神話の法則の図

今回の要点先読みコーナー

・読み手を文章に引き込むためには「共感させること」が大切

・神話の法則を使うことで読み手が共感しやすくなる

・共感することによって成約率の向上や口コミでの拡散が狙える

・商品の性能を書き連ねただけでは、ただの商品自慢と思われる可能性もある

 

ロボリンちゃん

ビジネスを始めた頃は不安だらけで失敗の連続だったわ。でもある人との出会いによって、全てが変わったの。

 

チンパンジーくん

それでそれで!?

 

ロボリンちゃん

不思議なパワーを授けてもらって、その時から上手く軌道にのりはじめたの。でも…とある事件がキッカケで自信を失ってしまったわ。

 

チンパンジーくん

あらら…大変だったね…。続きは!?

 

ロボリンちゃん

(嘘よ。チョロイわね)

 

それでは詳しい内容が気になった方は、本文をお読みください。

 

 

今回は「どんな人でも共感しやすくなる、世界中の人が好きな話し方・文章の書き方」

についてお伝えしていきたいと思います。

 

 

今回お伝えする内容を実践することで

 

・広告などで商品を紹介する際、より興味を持ってもらえる

・ブログで自分のプロフィールなどを書く際、より読み手に興味を持ってもらえる

・読み手が共感し、感動しやすい文章が書けるようになる

・文章の内容がより読み手の頭の中に残りやすくなる

 

などのメリットがあります。

 

 

ビジネスを行う上でお客様からの共感を得るということは、お客様自身が

 

・「何だか他人事とは思えない…」

・「私にも関係ある話だなぁ…」

 

と感じているということであり、

ひいては商品や会社、もしくはあなた自身に強い興味を持っているという状態です。

 

つまり最終的に商品の購入や他者への口コミなどにつながりやすい状態と言えます。

 

 

・これから起業して広告や自社サイトなどを作っていく方

・すでに起業しているけど、上手く人を引きつける文章が書けない…という方

 

上記のような方はぜひ読んでみてください!

 

きっと読んだ後

「確かに俺もこういうパターンに弱いわ…」

と呟いていることでしょう!

 

 

皆が共感する物語のパターン「神話の法則」

 

今回お伝えする文章構成とは、

「神話の法則」という文章の書き方です。

 

「神話の法則って何?なんか宗教みたいで怪しい名前だなぁ…」

 

と感じる方もいるかもしれませんが、

ビジネスの世界でもよく使われているれっきとしたノウハウなので、

安心してくださいね!

 

 

この神話の法則というのはアメリカの神話学者ジョゼフ・キャンベル

という方が提唱した「多くの神話がこのパターンで書かれている!」という法則です。

 

この神話の法則は読み手や聞き手の興味を引きやすく、

共感させやすいとされており

 

・商品開発までの苦労話

・セミナーの講師などのプロフィール

 

などなど、ビジネスでも様々な面で取り入れられています。

 

 

また神話に限らず

 

・スターウォーズ

・マトリックス

・ドラゴンボール

・ワンピース

 

などなど、世界的にヒットしている現代の映画や漫画・小説なども、

この神話の法則のパターンになっていることが非常に多いです。

 

 

この神話の法則を取り入れて商品などを紹介することで、

より一層読み手の興味や共感を呼び、

商品の購入や口コミでの拡散などにつながりやすくなります。

 

 

神話の法則ってどんな内容?

 

神話の法則がどのような内容なのかを大まかに言うと

 

1:物語の始まりや主人公の旅立ち

2:厳しい試練やトラブル

3:困難を乗り越えた後の報酬・帰還

 

という内容です。

 

 

細かく分けると

 

1:日常

2:冒険のきっかけ

3:冒険の拒絶

4:師匠や導き手の登場

5:第一の難関を突破

6:仲間・敵・好敵手の登場

7:最も危険な場所への接近

8:最大の試練

9:報酬

10:帰路

11:復活

12:帰還

 

という12の要素になりますが、簡単な話が…

 

・弱者から強者への成長

・敗者から勝者への逆転

・失敗から成功へのドラマ

 

こうした流れだと考えてもらえればイメージがしやすいと思います。

 

 

ドラゴンボールを例に神話の法則を見てみよう

 

