~ロボパンジー先生の講演:ロボットとチンパンジーの未来について~

 

ロボパンジーくん

ペラペラペラペラ

アーダコーダドーノコーノ

 

あかパンジー(驚き)

????

何言ってるんだかサッパリ覚えられん!

 

~1時間後~

 

ロボパンジー 怒り

最後に結論を言いますと、ロボットの頑強さと頭脳、

そしてチンパンジーの瞬発力が合わされば最強になるのです!

 

あかパンジー(驚き)

ハッ!この部分だけは覚えられた!

 

ロボット

最後に見聞きしたことが特に強く印象に残ることを、

親近効果と呼ぶんだそうですよ。

それは良いとして赤パンジー君、

合体して最強の生物になりませんか?

 

皆さんどうもこんにちわ。

ロボパンビジネス情報部の須田です。

 

皆さんは長~い会議や講演、

もしくは学生時代の授業などの時に

 

  • 「話長すぎて内容全然覚えてねー!」
  • 「最後の部分しか頭に入らなくて、途中の話全部忘れたわ!」

 

という経験をしたことはないでしょうか?

ちなみに僕はしょっちゅうあります。

 

実はこの「最後に言われたことしか覚えてない」とか、

「最後に言われた話が一番印象に残った」というのは、

心理学では「親近効果」と言うそうです。

 

今回はこの親近効果をテーマとして、

日常生活やビジネスなどでどう活用すればいいのか?

というのをご紹介していきたいと思います。

 

日常生活はもちろん、セールストークや

広告文章の作成に活用することで

売上のアップも期待できるので、

 

  • 起業を予定している方
  • すでにビジネスを行っている方

 

こうした方は是非読んでみてください!

 

親近効果とは何か?

 

親近効果とは

 

この親近効果は冒頭でもご紹介しましたが、

「一番最後に聞いた話」「一番最後に見たもの」

取り分け印象に残りやすい!という心理効果のことです。

 

この心理効果を発見したのはアメリカの心理学者である

N・H・アンダーソンという方です。

 

アンダーソン氏はこの親近効果を発見するに当たって、

ある実験をしました。

 

それは、模擬裁判を行って

 

  • まずは片方に2回証言をさせる
  • そして、次にもう一方に2回証言をさせる
  • その後、裁判官がどういう判決を下すか?

 

というものです。

 

模擬ではあっても裁判なので、

裁判官は両方の意見を第三者の視点から聞き、

公正な判決を下さなければいけませんよね。

 

で、結果から言うと、この方法で検証をした結果、

裁判官は後の方に証言をした方の意見を優位とした判決を下したそうです。

 

そしてその後、アンダーソン氏はもう一度模擬裁判を使った実験を行いました。

 

今度は先に片方に6回、そしてその後にもう一方に6回、

それぞれ証言をしてもらうという風に内容を変更しました。

 

しかし、この2回目の実験でも、

裁判官が選んだのは後になって証言した方でした。

 

こうした結果を元にアンダーソン氏は、

 

様々な情報源から複数の情報が与えられた場合、

一番最後に与えられた情報が最も印象に残り、

それに影響されて判断や行動も変化する…

 

という結論に至ったとのことです。

 

「最後のものが印象に残る」というのは、過去記事の

「ピークエンドの法則とは?人の印象は中盤と終盤で全てが決まる?」

でご紹介した「ピークエンドの法則」と共通する部分がありますね。

 

親近効果を身近な生活で活かす方法

 

では、この親近効果を我々の生活に活かすにはどうすればいいのか?

いくつか活用法をご紹介したいと思います。

 

セールストークに活用可能!

 

例えばこの親近効果は、セールストークに応用することも可能です。

 

応用方法は簡単で、一番最後に聞いたことが最も印象に残りやすいのなら

 

  • 話の最後に商品やサービスのメリットのまとめを話す
  • 話の最後の方に商品のデメリットを話さない

 

こうした点を少し気を付けるだけでも

親近効果を活かしてセールストークの質を

ワンランク上に上げることが出来ます。

 

広告文章の作成にも応用!

 

セールストークと同じような用量で、

親近効果を広告文章の作成に活かすこともできます。

 

例えば、広告の最後の方の文章に

商品やサービスを使った際のメリットをまとめる…

というような、セールストークの項目でご紹介したのと

同じような活用法をしてもいいでしょう。

 

また、その他にも、広告の最後の方で逆に

商品やサービスを使わなかった際のデメリットを書き、

危機感を煽るという使い方をすることも出来ます。

 

一番売りたい商品を一番右側に置く

 

また、セールストークや広告文章だけではなく、

商品の陳列などの際もこの親近効果は

活用することが可能です。

 

心理学者であるニスベット氏とウィルソン氏は、

ストッキングを机に4つ、横一列に並べて(何でストッキングかはあえてツッコまない)

被験者に「どれが一番良いストッキングか?」という質問をする、

という実験を行ったことがありました。

 

すると、多くの被験者が一番右側にあった、

つまり一番最後のストッキングを

一番良いストッキングと感じたそうです。

 

人間の視線というのは、基本的に

左から右へ流れるようになっています。

 

例えば文章も、縦書きではない限り

左から右へ読み進めていきますよね?

 

そのため、右側にあるものと言うのは

基本的に目にするのは後になります。

 

その人間の性質を応用して、

一番右側に売りたい商品を置くことで、

その商品を印象付けることができるかもしれません。

 

面接などの際の席の位置でも活用可能

 

また、ビジネスの面だけではなく、

就職の面接などでも親近効果は活用することが出来ます。

 

と言っても、先ほどの商品の陳列の仕方についての話と同じで、

面接官から見て一番右側の席に座る…というだけですが、

これだけでも最後に話をするあなた自身を面接官に印象付けることが出来ます。

 

また、面接ではなく、例えば合コンなどの場だったとしても、

気になる人から見て1番右側の席を確保することができれば、

この親近効果を発生させるチャンスは生まれます。

(面接よりもこうした場の方が座席の融通も利くので応用しやすいかもしれませんね)

 

親近効果についてのまとめ

 

握手する男性

 

今回は親近効果という心理効果について

ご紹介させていただきました。

 

話の最後や文章の最後をちょっと工夫したり、

少しのアイディアでこの親近効果は応用することができ、

相手に良い印象などを与えることも可能です。

 

機会を見つけたら、是非あなたも積極的に試してみてください!