ロボリンちゃん

ちょっとお使いを頼まれてくれない?

バナナと牛乳とイチゴとオレンジとぶどう、

あと機械油とレンチを買ってきてちょうだい。

 

あかパンジー(驚き)

??? バナナと牛乳とイチゴと…?

一度にたくさん言われても覚えきれないぞ!?

 

ロボット

このように、人間には一度に覚えられる情報の塊(チャンク)

の数が決まっており、大体4つ±1程度の量と言われています。

もっとも僕たちは猿とロボットですがね。

 

突然ですが、あなたは

「人間は一度に処理できる情報の量が決まっている」

という事実をご存知でしょうか?

 

ビジネスを行っていく上で、

商品の種類や情報、商品の注文の方法や使い方など、

お客様に伝えなければならない情報と言うのはたくさんあります。

 

しかし、あまりにも情報量が多すぎると、

お客様はストレスを感じてしまうかもしれません。

 

そして、そのストレスが原因で商品を購入することを

諦めてしまったりするかもしれません。

 

今回は、ビジネスの様々な面での応用が期待できる

「チャンク」という脳科学の知識について解説していきたいと思います。

 

お客様の脳に対するストレスを抑えることが、

ビジネスの成功につながります。

 

是非読んで、皆さんも活用してみてください。

 

チャンクとはそもそも何か?

 

チャンクとは?

 

まずはチャンクについての解説です。

 

チャンクというのは心理学者であるミラーが提唱した概念で、

一言で言うと「情報の塊」のことだと考えてください。

 

例えば「いちごだいふく」という言葉を例に解説してみましょう。

 

「いちごだいふく」という言葉をバラバラのひらがなとして認識すると、

7文字なので7つの情報の塊。つまり7チャンク分の情報と言えます。

 

しかし、「いちご」と「だいふく」それぞれ独立した意味のある言葉ですので、

この二つに分けて認識するなら2つの情報の塊。2チャンクとなるわけです。

 

また、そもそも「いちごだいふく」というの自体が一つの意味を持った言葉ですので、

1つの情報の塊であると言えます。つまり1チャンクです。

 

このように、一つの言葉でも認識の仕方によって

情報量は違ってしまうこともありますが、

認識できる情報の塊=チャンクと考えてくれればいいと思います。

 

人間が覚えられるチャンクは4つまで!

 

困っている外人

 

では本題に戻って、人間が一度に認識できる

チャンクはいくつまでなのか?

 

すでにネタバレしてしまっていますが、

おおむね4±1程度と言われています。

 

昔は一度に覚えられるチャンクは7±2と言われ、

「マジカルナンバーセブン」と言われていましたが、

最近では4±1程度という研究結果が出ているようです。

 

・「たった4つしか覚えられないなんてそんな馬鹿な!?」

・「私はもっとたくさん覚えられるよ?」

 

と思う方もいるかもしれません。

 

ということで、ここで一つ簡単なテストをしてみましょう。

 

これからなんの規則もない12文字のアルファベットを

見せますので、それを10秒で覚えて、

見ないで答えてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

ではスタート!!

 

OICGHNTBTNYU

 

 

 

 

 

 

 

 

…どうでしょうか?

短時間で12個分のチャンクを記録するのは

難しかったのではないでしょうか?

 

しかし、先ほどの12個のアルファベットに

 

 OIC     GHN  TBT    NYU

美味しい    ご飯  食べて  寝よう

 

という意味を付けてみたとしたらどうでしょうか?

 

12個ものチャンクをすぐに覚えるのは難しいかもしれませんが、

こうした4つのチャンクにまとめてしまえば、

一気に覚えやすくなったと思います。

 

情報を4つまでに抑えることで、お客様のストレスを減らす

 

 スッキリ

 

以前の記事で、商品の種類があまりにも多すぎると、

成約率は逆に低くなるというお話をしました。

詳しい内容はリンク先の記事をどうぞ!

 

人間には選択肢が多すぎると決定を下すことを避けようとする

「決定回避の法則」という心理効果があります。

 

その原因は、多くのチャンクが一度に入り、

脳の処理能力を大きく超えてしまい、

それがストレスとなっているからかもしれません。

 

人間に限らず、生き物というのは基本的に

ストレスを回避したがるようにできていますからね!

 

そして、今回の記事の冒頭でもお伝えした通り、

ビジネスを行っていく上でお客様に

伝えなければならない情報はたくさんあります。

 

・商品の種類や特性

・商品を購入するまでの手順

・商品の使い方

・料金の計算式

 

などなど、実に様々です。

 

それらの情報を可能な限り簡略化し、

4±1の範囲内で収まるようにしていくことが、

目に見えない要素ではありますが、

広告の反応率や成約率につながっていくと思います。

 

余談ではありますが、あのスティーブ・ジョブズも、

iPhoneを開発する際に

 

「使用者に3回以上ボタンを押させるな」

 

という注文をしたそうです。

 

3というのは人間が処理できるチャンク数の最低値と言えます。

 

ジョブズもまた、操作の手間を

人間のチャンク処理の範囲内に収めることが、

使用者の使い心地に直結すると判断したのかもしれませんね!

 

今回の内容は以上で終わりです。

少しでもあなたの参考になれれば幸いです。

 

お客様に商品の情報などを正しく伝えることは重要なことです。

 

しかし、かと言って情報量が多すぎてもお客様は

不快感を感じて、離れていってしまうかもしれません。

 

情報は可能な限り簡略化し、

分かりやすくする努力をしていきましょう。