人は結果重視と過程重視

今回は前回の続きで、
「右脳左脳を更に細かく分ける方法」
を解説していきます。

 

前回の知識がある前提で話を進めていきますので、
まだ見ていない人はPart1に目を通してから、
今回の記事を読んでみてください。
※Part1の記事はこちら

今回の内容で、
より自分への理解が深まります。

 

人間が4つのタイプに分類されることが分かれば、
コミュニケーションが圧倒的に上手になります。

 

人間関係が原因で苦しむことが少なくなるでしょう。

 

4つのタイプをいちいち覚えるのは面倒だと感じるかもしれませんが、
考え方を少しだけ変えてみましょう。

世界には約70億の人類がいます。
日本だけでも1億以上の人々が暮らしていますよね。

 

自分が生活していく中で、
出会う人全員の「コミュニケーションの方法」
を覚えるのは面倒じゃないですか?
※僕は面倒です。

 

それに比べれば、
たった4つの法則を学ぶだけで、
大体の人と共感したりすることが出来るようになります。

 

2つの法則を覚えるだけで、
日本のみで考えてみても、
5000万人以上の人と共感することが出来ます。

楽したい人には特にオススメですよ。

人間の脳は左右だけではなく、前後でも分けることが出来る

人間の脳は右脳と左脳だけではなく、
前後にも分けることが出来ます。

 

人間がまだ哺乳類だった時の脳(辺縁系)と、
人間(霊長類)になって出来上がった脳(大脳新皮質)があるのです。
※ポール・マクリーンの三位一体型脳モデル

 

辺縁系と呼ばれる部位に、大脳新皮質が覆いかぶさるようにして、
人間の脳は構成されています。

大脳新皮質と辺縁系の関係

 

分かりにくいので何かに例えてみましょう。

 

シュークリームってありますよね?

中にクリームがたっぷりと入っていて、
その外側を生地が覆うようにして、
中のクリームを包み込んでいます。

 

脳もそんなイメージで考えてもらえれば、
分かりやすいのかなと思います。
分かりにくいわ!

辺縁系と呼ばれる脳(クリーム)の周りを、
大脳新皮質と呼ばれる脳(生地)が包んでいます。
※厳密にはシュークリームのように完全に
包まっているワケでは無いのですが…。

 

辺縁系とは人類がまだ哺乳類だった時に発達した脳

辺縁系とは、人間が哺乳類だった時に、
発達した脳の部位のことを言います。

 

主に、動物として生きていくのに必要な機能があります。

安全を求める、縄張り争いをする、生活のパターンを作るなど、
動物にも見られる行動を司っています。また、

怒る、泣く、怯える、など、
情動(無意識みたいなもの)と呼ばれるものに深く関係しています。

危険を避けたり、泣いたり笑ったりするのは、
本当に人間らしいというか、生き物らしい脳ですよね。

 

この脳をよく使う人ほど、
安定志向になったり、感情豊かになったりします。

また、知らないうちに他人と同じ気持になったりするのも、
この辺縁系の特徴である「情動的共感」のせいでもあります。

楽しい人を見ると楽しくなったり、
悲しい人を見ると悲しくなったり、
そんな感じで感情移入してしまいます。

 

同情などをしてしまうのも、
この共感の力が働いているわけですね。

 

大脳新皮質は霊長類が発達している脳

大脳新皮質は、霊長類が発達している脳の部位です。

 

何かを知覚したり、未来を予想したり、計算をしたり、
論理的に物事を考えたり、推理をしたりなど、
知的な部分を担当している脳になります。

 

この脳の働きがあるからこそ、
将来を予測して不安になったり出来ます。

動物が「将来を考えて不安になったり」
することはありません。
※今その瞬間に不安になったりはしますが。

 

辺縁系は「今現在」であるのに対して、
大脳新皮質はどちらかと言えば、
「予測や発想」など、

今現在無いものに対して、
考える脳と言えます。

こちらは辺縁系の情動的共感と違い、
認知的共感と呼ばれる機能があります。

 

相手が自分をどう思っているのか、
どのように感じで行動を起こすのか、

など、他人から自分を見ているように、
客観的に物事を判断する能力になります。

「自分ではなく相手」
の気持ちで考えることが出来るんですね。

 

更に、この認知的共感は、
深入りしないので情に流されにくくなります。

常に冷静な判断が出来るのが最大のメリットとなります。

 

ビジネスどころか、コミュニケーションが必要なジャンルでは、
この認知的共感は必須といえるレベルになります。

 

あなたはどっち?

