「じゃあ合計で600分。10時間で終わるな!」と単純に計算してはダメ!

 

何故なら私たち人間は生き物なので

 

・なんとなくやる気が起きない

・体調が優れなくて集中できない

 

などの要因で作業効率が落ちてしまうことがよくあるからです。

 

加えて、「ここは他とちょっと違うな…」と考えたりして

手が止まってしまうことも多々ありますよね?

 

その他にも、急にトイレに行きたくなったりと、

仕事が遅れる理由なんて無限にあります。

 

そうしたイレギュラーが起こるのも込みで作業時間を予測するといいでしょう。

(最低限必要な時間の1,5倍で考えるのが良い!という意見もネット上でよく見受けられますね)

 

女性に聞く

 

どれくらいの時間がかかりそうか、

女性に聞いてみるというのも一つの手段です。

 

何故かと言うと、女性には

「現在の状況を過去や未来と結び付けて思考する」という、

いわゆる「拡大思考」という考え方をする方が多い傾向にあるからです。

 

男性は目の前の問題解決には強みを発揮しやすいですが、

長期に渡っての計画を立てるのは不得手な場合もあります。

 

そのため、過去・現在・未来を結び付けて客観的な意見を述べられる

女性に意見を求めてみるというのも一つの有効な手段だと思います。

 

まとめ

 

会議を仕切る人

 

今回のお話はいかがでしたでしょうか?

少しでもあなたの参考になれれば僕も嬉しく思います。

 

自分の仕事が予定外に遅れてしまったせいで、

他の人にも迷惑がかかってしまった…というのは、

単純に仕事上でのデメリットが発生するだけではなく、

申し訳ない気持ちにもなってしまって精神的にも辛いですよね。

 

でも、物事の基準点を調べたり、

普段からのちょっとした心がけなどで回避することができるので、

是非今回ご紹介した方法を試してもらえればなと思います。

 

今回も最後までお付き合いいただき、

ありがとうございました!