コミットをうまく利用する。

 

 

今回の要点先読みコーナー

・コミットメントと一貫性の原理で自分を縛ることで、自分の行動を律する!

・コミットメントと一貫性の原理を強く働かせるために、自分の意見を公表しよう

あかパンジー(驚き)

今日から毎日勉強する!絶対にだ!

 

ロボパンジーくん

僕だけじゃなくて、色んな人に言って回るといいよ

 

以前の記事で「コミットメントと一貫性の原理」という心理効果を

ビジネスに活かす方法をご紹介しました。

(コミットメントと一貫性の原理についてはリンク先の記事をご覧下さい!)

 

今回はそのコミットメントと一貫性の原理を

 

・自分の悪い癖を治す!

・目標を達成できる人間になる!

 

などなど、人間的な成長をするために使っていく方法をご紹介します。

 

・「ついついやってしまう悪い癖があるんだけど、中々直らない…」

・「毎日続けようと思ってることがあるけど、意思が弱くてすぐに途切れてしまう…」

 

今回ご紹介する方法は私自身も実践している方法の一つでもありますので、

こんな悩みがある方はぜひ実践してみてください!

 

 

中々直らない癖が気がついた頃には全然やらなくなっていた…。

 

三日坊主でやめてしまうような取り組みが、

いつの間にか毎日の習慣になっていた…

 

そんな変化が起こるきっかけになると思います。

 

 

コミットメントと一貫性の原理のおさらい

 

まずはコミットメントと一貫性の原理のおさらいです。

 

コミットメントと一貫性の原理というのは過去の記事でもご紹介した通り

 

人間は一度何かを決定したり、ある立場を取ると、

周囲や自分の心の中からその決定や立場を貫くように心に圧力がかかる。

 

その結果、自分の決定や立場を正当化するような行動や発言をする。

 

 

・何らかの行動を含む決定

・自分の決定や立場が人前に公表される

・何らかの努力をする

・外部からの強要ではなく、自分で選択・決断する

 

上記のような4つの条件が含まれる場合、特に強力に働く。

 

という心理効果です。

 

 

コミットメントと一貫性の原理を使って目標を達成する

 

このコミットメントと一貫性の原理を使って自分の悪い癖を直したり、

頑張って続けようと思っていることを継続させやすくすることができます。

 

その方法とは「自分自身をコミットメントと一貫性の原理で縛る」というものです。

 

 

前述の通り、コミットメントと一貫性の原理を強く働かせる要因には

 

・何らかの行動を含むこと

・自分の決定や立場が世間に公表されること

 

という条件があります。

 

 

その条件を活かして

 

・「自分の意見を誰かに公表する」

・「その結果自分自身にコミットメントと一貫性の原理を働かせる」

 

というのが今回の方法です。

 

 

例えば「これから毎日筋トレを続けるぞ!」と考えているなら、

「俺は毎日筋トレします!」という自分の決定を知り合いに公表します

 

あるいは「もうタバコは吸わないぞ!」と心に決めたなら、

「これから禁煙します!タバコ吸ってるとこ見つけたら罵って!」と公表します。

 

コミットメントと一貫性の原理で自分自身に圧力をかけ、

自分の発言に合った行動をするように自分自身を仕向けるわけです。

 

コミットメントと一貫性の原理で自分自身を縛り上げる!

 

 

コミットメントと一貫性で自分を縛った偉人

 

このコミットメントと一貫性の原理を使って自分を縛り、

結果を出した人がいます。

 

サッカーでも有名な本田圭佑選手です。

 

ビッグマウス(生意気な大口)と実力・実績を兼ね備えた、

私の尊敬するスポーツ選手の一人です。

(実力がある上で大口を叩く人って最高にカッコイイですよね)

 

 

そんな本田圭佑選手がコミットメントと一貫性の原理で自分を縛り、

見事に結果を出した例があります。

 

本田圭佑選手にはライバルがいました。

Jリーグの大宮アルディージャ所属の家長昭博選手です。

 

 

二人は奇しくも同じ1986年の6月13日生まれで、

小学校6年の頃に出会いました。

 

二人は仲が良く、同時にしょうもないことで(どっちがたくさん牛乳を飲めるか等)

よく競い合いをするような、良きライバル関係にあったそうです。

 

しかしサッカーの腕前は当時家長選手の方が高い評価を得ており

将来Jリーグで活躍するのは家長選手だろうと誰しもが思ったそうです。

 

 

そこで本田選手はすごいことをやらかします。

 

チームメイトを集め、「今から俺の言うことを録音してくれ」と頼むと

 

「俺は高校で家長を抜くからな。そして日本代表に入る」

 

と宣言したそうです。

 

 

強烈なアピールですよね。

ただ目標を掲げるだけではなく、わざわざチームメイトに録音までさせてしまいました。

 

そんなビッグマウスを叩いた本田選手ですが、

その後見事に日本代表に選ばれています。

 

 

本田選手が日本代表に選ばれたのには、

もちろんサッカーの才能があったことも一因としてあると思います。

 

ですが、才能だけで日本代表になったわけではありません。

そこには並外れた努力や、こうした自分を追い込む姿勢なども関わっています。

 

単なる才能という言葉だけで表すのは失礼な努力があったのだと思います。

 

 

意思薄弱だからこそ、他人の力を借りる!