要素だけを取り上げてみても、

神話の法則がどんなものかはイマイチ分かりにくいと思います。

 

そこで、神話の法則を学ぶのに打って付けの、

しかも世界的に有名なヒット作があります。

 

それが鳥山明氏の名作、1984年にこの世に生まれてから、

いまだにアニメやゲームなどで新コンテンツが出続けている「ドラゴンボール」です。

(僕もめっちゃくちゃ大好きです)

 

このドラゴンボールも神話の法則に沿ってストリーが展開していますので、

ちょっと「孫悟空がフリーザと戦うまでの流れ」を振り返って参考にしてみましょう。

 

 

1:物語の始まり

 

地球に来たベジータとの戦いが終わり、

地球はなんとか平和を取り戻していた。

 

悟空はと言うと、ベジータにやられたケガのせいで入院中。

 

 

2:旅立ちのきっかけ

 

ベジータを撃退したのはいいが、

ベジータたちとの戦いで仲間が何人か死んでしまった。

 

しかも地球の神様が死んでしまったので、

ドラゴンボールもただの石になっていて使えない!

 

しかし、神様の故郷であるナメック星にもドラゴンボールがあるらしい!

 

死んだ仲間を蘇らせるために、

ナメック星に行ってドラゴンボールを集めることにする。

 

 

3:すんなりとは行かない

 

ナメック星に着いたのはいいものの、

そこには永遠の命を狙うフリーザとその手下たちがウジャウジャいた!

 

しかもベジータまで同じく永遠の命を得るためにドラゴンボールを狙っている!

 

フリーサ一味とベジータを出し抜いてボールを集める必要が出てきた。

 

 

4:敵との戦い

 

ベジータと手を組み、

フリーザ一味と戦いながらも何とかボール集めを進めていく。

 

途中でベジータでも勝てないような強敵も出てきたけど、

合流した悟空の活躍もあってついに7つのボールを集めることができた!

 

 

5:フリーザとの戦い

 

ボールを集めたのはいいが、

ついにフリーザ本人に見つかってしまう。

 

仲間たち総がかりで必死に戦うが、

何度も変身してパワーアップするフリーザの圧倒的な強さに、

あのプライドの高いベジータすら泣いて絶望する。

 

悟空最大の必殺技である元気玉でも倒せないフリーザに、

悟空の親友であるクリリンはやられてしまう。

 

 

6:決着と帰還

 

クリリンが死んだ怒りでスーパーサイヤ人に変身し、

激闘の果てになんとかフリーザを倒した悟空。

 

しかし、あまりにも激しい戦いのせいでナメック星が爆発。

悟空は生死不明となってしまう。

 

しかし、フリーザの部下が使っていた宇宙船を使い、

なんとか脱出していた悟空は皆の待つ地球に無事に帰るのであった。

 

 

幾度もの挫折を乗り越える姿に人は共感する

 

少し長くなってしまいましたが、

上記のドラゴンボールの話を見ていると、

何度も成功と挫折を繰り返しているのが見て取れます。

 

 

しかしこれがもしも成功ばかりの上り一直線なストーリーだったらどうでしょうか?

 

・仲間が死んだからナメック星行ってドラゴンボール探すぞ!

・ナメック星についたけど敵なんて影も形もないぜ!

・しかもナメック星人もやたら協力的で、ボールもすぐに集まったぜ!

・帰りの宇宙船も何事もなく平和だったんで昼寝してたぜ!

 

「ただの楽しい宇宙旅行じゃねーか!」と思う方が続出するでしょう。

 

こんなもん掲載してたらドラゴンボールは打ち切りになってたかもしれません。

 

過去記事の「すぐに使えるキャッチコピーの作り方7パターン」でもご紹介しましたが、

幾度もの挫折を乗り越えて少しずつ成功していく姿というのは、

読み手の興味を引きつける強い力があります。

 

 

神話の法則をビジネスに活かす

 

この神話の法則をビジネスで使う文章に活かすことで、

より読み手に興味を持ってもらうことができます。

 

 

例えば「起業して月に30万を安定して稼ぐノウハウ」

という商品を売るとします。

 

この場合、ただ単に

「私はこの方法でたった3ヶ月で月30万の月収を安定させました」

と書いただけでは、読んでいる人はもしかしたら

 

