きぱんじーくん

デザイン広告は、かなりのセンスの持ち主じゃないと厳しいね。

 

ロボパンジーくん

お客さんの微妙な変化を常に読み取っていかなければいけないからね。資本が無いと、とてもじゃないけど出来ないよ。

 

今回の要点先読みコーナー       

・画像ばかりでは商品の特徴や利点を伝えることは難しい

・人間はたった2~3秒で必要な情報を探し当てる

・必要な情報が載ってない広告は、すぐに見るのをやめてしまう!

・文章で商品の詳しい情報を伝え、画像でイメージをふくらませるのが良い

 

 

それでは、詳しい内容が気になった人だけ本文をお読みください。

 

 

 

ふと新聞の広告欄を見てみると、

よく自動車関係の広告が載っていますよね。

 

広告欄いっぱいに自動車のかっこいい画像が載っていて、

詩的なキャッチコピーが載っていて雰囲気が出ています。

 

大手会社の出している広告なので、

これが売れる広告のデザインなのか…と思う方もいるかもしれません。

 

 

そんなことを考えたことがある方は、

広告を実際に出す前にぜひ今回の記事をお読みください。

 

何故なら、実はそうしたデザイン性重視の広告は、

読み手の立場を無視した自己満足になってしまう場合があるからです。

 

 

今回は「広告にデザイン性は必要なのか?」と題しまして、

作り手の自己満足では終わらない広告の作り方を解説していきたいと思います。

 

 

 

広告の作り手と読み手の意識の違い

 

そもそも広告とは何故出すのでしょうか?と言われると、

大まかな目的を挙げるなら「売上を上げるため」ですよね。

 

 

売上を上げるためには当然、

お客様に商品を買ってもらわなければなりません。

(当たり前のことばっか言うな!と思った方、すいません!)

 

 

さてここで本題ですが、

ではお客様に商品を買ってもらうにはどうすればいいのか?

 

商品を購入してもらうには、

ただ広告を出して商品を知ってもらうだけでは不十分です。

 

読み手は自分が知っている商品なら何でも買うわけではありません。

 

・その商品をどう優れているのか?

・他のお客さんの反応は?

・商品の値段は?

・どこに問い合わせればいいのか?

 

などなど、購入や問い合わせに行くまでの過程で、

読み手が気になる情報はたくさんあります。

 

それらの情報を知った上で読み手は購入するかしないかの判断をします。

 

 

しかし、前述の自動車の広告のように、

写真や詩的な文章ばかりの広告の場合はどうでしょうか?

 

・その商品がどう優れているのか分からない…

・他のお客様の反応なども分からないので買っていいか不安…

 

さすがに値段や問い合わせ先くらいは書いてあるかもしれませんが、

読み手が商品購入に踏み切るには情報量が全然足りません。

 

 

ちなみにジェイコブ・ニールセンという方が2006年に行った実験によると、

「人はwebページを見る際に重要な情報を2~3秒で探し当てる」というデータがあります。

(人はなぜ必要な情報を2~3秒の短時間で見極めれるのか?詳しい内容はこちらの記事をご覧ください!)

 

この研究ではwebページを媒体に実験していますが、

媒体がチラシになったところで大差はないでしょう。

 

この研究結果を元に考えるなら、

「人は2~3秒見て重要な情報がなければ見るのをやめてしまう」とも言えます。

 

つまり画像や写真や詩的な文章ばかりの広告は読み手の欲しがる情報も少ないので、

ものの2~3秒で見られなくなってしまう危険性があります。

 

 

 

広告はまず文章。次にデザイン

 

ではどういう広告を作ればいいのか?

広告にデザイン性は全くいらないのか?

 

 

私は広告デザインについては

1:まずは文章でしっかりと商品の良さなどを伝える

2:商品の写真を使って読み手のイメージをふくらませる

 

という、文章の補足として写真を使うという方法が最良だと考えています。

 

 

例えばこちらの焼き鳥の写真をご覧下さい。

 

広告写真例

 

この写真を見てあなたはどう思いましたか?

 

「焼き鳥をツマミにビールでも飲みたいな~」

「アツアツで柔らかい焼き鳥をモグモグ食べたい…」

 

など、色んなイメージが湧いてくると思います。

 

ちなみに私は焼き鳥をおかずにご飯食べたくなりました。

 

 

写真だけだとこの焼き鳥が他の店の焼き鳥よりもどう優れているのか、

どんな銘柄の鳥でどんな特徴があるのかなどは分かりません。

 

しかし頭の中でこの焼き鳥を食べているイメージはふくらみます。

 

 

逆に文章では商品がどんな点で優れているかなどを伝えることはできますが、

読み手のイメージをふくらませることに関しては写真に劣ります。

 

 

ここで文章と写真を合わせてみると…

 

 

 

 

 

 

広告写真例

当店があなたに提供させていただく焼き鳥は、

全て○○地鶏を使用しています。

 

○○地鶏は通常の2倍以上の広大な敷地で元気に走り回りながら育成されるため、

他の鶏肉にはない噛み応えと噛むほどに溢れる肉汁が特徴です。

 

炭火焼による表面のパリッとした食感と、

噛めば噛むほど溢れ出るジューシーな肉汁をお楽しみください!

 

 

 

 

 

 

…どうでしょうか?

 

上記の説明は例題ではありますが、

商品の特徴と食べてる時のイメージが伝わるのではないかと思います。

 

 

大手会社は何故写真だけの広告を出すのか?

 

「文章が大切なのは分かったけど、じゃあなんで大手はそうしないの?」

 

と疑問に考える方もいることと思います。

 

 

しかしその答えは至って簡単なことで、

「そもそもちょっとやそっとの広告費が無駄になっても痛くも痒くもないから」です。

 

本気で広告から集客したいのなら、

車が荒野を走ってるだけのCMや、

車の写真がデカデカと載ってるだけの広告を出す意味はありません。

 

つまり大企業でもこうした広告ノウハウをしっかり持ち、

活かしてはいないのが現状です。

 

ただ大企業は資金的な体力があるので、

少しくらい広告費が無駄になったところで大した痛手ではありません。

 

 

しかし、我々のような中小や個人企業はそのような余裕はありません。

 

読み手に商品を手に取ってもらえるように、

しっかりと商品の良さをアピールしなくてはいけません。

 

基本的に大企業が出している広告と、

我々中小・個人企業が出すべき広告は別物だと考えましょう。

 

 

広告のデザイン・文章の関係まとめ

・画像ばかりでは商品の特徴や利点を伝えることは難しい

・人間はたった2~3秒で必要な情報を探し当てる

・必要な情報が載ってない広告は、すぐに見るのをやめてしまう!

・文章で商品の詳しい情報を伝え、画像でイメージをふくらませるのが良い

 

 

かっこいいデザインの広告は作り手としては満足感も生まれ、

手が込んでいる分人目を引きやすいようにも思えます。

 

しかし、読み手にとって必要な情報がなければ商品購入にはつながりません。

 

まず文章でしっかりと商品の特徴を伝えること。

 

そしてその後に画像で読み手のイメージをふくらませること。

 

この二つのステップを意識して広告を作成していきましょう