Part1での診断結果を見てみましょう。

ぶんせき型ロボットの数値+ひらめき型チンパンジーの数値
=?

こつこつ型ロボットの数値+なかよし型チンパンジーの数値
=?

どちらの数字が高いですか?

 

結果思考 過程思考

 

ぶんせき&ひらめきチームの方が高ければ、
大脳新皮質タイプになります。

 

どちらかと言えば「結果」を重視するタイプです。

目標を大事にして、途中はどうなろうがとにかく物事を達成することが重要だと考えます。

 

発想力やひらめく力は優れているのですが、
やや慎重さに欠けるかもしれません。

結果思考同士は共感できる

そして、なんとなく相手の気持ちが予測できたりします。

予測や発想、比喩表現や数字などを使い、
結果や結論から話す癖があるので、

1から順番に話してくれないと理解しにくい、
「こつこつ&なかよしチーム」とは、
ズレが生まれてしまう可能性もあります。

 

こつこつ型ロボットに対しては、
細かく1から順番に説明してあげて、

なかよし型チンパンジーには、
コミュニケーションを意識しながら、
少しずつ1から順番に説明してあげると衝突が減ります。

 

こつこつ&なかよしチームのほうが高ければ、
辺縁系タイプになります。

結果よりも「計画」や「順序」などの過程を重視するタイプです。

正しく行動するのが好きで、結果よりも段取りをいかに上手に進めるかにこだわります。

過程重視も共感できる

また、相手に同情してあげられる優しさがあります。

 

しかし、相手の気持ちの予測が苦手なので、
独りよがりになってしまいがちです。

 

1から順番に話していく癖があるので、
結論や結果が知りたい、

「ぶんせき&ひらめきチーム」からは、
イライラされてしまう可能性があります。

 

その場合は、結論から話したり、
分かりやすい比喩表現などを使いながら
テンポよく説明してあげると喜んでもらえます。

 

脳は4つに区切ることが出来る

Part1の内容と、
Part2のここまでの内容で
「脳は左右だけではなく、上下でも分けることが出来る」
ということが分かったと思います。

今度はこの2つの考え方を掛けあわせてみましょう。

え?何言ってんだこいつ、と思うかもしれません。
※自分も最初はそう思いました。

 

右脳と左脳を分ける考え方と、
大脳新皮質と辺縁系の上下で分ける考え方を組み合わせると…

左脳の大脳新皮質、左脳の辺縁系
右脳の大脳新皮質、右脳の辺縁系

 

の4つの区切ることが出来ます。
※ハーマンモデル理論

ハーマンモデル理論っぽいもの

ここでは簡単に分かりやすくするために、

左脳の上=ぶんせき型ロボット
左脳の下=こつこつ型ロボット
右脳の上=ひらめき型チンパンジー
右脳の下=なかよし型チンパンジー

の4種類に分けます。
わかりにくかったらごめんね!

 

実は人間には利き腕と同じような理由で、
自分にとって使いやすい「利き脳」というものが存在します。

利き脳は先ほど分けた4種類の脳から、
無意識のうちに、どれかの脳が使われています。

 

4つのうち1つの脳しか使わない人もいれば、
2つの脳を使う人もいます。

もちろん3つの脳使う人もいれば、
数は非常に少ないですが(全体の3%ほど)4つの脳を使う人もいます。

 

この脳の組み合わせにより、
世間で一般的に言われている

「個性」

というものが決まります。

 

4つの脳を使ってるから凄い、
という訳ではなく、
それぞれにしっかりとした

「メリットとデメリット」

も存在します。

 

Part2で全てを書ききるのは難しいため、
次回から、4つに区切った脳が
それぞれどんな役割を果すのかを解説します。

診断結果を引き伸ばしてしまってごめんね!

最後まで見て頂きありがとうございました。

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