ロボット

明日の日曜日はあいにくですが、一日中雨が降りっぱなしでしょう

 

あかパンジー(怒り)

せっかくの休みなのに雨なんて最悪だ!
なんだかあの天気予報士までムカついてきたぞ!

 

ロボット

(何この理不尽な怒りは…)

このように、嫌なことなどがあった時に、それに関連したことにまで

同じような印象を持ってしまう心理を「連合の原理」と言います。

 

「特に悪口とかは言ってないんだけど、何だかあの人には嫌われてる気がする…」

 

あなたにはこんな経験はありませんか?

 

相手を馬鹿にするような発言はしていない。

むしろ相手に色々アドバスをしたり、

相手の改善点などを教えてあげたり忠告しているのに、

何故か避けられたり嫌われたりしている…。

 

そんな状況には、「連合の原理」という心理効果が働いているかもしれません。

 

今回は、人間関係の構築やビジネスなどに応用できる、

連合の原理という心理効果について解説していきます。

 

・「周囲の人に好かれたい!仲良くなりたい!」という方

・「これから独立してビジネスを始めていこう!」という方

・今現在ビジネスをしている方

 

上記のような方には特にオススメの知識なので、

ぜひ読んで、あなたの生活に活かしてみてください!

 

連合の原理とは?

 

連合の原理とは?

 

まずは連合の原理についての解説です。

 

連合の原理とは

「何かに対する印象が、無意識のうちに他の近しい事柄にも反映されること」

という心理効果です。

 

分かりやすく言うと

 

・嫌な印象を受けた事柄に関連している他の物にまで嫌悪感を覚える

・良い印象を受けた事柄に関連している他の物にまで好印象を覚える

 

ということになります。

 

連合の原理で酷いとばっちりを食らうことも!?

 

悲しむ子供

 

「何も悪いことしてないのに、悪い知らせを伝えただけで印象が悪くなるの!?」

「そんな理不尽なことが世の中で起こっていいのか!?」

 

と、思う方も多いと思います。

 

しかし、これは嘘でも何でもなく本当のことで、

この連合の原理によって実際にひどい目に遭っている方々がいます。

 

それは「天気予報士」です。

 

天気予報士さんのお仕事は、

言ってしまえば気象局や気象学者、

コンピューターなどから提供される気象情報を読み上げるのが仕事です。

 

しかしこの天気予報士、

天気が悪いと何故か自分自身が周囲から

クレームを受ける立場になってしまいます。

 

例えば海外の例だと

 

・「クリスマスまで雪続きだったら、お前は無事に新年を迎えられないぞ」と脅される

・「お前が竜巻なんか寄越しやがったせいで俺の家はメチャクチャだ!」と怒鳴られる

・「大雪を降らせた罪で天気予報士を捕まえてくれ!」と警察に通報される

・娘の結婚式に雨が降った婦人から「今後会うようなことがあったらひっぱたく」と電話で怒鳴られる

 

などなど、冗談だろ?と言いたくなるような理不尽エピソードがたくさんあります。

 

重ねて言いますが、天気予報士はただ方々から寄せられる気象データを

テレビを通じて読み上げてみんなに伝えているだけです。

 

決して天気予報士が天候を気まぐれに操って大雨を降らせたり、

大雪を降らせたりしているわけではありません!

 

天気予報士と実際の天気は無関係なのは、

考えなくても分かってしまうほど当たり前のことです。

なのに天気が悪いとこれだけのとばっちりを受けてしまいます。

 

これは「悪い天気」という事柄に対する嫌悪感が、

それを伝えた天気予報士に反映されてしまっているからです。

 

連合の原理を良い方に活用している例

 

グッド女性

 

では逆に、この連合の原理を上手く活用している例はないのでしょうか?

もちろんあります!

 

例えば、広告やCMに人気のモデルや女優・俳優を使うこともその一つです。

 

目に嬉しい美男美女を広告に使うことで、

商品にも無意識的に好印象を抱いてしまうというわけです!

 

また、「広告で連合の原理を活用したいけど、美男美女を雇う費用がない…」

という方は、可愛い子供や犬・猫などを使って代用してもいいかもしれませんね!

 

また、この連合の原理を利用した交渉テクニックに

「ランチョンテクニック」というものがあります。

 

このランチョンテクニックとは、

食事をしながら交渉をするという方法で、

おいしい食事と楽しい時間によって自分にも好印象を持ってもらい、

こちらの提案に対して前向きな検討をしてもらうというものです。

 

一般的なところでいう取引先を接待する行為と同じような感じですね。

 

このランチョンテクニック、

アメリカのホワイトハウスで会談を行う場合、

反対派の方々を説得するために古くから使われているんだそうな。

 

連合の原理というのはビジネスだけではなく、

政治の世界でも使われるほど強力な心理効果なのです。

 

知らず知らずのうちに、嫌な知らせを伝えているかも?

 

冒頭でも書いた「特に悪口などは言っていないのに嫌われたり、避けられたりしている」

という人は、もしかしたら知らず知らずのうちに相手に

とって不快な言動をしてしまっているのかもしれません。

 

例えば、相手の至らない点を指摘してあげたり忠告してあげたりというのも、

相手にとっては不快な気持ちになってしまう可能性があります。

 

人間は基本的に、自分の間違っている部分や

劣っている部分を目の当たりにすることを嫌います。

 

相手のミスを指摘したり、

至らない点を忠告してあげるというのは、

相手のためを思っての行為だったとしても、

相手自身は不快な気持ちになってしまうかもしれません。

 

そして、その不快感はそれを伝えたあなた自身に反映されてしまいます。

 

その他にも、相手のためを思っての言動が結果的に

嫌悪感につながってしまうことはあると思います。

 

人に忠告したりアドバイスする時は、

連合の原理が発動してしまうことも覚悟の上で発言しましょう。

 

楽しい・嬉しいことを共有することで仲良くもなれる

 

逆に、相手にとって嬉しいことや、

相手が好きな話題を振ってあげることで、

自分に対する好感度もあげることが可能です。

 

もしくは先ほど紹介したランチョンテクニックを参考に、

一緒に美味しい物を食べにいったりするのもいいでしょう。

 

ただし、あくまで「相手にとって嬉しい・楽しい」というのが重要です。

自分自身が嬉しい・楽しいだけのことをしても、

相手とってはそうじゃない可能性もありますからね!

 

「彼を知り己を知れば百戦して危うからず」

…ということわざとはちょっと違うかもしれませんが、

誰かと仲良くなりたいなら、相手の趣味や趣向を把握しておくのが重要ということですね。

 

あなたの生活にも、早速取り入れてみましょう!

 

相手にとって嫌なことをすれば嫌われ、

相手にとって嬉しいことをすれば好かれる。

 

連合の原理は言ってしまえばこのシンプルな形に納まるので、

ある意味応用の幅は無限にあると言えます。

 

連合の原理は日常生活からビジネスまで、

様々な場面で使える心理効果の一つです。

 

ぜひあなたも生活の端々で意識して、

良好な人間関係を築いていけるように頑張りましょう!