あかパンジー(怒り)

「吾輩は猫である」って、

内容は全然覚えてないけど最初の

「吾輩は猫である」って部分だけ妙に印象に残るよな。

 

ロボット

最初の文章を極短い短文で始めるのは、

読み手にストレスをかけず、さらに興味を引かせるので

有効な手法なんですよ。

 

ロボリンちゃん

これは何も小説だけじゃなく、

広告文を作る際にも有効な手段よ。

書き出しでいつも苦労するという人は

覚えておいても損はないわね。

 

今回はコピーライティングに関わるお話をしようと思います。

 

広告文を書く際、

 

  • キャッチコピー
  • 自社や商品の実績やお客様の声を紹介する
  • 自社商品の長所を紹介する
  • 商品購入までのプロセスを分かりやすく書く

 

などなど、気を付ける部分や、

頭を捻る部分はたくさんありますよね。

 

しかし、個人的には一番頭を使うのは

「キャッチコピー後の文章の書き出し」だと思っています。

 

広告においてキャッチコピーが最も重要というのはもちろんですが、

キャッチコピーというのは一定の公式に当てはめることで作ることが出来ますので、

まだそんなに頭を使わず済みます(ちょっと語弊がある言い方ではありますが)

 

※キャッチコピーの作り方のコツに関しては、過去記事の

「キャッチコピーの作り方のコツとは?7つの例を元に解説!」

「キャッチコピーとは?バカ売れ広告を作るための4つのコツ」

などでもご紹介していますので、参考にどうぞ!

 

しかし、その後の文章の書き出しというのは、

いつも「う~んどうやって話を切り出そうか…」

頭を捻ることが多いです。

 

そこで、今回はかの有名な日本の文豪である

夏目漱石氏を手本に、文章の書き出しの際に使える

手法をご紹介していきたいと思います。

 

文章の書き出しのパターンが増えることによって、

広告を作成する際の手間も減り、

スムーズに作業できるようになると思います。

 

「文章の書き出しでいつも悩む…」という人は、

是非活用してみてください。

 

文章の始まりを「超短文」で始める

 

超短文で文章を始める

 

夏目漱石氏と言えば、

 

  • 坊っちゃん
  • 草枕
  • 三四郎

 

などなど、数々の名作を生んだ

日本を代表する文豪の一人と言えます。

 

その中でも特に有名なのはやはり、

「吾輩は猫である」ですよね!

 

今回はそんな名作である吾輩は猫であるを参考に、

文章の書き出しのパターンを紹介していきます。

 

吾輩は猫であるの書き出しと言うと、

皆さんもご存知の通り

 

「吾輩は猫である、名前はまだ無い」

 

といういきなりのタイトル回収。

主要人物ならぬ主要生物である猫の独白から始まりますよね。

 

字数もとても少なくシンプルで、その分記憶や印象に残りやすく、

「吾輩は猫であるのこの部分だけは知ってる!」という方も多いのではないでしょうか。

 

この非常にシンプルな、

10数文字程度の書き出しというのは、

実は小説だけではなく広告を書く際の手法としても効果的です。

 

短いからこそインパクトが強い!

 

人間は一文の文章が長いと、

それだけで読むことにストレスを感じてしまいます。

 

これまでに1000冊以上の書籍を出版している

中谷彰宏氏によりますと、人間は

 

  • 縦読みなら1行38文字
  • 横読みなら1行35文字

 

くらいの文章を読むのが限界だそうです。

 

その観点から見ると、

「吾輩は猫である、名前はまだ無い」

という一文は非常に短く、

読み手にストレスを感じさせません。

 

さらに、短いからこそ覚えやすく、

記憶にも残りやすい。

 

さらには、続きが気になってしまうという効果もありますので、

続きを読ませることが重要な広告において非常に有効な書き出しパターンと言えます。

(続きを読ませるのが重要なのは小説も同じですが)

 

また、余談ではありますが、

太宰治の名作である「走れメロス」の書き出しも

 

「メロスは激怒した」

 

という非常に短くシンプルなスタートで、

「走れメロスの内容忘れたけどここだけは覚えてるわ!」

という方も多いと思います。

 

「文章の書き出しをまずは超短文で始める!」

というのは、シンプルではありますが読み手の興味を引き、

印象にも強く残る良い手法と言えます。

 

超短文で書き出す際のポイント

 

超短文で文章を書き出す際は、

 

「AはBだ」

「AはBをした」

 

というような形になるように書き出すのが良いでしょう。

 

断定するような形や、結果だけを最初に述べる形にすることによって、

一文の長さを短く終わらせることができ、シンプルにまとめられます。

 

また、「AはBをした」という形なら、

「何でAはBをしたのか?」と読み手に感じさせることもでき、

興味を引くことも出来るので効果的です。

 

応用編:「超短文+理由」で書き出しを作る

 

次は、この超短文での書き出しの応用編です。

 

超短文で読み手の興味を引いた後は、

その後に「超短文の理由」にあたる文章をつなげることで、

読み手のモヤッとした気持ちを解消させると共に、

さらにその先の文章に続けるための足掛かりにもなります。

 

例えば、新作ゲームの広告文の書き出しを書く場合という想定で例を挙げるなら

 

「息子が3日、部屋から出てこなかった。」

「学校でいじめられたわけじゃない。新しく買ったゲームにドハマりしたからだ。」

 

という風に繋げてみるのはどうでしょうか?

 

超短文で読み手の興味を引き付け、

理由パートで読み手のモヤモヤを解消しつつ商品を登場させ、

その後は商品のウリや実績などの紹介に繋げることもできます。

 

文章を書く際の一連の流れとして使える手法なので、

書き出しに困ったら是非活用してみてください。

 

小説も広告もコツは同じ?

 

横になる猫

 

過去記事の

「共感を呼ぶ話し方のパターン「神話の法則」とは?」

でもご紹介しましたが、小説と広告の違いはあれど、

読み手を引き付ける文章というのは共通のノウハウが多いなぁと思うことがあります。

(完全に同じではないのかもしれませんが)

 

もしかしたら、過去の名作小説などを読むことが、

コピーライティングの修行にもなるのかもしれません。

 

少し脱線してしまいましたが、

夏目漱石氏も活用している

「超短文」での書き出し手法。

 

あなたもよかったら使ってみてほしいと思います。

 

それでは、今回はこれにておしまいです。

 

最後までお付き合いいただき、

ありがとうございました!