・「だからなんだよ自慢かよ!」

・「どうせ才能ある人しかできないようなやり方なんだろ…」

 

と思われてしまうかもしれません。

これでは読み手を共感させて文章に引き込むことは不可能です。

 

商品自慢だけではお客様の共感を得られない

 

そこで

 

今から5年前のことです。

私は今社会問題となっている人種…いわゆるニートでした。

 

勤めている会社の激務や人間関係に疲れ、

半ば逃げるような形で退社をした直後でした。

 

 

友達や親族から

 

・「これからどうするんだ!?」

・「他に行く会社のアテはあるのか!?」

 

などなど散々言われました。

 

 

「早く次の仕事を見つけてお金を稼がなければいけない…」

 

頭ではそう分かっていても、

「会社に勤める」ということにすっかり萎縮してしまった私は、

中々再就職先を決めることができずにいました。

 

 

そんなある日のこと、

「人間関係や残業に悩まされない仕事があれば…」

と思っていた私の中に「起業するのはどうか?」という案が浮かびました。

 

「何を馬鹿なことを考えているんだ…」と最初は自分で自分に呆れました。

 

しかし、一度思いついた「起業する」という案は中々頭から離れず、

それどころか、起業のことを考えてはワクワクしている自分がいました。

 

・「もし人間関係に煩わされることのない仕事があったら…」

・「もし自分の好きなペースで仕事ができたら…」

・「誰にも強制されず、自分の考えを100%反映した仕事ができたら…」

 

…私はいても立ってもいられず、

前職で得意だった家具作りの技術を活かして家具屋を始めました。

 

 

起業してからというもの、

私は人間関係や強制的な残業などによるストレスからは開放されました。

 

しかし、代わりに突きつけられたのが「物が売れない」という現実です。

 

なんとか仕事をもらおうと各所を営業で回ったり、

チラシを出したりもしましたが、

一向に売上は上がらない日々が半年以上続きました。

 

 

・「これではいずれ前と同じ生活に逆戻り…」

・「いや、年を考えれば再就職すら…」

 

そんな不安が頭をよぎり、胃が痛くなるような日々でした。

 

そこで私は残り少ない財産でビジネス書を何十冊も買い漁り、

ひたすら試行錯誤を繰り返しました。

 

そして何十と試行錯誤した集客方法の中から、

一つだけ「当たり」を見つけたのです。

 

 

その方法を始めて1ヶ月経った頃、

始めて仕事が来て私は小躍りしながら喜びました。

 

そして2ヶ月経つ頃にはさらに依頼の件数は増え、

3ヶ月経つ頃には月収で30万を超えました。

 

「これでようやく本当に、昔の辛かった頃と決別できる!」と、

内心私は泣いて喜びました。

 

~その気になればいくらでも続いてしまうので中略~

 

 

と、このようにストーリーを付ける事によって、読み手に

 

・「この人も昔は色々苦労してたんだなぁ…」

・「元ニートだった人でもできるなら、俺もできるかな?」

 

と共感させることができ、

より興味を持ってもらいやすくなります。

 

その結果広告の内容などをより深く読み込んでもらうことができ、

商品の成約などにつながりやすくなるのです。

 

 

共感を呼ぶ神話の法則のまとめ

・読み手を文章に引き込むためには「共感させること」が大切

・神話の法則を使うことで読み手が共感しやすくなる

・共感することによって成約率の向上や口コミでの拡散が狙える

・商品の性能を書き連ねただけでは、ただの商品自慢と思われる可能性もある

 

 

・「神話の法則については分かった」

・「けど自分には特にストーリーみたいなのはないなぁ…」

 

そう考える方もいると思います。

 

しかし、誰の人生にもストーリーはあります。

 

 

例えば商品を開発するまでには何かしらの苦労話があると思います。

 

もしくは自分が今の仕事をしている理由や、

今の立場になるまでにどれだけの努力をしてきたのか?

どんな苦しい壁や辛い気持ちを経験してきたのか?

 

どんな人にも必ず、そうしたストーリーがあると思います。

 

 

あなたも神話の法則を活用して読み手の興味や共感を呼び、

ただの商品自慢では終わらない広告やサイトを作りましょう!

 

ビジネス会話術まとめ