ロボット

目的を達成する過程で、

ある程度障害やトラブル、周囲からの反発何かがあった方が

逆にモチベーションが高まってしまうことがあります。

これをロミオとジュリエット効果と言います。

 

ロボリンちゃん

何だか人間の天邪鬼な一面みたいだけど、

恋愛やビジネスなどにも活用可能な心理だから、

覚えておいて損はないかもしれないわね。

 

突然ですが、皆さんは「ロミオとジュリエット」

のを話しをご存知でしょうか?

 

ざっくりと説明すると、

敵対する家柄に育ったロミオとジュリエットがひょんなことから恋に落ち、

様々なトラブルにも負けず恋を成就させようとするも、

最終的にはお互いの行き違いによって二人とも死んでしまうという

シェイクスピアの生み出した有名な恋愛悲劇です。

 

敵対する家柄という大きな社会的溝がありながら、

それでも恋愛を成就させようとするロミオとジュリエットですが、

人間は時に、目的達成までの間にある程度の障害があった方が

より欲求を刺激され、強くそれを求めると言われております。

 

そして、そんな心理のことを

「ロミオとジュリエット効果」なんて呼ぶそうです。

 

というわけで、今回はそんな

ロミオとジュリエット効果の活用法について

ご紹介していこうと思います。

 

恋愛やビジネスなどに使える心理効果なので

 

  • 「恋愛を成就させたい!」
  • 「売上をアップさせたい!」

 

という方は覚えておくといいと思います。

 

ロミオとジュリエット効果の正体は心理的リアクタンス?

 

ロミオとジュリエット効果とは?

 

冒頭でもご説明させていただきましたが、

ロミオとジュリエット効果というのは

 

「目的達成までの間にある程度障害があった方が逆に燃える」

 

というものです。

 

これは過去の記事

「希少性の原理:商品の売上を5倍に伸ばす心理的リアクタンスとは?」

でもご紹介した心理である「心理的リアクタンス」と通じるものがあります。

 

心理的リアクタンスというのは簡単に説明すると

 

  • 人間は基本的に自由を侵害されるのが嫌い
  • 自由を侵害されるようなことをされると、ついつい反発してしまう

 

というものです。

 

例を挙げるなら、子供が親に「勉強しなさい!」と言われると、

「勉強しなくてもよい」という自由が侵害されたことにより、

逆に勉強したくなくなる…という感じですね。

 

人間は基本的に自由な状態が好きで、

障害があったり禁止されたりして自由が侵害されると、

尚更それに反発したくなるということですね。

 

ロミオとジュリエット効果を恋愛に活かすには?

 

では、このロミオとジュリエット効果を恋愛に活かすには

どうすればいいのでしょうか?

 

簡単な方法としては

 

  • メールやLINEなどの返事をあえて遅くする
  • たまには相手からの誘いなどを断る
  • あえて少し素っ気ない対応をする

 

というのが効果的です。

 

こうした相手にとって「ちょっと思い通りにいかない」

という状況を与えることで心理的リアクタンスを発生させることができ、

より気持ちを強く自分に向けさせることができます。

 

ロミオとジュリエット効果をビジネスに活かすには?

 

では、次はロミオとジュリエット効果を

ビジネスで活かすための方法です。

 

代表的な方法を挙げるなら「〇〇限定!」という

「限定販売」が効果的な活用法の一つです。

 

  • 数量限定
  • 期間限定
  • 地域限定
  • 会員限定

 

などなど、限定販売というのは基本的に

「自由に商品を購入するという自由」を侵害していることになります。

 

そのため、自然と心理的リアクタンスが発生し、

「この商品がどうしても欲しい!!」という感情を誘います。

我々人間が限定商品に弱いと言われる背景には、

こうした心理が隠れていたわけですね。

 

また、ちょっと勇気がいりますが、

「あえて商品を売らない!」というのも

効果的な場合があります。

 

日本の有名なコンサルタントである神田昌典氏はその昔、

コンサルの依頼が来ても、会って話をしてみたら結局成約につながらず、

頭を悩ませていた時期が合ったそうです。

 

そこである時、依頼が来てもすぐには会いに行かず、

忙しいということで資料を送るだけに留めるようにしたそうです。

 

その結果、お客様の欲求がより刺激され、

話を聞いただけで結局成約につながらないということが減り、

売上もアップしたそうです。

 

また、「初めての方にはお売りできません」でおなじみの

ドモホルンリンクルなども、商品購入までの間にあえて障害を設けることで

よりお客様の欲求を刺激している良い例ではないかと思います。

 

あえて商品購入までの間にワンクッション障害を設けるというのも、

お客様の欲求を刺激するためのコツと言えるでしょう。

 

ロミオとジュリエット効果のまとめ

 

障害を越えていく

 

「やめろ!」と言われると余計にやりたくなったり、

禁止されるとそのルールを破りたくなったり、

人間というのはけっこう天邪鬼な生き物ですよね!

 

ですが、そんな人間の性を逆手に取って、

恋愛やビジネスに応用することも可能です。

 

ロミオとジュリエット効果も覚えておくと、

いずれ活用することが出来るタイミングがあるかもしれません。

 

それでは、今回も最後までお付き合いいただき、

ありがとうございました!