あかパンジー(得意げ)

今の仕事は上手く行ってるけど、

もっと効率良くしたりしてみたいぜ!

色々改良してみよっと!

 

~数か月後~

 

あかパンジー(驚き)

おかしいなぁ。前よりも儲けが少なくなったし、

仕事も遅くなってしまった気が…しなくもない…。

 

ロボット

実は、「上手く行っている物事には下手に手を出さない方が良い」

という法則があるのをあなたはご存知ですか?

今回はそんな「ランスの法則」についてご紹介していきます。

 

  • 「仕事を効率化させようと思って新しいソフトをインストールしたけど、かえって仕事が遅くなってしまった…」
  • 「料理をもっとおいしくしようと思って改良したのに、お客さんが少なくなってしまった…」
  • 「ホームページのデザインを大幅に変更したら、お客さんが減ってしまった…」

 

あなたはこのように、

「改良しようと思って手を加えたら、逆にダメになってしまった」

という経験をしたことはありませんか?

 

物事をよりよく改良し、

もっと効率よくしようとしたり、

もっと美味しくしようとするのはとても良いことです。

 

しかし時として、冒頭のように

 

  • かえっておかしくなってしまった
  • 前の方が良かった…

 

という事態に陥ってしまうことも少なくはありません。

 

今回は上記のようなミスをよくしてしまう

という方にオススメの「ランスの法則」についてご紹介していきます。

 

この法則を頭に入れておくことによって、

余計な手間をかけた上に状況が悪化してしまった!

という事態を避けることができると思います。

 

是非最後まで読んで、あなたのお仕事・生活に活かしてみてください。

 

ランスの法則とは何か?

 

ランスの法則とは

 

まずはランスの法則について解説していきたいと思います。

 

ランスの法則とは、簡単に説明すると

「物事がうまく行ってるなら余計な手を加えるな」という法則です。

 

この法則を提唱したのは、

アメリカの行政管理予算局の要職に就いていた

ランスさんという方なのですが、

ランスさんは政府が問題が起きている部分ではなく、

関係のない部分にばかりお金をつぎ込んでいたことを見て

「壊れていないなら直すな」と言ったそうです。

 

この「壊れていないなら直すな」という発言が元となり、

「上手く行ってる物事には下手に手を加えない方がいい」という

ランスの法則は世の中に広まっていきました。

 

大企業も余計なことをして失敗する!?

 

実際に、問題のない部分に余計な変更や手直しなどをしてしまって

失敗してしまう場合というのは後を絶たず、

それは大企業などでも同じです。

 

例えば、アメリカでも最大規模のアパレル企業でもある「ギャップ(GAP)」は、

2010年に20年以上も使っていたロゴを変更しました。

 

すると、消費者から批判の声が殺到し、

その結果なんとたったの1週間で元のロゴに戻す羽目になりました。

(しかも担当役員は責任を取って辞職する羽目に…)

 

これまで上手く行っていて、

全く問題なかったGAPのロゴ。

 

それに手を加えたことによって

 

  • 新しいデザインをデザイナーに発注する費用
  • 新しデザインを作るための時間

 

これらを消費した上で消費者からバッシングを受け、

さらに責任者は辞職という悪いことづくめの結果になってしまった…。

何とも悲しい事件ですね。

 

また、これはロゴなどのみならず、広告に関しても同じです。

 

せっかく売上が上がっている、効果の出ている広告なのに、

内容やデザイン、キャンペーンなどを変更してしまって、

結局売上が落ちてしまった…ということもよくあります。

 

こうした上手く行っている広告の変更というのは、

会社側の「飽き」などが原因で起こる場合もあります。

 

何度も何度も同じ広告を出していることで、

 

  • 「何だか目新しさがないな…」
  • 「もう少し良くしたいな…」

 

という欲求が生まれてしまい、

その結果余計な手を加えてしまう…という事ですね。

 

ランスの法則のまとめ

 

蛇のぬいぐるみ

 

古くからある言葉に「蛇足」というものがあります。

 

「余計な付け足し」という意味の言葉ですが、

この言葉が出来た背景には

 

あるお祭りでお酒が召使たちに振舞われたが、

皆で飲むには量が少なく、一人で飲むには十分な量だった。

 

そのため、「地面に先に蛇の絵を描いたものが酒を飲める」

というルールで競争をした。

 

そして、一番最初に蛇の絵を描き上げた者が、

他の者が描き上げるまでの間に

「俺はついでに足まで描くことが出来るぞ!」

と言って、蛇に足を付け足した。

 

そうすると、二番目に絵を描き上げた者が、

「蛇には足なんて無いからお前の描いたものは蛇じゃない」と言い、

その結果最初に蛇を書いた者は酒を飲めずに終わってしまった…。

 

というお話があります。

 

古くから、余計な手を加えてしまうことで

失敗してしまうという教訓は残っていたというわけですね。

 

このように、人間は上手く行っている物事に余計な手を加えてしまい、

その結果失敗してしまうということが往々にしてあります。

 

試行錯誤を重ねたり、改良を加えていくと言うのは確かに重要なことですが、

時には「上手く行っているんだからそのままでいい!問題が出たら改善する!」

という姿勢を持つことも、余計な手間をかけずにすませるには有効だと思います。

 

今回はこれにておしまいです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

あなたも是非、ランスの法則をお仕事に活かしてみて下さい!