 

ぶっちゃけ人間の意思とは脆いもので、例えば

 

・「これからはタバコ吸うのをやめよう!」

・「今日からは毎日筋トレをしよう!」

 

と心に決めても、中々継続できずに終わってしまう場合が多々ありますよね。

 

私もかなり意思薄弱な方なので、

こうした三日坊主状態になってしまうことは多く、

その度に「俺ってダメだなぁ…」と自己嫌悪に陥ることがたくさんありました。

 

 

そこで「自分の意思の力だけではダメなら、他人の意思の力も借りよう!」と思いました。

 

 

ちなみに私は広告文などで自分の書いた文章を他の人に見せる機会が多かったので、

少しでも分かりやすい文章が書けるように

 

・「改行もなく、2~3行で区切らない文字の羅列は書かない!」

・「専門用語ばっかりで説明もない文章はクソ!読ませる気ないだろ!」

 

と言う自分の意見よく知り合いなどに話したりしていました。

 

 

そうすると文章を書く際に

 

・「この文章はここで区切った方が見やすいんじゃないだろうか…」

・「この英語の意味を理解している人はどれだけいるんだろう…」

・「もしこの文章見た時、何言ってんだか分かんねーよ!って言われたどうしよう…」

 

という「他の人の目」が気になって、

キーボードを打つ手が止まることが増えました。

 

そのお陰で最初の頃は知らず知らずのうちに使っていた専門用語なども、

今では意識的に使わないように、使うとしても説明を入れる形に落ち着いています。

 

 

三日坊主で終わりそうな時や、ついつい悪い癖が出てしまいそうな時、

「他人の目がある」ということがストッパーになって、

自分を律してくれるということはよくあります。

 

自分の意思だけでは無理なら、他人の目を借りよう

 

自分の決定を世に広める4つの方法

 

ここからは実際にコミットメントと一貫性の原理で自分を律する際、

どうやって自分の決定を広めればいいのかの手段を4つほどお伝えします。

 

 

1:友達や知り合いに伝える

 

友達や知り合い、仕事の同僚、取引先の方…などなど。

 

人と会う機会がある度に、

「実は最近~~をやり始めまして~」と、

自分が継続してやろうとしていることなどを話題に取り上げてみましょう。

 

自分の意見や決定を知っている人が多ければ多いほど、

コミットメントと一貫性の原理は強く作用します。

 

 

もちろん本田選手のように、可能であるなら録音してもらうのもさらに有効です!

 

 

2:家族に伝える

 

家族というのは一番関わる時間が長い人です。

 

つまり、言い換えるなら「一番あなたを監視している人」とも言えます。

 

 

たまにしか会わない友人や知人の場合、

自分の意見や決定を伝えたとしても

 

「どうせあいつと会うことあんまないし…見られてないから平気平気」

 

とサボってしまいそうになる場合があります。

 

 

しかし家族なら人によっては毎日関わっている場合も多いので、

それだけあなたの行動を見ています。

 

例えばあなたが「毎日筋トレをする」と決めたなら、

それを家族の前で公表してみましょう。

 

そして、できるだけ家族の目がある場所で筋トレを続けてみてください。

 

もしあなたが「今日はやる気が起きないな~…」

とサボりそうになった時、場合によっては

 

「たかし、今日は筋トレしないの?」

 

と声をかけられ、ビクッとしてしまうかもしれません。

(たかしは架空の登場人物です!)

 

 

関わる機会が多い人に自分の決定を伝えるのは、

自分を縛る上で効果的だと思います。

 

 

3:Twitterやfacebookで拡散

 

自分の決定をより多くの人に伝えるための手段として、

TwitterやfacebookなどのSNSサイトで知り合いに拡散するという手段もあります。

 

 

例えばあなたが禁煙をすると心に誓ったなら

 

「もし俺がタバコ吸ってるとこを見たら、こっそり写メ撮ってアップしてください!」

 

などなど、さらに自分を縛り上げるためのルールを追加すると、

より緊張感が生まれていいかもしれませんね。

 

 

4:紙に書く

 

・何らかの行動を含む

・努力を含む

 

というのもコミットメントと一貫性の原理を強く働かせる要素の一つです。

 

 

その特性を活かして、先ほどのTwitterやfacebookで自分の意見を広める際に、

まず紙などに自分のこれからの心構えを書き、

それを画像として上げるというのも手です。

 

 

目標を達成する人間作り!まとめ

・コミットメントと一貫性の原理で自分を縛ることで、自分の行動を律する!

・コミットメントと一貫性の原理を強く働かせるために、自分の意見を公表しよう

 

 

コミットメントと一貫性の原理は何もビジネスの場面だけに限らず、

こうした人間的成長をしたい時の道具としても使うことができます。

 

これは他の心理学も同じで、

心理学とは使い方の発想を少し変えることによって、

様々な場面で使うことができると私は思います。

 

 

・悪い癖を直したいあなた

・三日坊主で終わってしまうあなた

 

あなたの決定を周りにドンドン言いふらしましょう。

 

そして「他人の目」の力を借りて、

有言実行していきましょう!

 

また、こちらの記事でも継続した努力ができる人間になるために役立つ知識をご紹介しています。

ぜひ、合わせて読んでみてください!