顧客獲得単価について

現在あなたが使用しているホームページやチラシの効果を知っていますか?

 

 

もし把握していなかったとしたら、
近い将来、知らずに広告費を垂れ流してしまい、
赤字になってしまう可能性があります。

 

 

仕事の依頼が来て安心していたところ、
計算してみたら赤字だった…というケースは実際によくあります。
起業したての頃の僕だなんて口が裂けても言えません。

 

 

これから起業、独立開業したい方向けに簡単に解説していきますので、
是非自分のスキルとして吸収して、将来の大失敗を防ぎましょう。

 

 

今回のテーマは、
・広告の効果の計算の仕方
・広告の効果を計りやすくする工夫
この2点について解説させていただきます。

顧客獲得単価の計算方法

顧客獲得単価(CPO)を知ることで、
「今現在の広告費がどれくらい効果があるのか」
が、分かるようになります。

 

 

ちなみにCPOとは「Cost per Order(コスト パー オーダー)の略です。
ビジネスの基本となる単語なので、是非覚えておいてください。

 

 

事業主、起業家さんと実際にお話してみても、
正確にCPOを把握している人は1~2割くらいしかいません(体感)。
なので、この知識があるだけでライバルに大きく差をつけることが出来ます。

 

 

話を戻します。

CPOをもっと分かりやすく噛み砕くと、
「どれくらいお金を払えば、お客さんが1人来てくれるのか」
を表している数字、ということになります。

やり方はとってもシンプルです。

 

 

「使った広告費」÷「その広告で来たお客さんの数」

です。

 

 

シンプルすぎるので、深読みしすぎてしまう方には、
余計に分かりにくいかもしれません。

1つ具体的な例を出しましょう。

 

 


とある家具屋さんが10万円を使ってチラシの広告を出した。

・その後、そのチラシから問い合わせの電話が100件あった
・そのうちの10件がお客さんとして商品を購入(成約)してくれた


とします。

 

 

ここで重用なのは「使った広告費」と「購入者(成約)」の数です。
問い合わせの数はCPOには関係ないので無視しましょう。

家具家さんが使った広告費10万円÷購入者の数10人
=1人1万円!

 

 

1人連れてくるのに1万円かかっている計算になります。
これがまさしく「顧客獲得単価」となり、
ビジネスでは「CPO10,000円」と表現されるわけです。

 

 

CPOを知らないとどうなるか?

 

CPOを知らないと、どういう悲惨な未来になるのか、
具体的な例を出して解説します。

 

 

・3万円を使って広告を出しました。

・すると6人のお客さんが来てくれました。

・顧客獲得単価は30000÷6なので、
CPO5000円になります。

・しかし、そのお店では1000円以下の
商品しか取り扱っていません。

 

 

せっかく5000円払ってお客さんを1人連れてきたとしても、
1人あたり1000円分しか買い物をしてくれなければ、
商品を売るごとに4000円の赤字になってしまいます。

 

 

中には顧客を獲得するために、
最初は赤字覚悟で広告費をたくさん使うという戦術もありますが、
今回は割愛させていただきます。

顧客獲得単価の説明

お分かりいただけたでしょうか?

顧客獲得単価(CPO)を把握していなければ、
知らないうちに広告費を垂れ流してしまいます。

 

 

「お客さんがきた!やった!」
と喜んでいたと思いきや、
月末になって赤字だったことが判明して、
一気にどん底まで落ちてしまいます。

 

 

お金だけならまだマシです。
利益にならない仕事をこなしてしまった結果、

・時間
・気力

全てが無意味になってしまいます。

 

 

「お客様の笑顔が見れたから」

という気持ちも十分に分かりますが、
お金がなく生活苦で自分の笑顔が消えてしまっては、
元も子もありません。

広告の効果を計りやすくする工夫

では、具体的にどうやって広告の効果を調べることが出来るのか、
具体的な手法について解説していきます。

 

 

「どこから問い合わせが来たのか」をハッキリとさせる。

よくホームページやチラシで、
「お問い合わせの際に『HPを見た』と言っていただいた方は割引します!」
と言った宣伝文句を見たことはありませんか?

 

 

あれはただ単に割引しているわけではなく、
お客さんがどの広告から来たのかを
調べるために行っているわけです。
(中には本当に割引だけ行っているケースもあります)

 

 

例えば、先ほどの宣伝文句を
・ホームページ
・チラシ
・電話帳
の、3種類の広告媒体に掲載したとします。

 

 

するとお客さんからの反応は次の3通りになるはずです。

「ホームページを見たんですけど…」
「チラシ広告を見まして…」
「電話帳から問い合わせしました…」

どうでしょうか?

 

 

どの広告から来たのか、すぐに分かりますよね。

ホームページから3人
チラシから8人
電話帳から7人

といったように、たった1つの工夫で、
細かいデータを取ることが出来ます。

広告を図るには仕組みは必ず入れましょう。

これがもし、
「お問い合わせの際に『○○を見た』と言っていただいた方は割引します!」
という宣伝文句が無ければ、

「お客さんは18人だな。でもどの広告から来たのか分からない

となってしまい、無駄な広告費を払ってしまう引き金になってしまう可能性があります。

 

 

チラシにクーポン券などを付ける。

チラシを受け取った人が
「全員電話で問い合わせしてくる」
訳ではありません。

 

 

特にお客さんから直接店舗に来ていただくようなスタイルの場合、
チラシの中にクーポン券などをつけると、
そのチラシの効果が測りやすくなるでしょう。

クーポン券を使用した人=チラシを見てくれた人

ということになりますので、
CPOの効果がより分かりやすくなります。

 

 

ここであげた2つの例はほんの一部にしか過ぎません。

難しく考える必要はなく、
広告を作る際はどんな形でもいいので、
「お客さんが広告から来たという根拠」
が分かるように、心がけるだけで十分です。

 

 

そこを考えるだけでも大分違いますよ。
きっとあなただけのやり方が見つかるはずです。

 

 

必ず費用対効果を調べて、常に改善していくこと

ビジネスをやる以上、複数の広告媒体を使用することが有ると思います。
その場合、いかに

「効果が出ていない広告を改善・切り捨てることができるか」

が、重用になってきます。

 

 

ダメな広告を切り捨てる

ダメな広告を沢山使っていると、
効果が出ない上に余計な出費をしてしまいます。

ですので、効果を測ったらそのままにするのではなく、
ダメな広告は改善するなり切り捨てるなどの行動に移すことがが重用です。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

 

このCPOは他のビジネス知識と応用することで、
更に効果を発揮することが出来ます。

 

 

CPOの応用の仕方はコチラの記事をご覧ください。

簡単ですが、CPOを計算・把握することは、
とても効果がありますので是非試してみてください。